2010簗場生活-16 高瀬川・湯股温泉

2010-08-25 21:37:29 | 国内旅行と山歩き
                 高瀬川・湯股露天掘り温泉にて

<8月24日> 晴れ
 一晩泊まりで高瀬川奥の湯股に出かけました。 リーダーのショージ君の目的には信大留学生との交流なんてのもありますが、僕の主目的は露天掘り温泉入浴です。


 メンバーはリーダーショージ君、 アレクセイ:ロシア、欧:中国、ニル:タイ、のメンバーと僕たち夫婦の総勢6名。 まずは高瀬ダムでタクシーを降りたばかりで歩き出す前の雄姿が上の写真です。 

 実際に歩き出すまでは「午前11時から4時間近く、暑い盛りを歩くなんて死ぬ・・・」と思っていたものですが...  あにはからんや高瀬ダム沿いの湯股に向かう登山道は樹陰が多く、快適に歩ける道でした。 30数年前の夏の盛りに千天出会いから北鎌尾根へと歩いた事もあるのですが、記憶なんか殆ど残っていないって事ですね。 そして今の世は高瀬ダム堰堤上部までタクシーが利用可能です。 ですから湯股までの歩きは水平な歩道を歩く趣があります。 

          木陰の多い湯股への道で

15kg近い荷物を背負って長時間歩いた経験なんか無いメンバーにとっては登り下りの少ないルートとは言え堪えた人も居たようです。 それでも文句を言わず(日本語が堪能で無いので、文句を言うのを控えて居た人もいたのが真相かな?)標準的なコースタイムから大きくずれる事も無く、ダムの右岸の道を南下することおよそ4時間で二股に到着しました。 更に釣り橋を渡り、ロープを頼りに湯股側の川原に降り立ち、上流に向かい巨大おっぱい型の噴湯丘を見渡す砂地のテント設営適地まで進みました。



 到着後はテント設営、水汲み、温泉の湯加減調整工事などと結構忙しく立ち働き、お湯に浸かったのは夕方の6時近くになりました。 ちなみに湯加減は本流の冷水と岸辺の川床から湧出する熱水の混合度合いで適温になるように石を並べたり、水路を掘って冷水の流入量を按配する工事になります。

           テント設営地の様子

 夕食後は野生動物の襲撃から身を守るために火を焚きます。 燃料にする流木は川原にふんだんにありました。 焚き火の肴はオシャベリです。 メンバーの中には若いのに既に40ケ国を越える国々に足跡を残した人もいました。 「ピースボート」と言う船旅に通訳として乗り組む事で、多くの国を訪れるチャンスを物にしたとのことです。 羨ましい話です。

高瀬ダム出発 11:10、 途中50分ほど昼食休憩、 湯股・清嵐荘 15:40、 湯股キャンプ地着 16:15。  就寝 21:30。


<8月25日>  気象予報では曇り後雨だったが、実際は晴れ、下山・解散後 雷雨

           ひときわ大きく、高さ3m程に見える噴湯丘

 熱水を噴出している突起物で目立つ物は川の中や川岸にも有るのですが、 ひときわ大きく、高さ3m程に見える噴湯丘に近づくには川を渡渉しないとなりません。 流れも速く深そうで、渡渉には少し危険な感じもあり、渡河したのは4人のメンバーでした。 膝程度の深さで渡れる場所を選んでストックを下流に突いて慎重に渡ります。 僕も川の中に転んだらデジカメがお釈迦になるので気合を入れて渡りました。


           流れる熱水に落ち込んだトンボと湯花と石の織り成す模様  撮影者:アレクセイ 

 帰り道の大半は極く緩い下り傾斜だし、食料をほとんどお腹の中に入れたので随分と荷も軽くもなったし、昨日より早いペースで高瀬ダムに戻りました。 堰堤上に設置されている公衆電話でタクシーを呼びます。 おいぼれ3人組みはタクシー、 若者3人は空身で七倉の駐車場まで歩いて下山なんてタクシー代節約術も取り入れました。 そして大町のスーパーでビールと摘みを買い込んで山荘に無事に帰着。 打ち上げのビールの美味しいこと 「まさに幸せ!!」の一言です。 

           掛かっていた桟道が崩落している湯股の絶壁の川原で

起床 06:00、 朝湯や朝食後に噴湯丘見物 09:30 湯股出発 09:50、 高瀬ダム帰着 14:20。

 皆が帰って、この原稿を書いていると雷鳴と共に凄い雨、天候悪化のタイミングも絶妙です。 素晴らしい山行を共にした皆さん有難う御座いました。 
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