東京地裁で1型糖尿病患者の訴訟に対する判決が出ました。
1型糖尿病とは「免疫の異常などで体内でインスリンを生成できず、低血糖による意識障害などを防ぐのにインスリンを生涯投与する必要がある」ものです。「『1型糖尿病』の西田えみ子さん(51)が、国の障害基礎年金を不支給とされたのは不当だと訴えた訴訟の判決」で、「岡田幸人裁判長は原告が『障害等級2級にあたる』と認め、不支給処分は違法だとして取消した」とのことです。
岡田さん、1型糖尿病が発症したのは5歳の時。2、3カ月前にかかった水ぼうそうが原因と見られる」とのことです。
岡田さんは裁判所が「私の状態に正面から向き合ってくれた」と話されています。また、「弁護団は判決について、『裁判所が病態をしっかり見たのは意義がある』と指摘。今後同様の支給申請が増える可能性があるとの見方を示した。一方で『行政で適正な認定基準をつくってほしい』と基準の見直しの必要性を訴え」られたそうです。
〜これまで1型糖尿病は遺伝と言われていたのでは?水ぼうそうがインスリン生成に関係していたことも、驚きです。
(下:2022年7月27日 朝日新聞-村井隼人「1型糖尿病患者 勝訴 障害年金不支給は違法 東京地裁判決」より)
「中国・江蘇省と福岡県の友好提携締結から11月で30周年を迎えるのを記念し、服部誠太郎知事は、同省の最高指導者で中国共産党江蘇省委員会の呉政隆書記らとオンライン会談を」されたとのことです。「両者の30年の歩みを確認し、経済や環境、文化など各分野での関係の深化を確認」され、「30周年記念行事として、中国・南京で9月に、県産食材や日本酒などを楽しめる【福岡県体感ツアー】を開催。県内では11月に江蘇省の物産や食を味わえるフェアを開く予定」とのことです。
オンライン会談で、「服部知事が『この会談を皮切りに30年にわたってつむいできた友情を顧み、未来に向かってさらなる友好関係を深める1年になることを期待している』と述べると、呉書記は『30年の交流を通じ、絆はより深く、協力の基盤もより強固になった。友好交流がより多くの幸福をもたらすと信じている』と応じ」られたそうです。〜戦争のない平和のためにも、友好交流で培われた相互信頼関係を大事にしてもらいたいです。
(下:2022年7月24日 西日本新聞-金子晋輔「県と江蘇省関係深化を 友好提携30年 トップがオンライン会談 11月には物産展フェア開催も」より)
新型コロナウイルス感染7波の拡大〜波の急カーブ、病床使用率の上昇、死亡者数の多さ等にこの先どうなるのか心配しています。そうした中、大阪府のコロナウイルスの対策本部の「高齢者の外出自粛要請」決定が注目されています。
その内容は、「65歳以上または基礎疾患がある人に外出自粛を求める」「高齢者の同居家族らにも感染リスクが高い行動をひかえるよう呼びかける。期間は、お盆を含む28日〜8月27日の1カ月間」とのことです。
但し、「通院や出勤、食料品の買い出し、散歩など生活や健康維持に必要なものは自粛要請の対象外」となっています。あくまでも自己責任の枠内のようです。
「こうした対応について、府の専門家会議のメンバーからは『リスクの高い高齢者を守るために必要』と賛同する意見があった一方、効果を疑問視する声も上がる。忽那賢志(くつな さとし)・大阪大教授は『重症化して亡くなった高齢者の多くは、感染リスクの高い行動をして感染しているわけではなく、高齢者施設などへの(ウイルス)の持ち込みによって感染している。高齢者に限定した行動制限に意義はあるのか疑問』とコメント」されたそうです。
「吉村洋文知事は高齢者に限定した自粛要請について『感染全体を抑える措置にならない』としつつ『リスクの高い高齢者は自らの身を守る行動をしてもらいたい』と呼び掛け」られたそうです。
ところで「福岡県は高齢者に同様の要請を出すことは検討しておらず、ワクチン接種や高齢者施設の職員の検査などを進めている。担当者は『ここを制限すれば感染拡大を抑えられるという確たるエビデンスがない。市中にまん延しており、1カ所を抑えても他のところから広がるのであれば効果は極めて限定的になる』と話」されてるそうです。
医療現場からは発熱外来の受診制限や軽症者の受診軽減などの声があがってるそうで、どうなるのでしょう。医療機関の逼迫が崩壊にならないようお願いします。
(下:2022年7月28日 毎日新聞-沢俊太郎「高齢者 外出自粛要請 大阪府 独自に行動制限」/光田宗義「効果は断定的 福岡県」より)
「JR九州は25日、新型コロナウイルスの感染急拡大で、列車運行に必要な乗務員の確保が難しくなったため、27日から8月5日までの間、特急ソニック(博多ー大分)と特急かもめ(博多ー長崎)の一部、計120本を運休すると発表した」そうです。
「JR九州によると、25日までに運転士と車掌計38人が新型コロナに感染したり、濃厚接触者となったりした。他部署から乗務員経験を派遣するなどの対応を取っていたが、さらなる感染拡大も見据えて計画的な運休を決めた」とのことです。〜公共交通機関の運休120本、コロナ禍でのこんな事態は今まであったのでしょうか?
「このほか宮崎交通(宮崎市)は都城営業所(宮崎県都城市)で運転士の感染が相次ぎ、25日〜8月15日、都城エリアの路線バスを平日ダイヤで約25%減便する」そうです。
〜第7波は始まったばかりです。今後どうなるのでしょう。行動制限がなくとも行動が制限されます。このほか福銀やリンガーハット、イオン九州西部ガスホール等々で、働く人から陽性者が出た場合の対応が取材されています。第6波では現場ではたらく人達に大きな負担がかかったことが問題となりました。第7波で繰り返しにならないようお願いしたいです。
(下:2022年7月26日 西日本新聞-山本諒「JR九州 コロナで特急運休120本 感染急拡大乗務員確保できず」より)