超高齢化社会がやってくる~~!という時代、悩みの一つは認知症です。「世界には認知症の人が約五千万人おり、そのうち7割がアルツハイマー型とされている」そうですが、その「アルツハイマー病の新薬、近く実用化の可能性」があるそうです。
新聞には「エーザイが開発中のアルツハイマー病の新しいタイプの治療薬【レカネマブ】が日本でちかく、実用化される可能性が出てきた」と紹介されています。確かに「認知症の当事者や家族の期待は大きいが、副作用の懸念があるなど実用化に向けた課題も多い」そうです。
新聞には「レカネマブ」の臨床試験(治験)結果、先に発売されていた薬との比較、副作用などが明らかにされ、稲毛神経内科・メモリー(千葉市)の吉山容正院長のお話や認知症学会、日本老年精神医学会など6学会が提言を公表されていること等が紹介されています。「三村将・慶応大教授は『新たな治療薬の登場により、不治の病という認知症のイメージが変わる可能性がある』と話」されています。〜本当に、新薬への期待は大きいです。副作用に対する対処などさらに研究を進めて欲しいです。
(下:2022年12月1日 朝日新聞社後藤一也/編集委員・辻外基記子「アルツハイマー新薬 ちかく実用化の可能性 エーザイ治験「悪化27%抑制 副作用懸念 『効果実感難しい』■たかい薬価予測」より)
「アフガニスタンで人道支援に尽くした中村哲医師(享年73)の母校・九州大の学生らが(12月)4日、その活動を振り返り、自身の将来の目標も紹介するパネル展を福岡市内で開かれたそうです。「主催したのは、同大学で昨年に始まった中村哲記念講座に参加するなどした7人で作る【哲縁会(てつえんかい)】。中村さんの著書の読書会を繰り返し、『継承とは何か』をテーマに議論を重ねてきた。大切なのは自らの行動であると気付き、イベントを思い付いた」とのことです。〜いいですね!今からどう生きるかに結びつけ行動されています。
イベントでは「用水路建設など年代ごとに中村さんの歩みを紹介し、メンバーたちが自らの思いをつづったパネルを陳列」されたそうです。「海外ボランティアに取り組んできた大学院生の寺田愛理さん(24)は『大切にしたいと思った場所を自分の〈一隅〉とし、ボランティアや地域と係る活動を続けたい』と書」かれたそうです。「自分が今いる場所で、できることを一生懸命やるという、「中村さんの〈一隅を照らす〉の言葉に共鳴」されてのことだそうです。この他、貧困問題に関心を持つ3年生の野中諒(あき)さんも紹介されています。
「生前の中村さんを知らない若い世代が『伝える側』となるユニークな取組みだ」と新聞は評されています。〜本当に期待します。
(下:2022年12月5日 西日本新聞-〈志をつなぐ 中村哲医師 死去から3年〉欄、山口新太郎「思い継承ヘ『自ら行動』 母校・九大生、『目標』紹介イベント 福岡市」より)
「モロッコで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は(11月)30日、盆踊りや念仏踊りとして伝承された24都道府県41件の民族芸能【風流踊(ふうりゅうおどり)】を無形文化遺産に登録すると決めた」そうです。「今回は09年に単独で登録された風流踊『チャッキラコ』(神奈川)の拡張として扱いのため、国内の登録件数は22件のまま変わらない」そうです。41件全部の紹介、風流踊の解説、風流踊カラー写真等各新聞で紹介されています。
「風流踊は各地の歴史や風土を反映して伝承されてきた民族芸能。華やかな、人目を引く、という『風流』の精神を体現し、歌や笛、太鼓などとともににぎやかに踊る。死者供養や豊作祈願、雨乞いなどの祈りが込められている」そうです。「委員会は風流踊について、『人々を結びつけるネットワークを促進し、コミュニティへの帰属意識を育む。新型コロナ感染拡大のような非常時には、コミュニティーのメンバーに安心感やアイデンティティーをもたらし、困難を乗り越えるための助けとなるものである』」と評価されています。〜風流踊は地域コミュニティーの結びつきを生み育んできたのですね。それにしても、多くの「伝承」が世界無形文化遺産となり、世界的に記録されることになりました。
(下:2022年12月1日㊧西日本新聞〈ラバト共同〉「『風流踊』無形遺産決定 ユネスコ登録24都道府県の伝統行事」㊥毎日新聞〈ラバト共同〉「『風流踊』無形遺産決定 ユネスコ念仏踊りなど41件」㊨朝日新聞-神宮桃子「風流踊 登録決定 ユネスコ無形文化 24都道府県の41件」より)
「福岡市アジア美術館(福岡市博多区下川端町)が国内外の美術家を招いて作品制作を支援する『アーテイスト・イン・レジデンス事業』の成果展示【境界を縁どるー石、呼吸、埋立地】(西日本新聞社など主催)が3日、同美術館など市内3カ所で始」まったそうです。(11日までと短いです。)「美術家は大西康明さん=大阪府、ソー・ソウエンさん=北九州市、ゴン・ジェション(耿傑生)さん=台湾=の3人」だそうです。
写真にあるのは「大西康明さんが室見川の石を使って制作されたインスタレーション(空間芸術)」です。「室見川の石で型取りした銅はくを空間に巡らせた」作品で、「大西さんは『福岡の自然に触れながら制作した時間や空間を感じ取ってほしい』と話」されています。「作品は『Artist Cafe Fukuoka』(同市中央区城内)のスタジオなどで展示されるそうです。ソーさん、ゴンさんの作品と展示場所の詳細は新聞で。
(下:2022年12月3日 西日本新聞-塩田芳久「国内外の3美術家【境界を縁どる】展 今日からアジア美術館など」より)