ユニクロ型デフレと・・・

2011-11-21 09:59:12 | タナカ君的偏見
 僕達世代の人生は大半をインフレ環境の中で過ごして来た。 幼心の記憶には五十銭札や一円札を使った経験もあって、そんな貨幣単位が意味をなさないほどにインフレは亢進していく中で大人になり、社会に入り込んで生活して来たのです。 そんな体験からすると、 懸念されている日本のベラボウな国債残高だって、国にまともな返済策なんか無くても「放置しておけばインフレが進み、償還期限が到達した頃には気楽に返済出来る」そんな考えで財政当局は国債放置プレーをしているのだろう・・・ と思ったりしていたものです。

 そんなだから、老後の生活のための備えだってインフレ想定で株や不動産などにも僅かながら振り向けてみた。 ところがインフレとは逆のデフレ傾向の長期化と経済の衰退が心配される様になってしまっいつつある。 つまりインフレ対応のつもりでの対応策が裏目になりつつあるのです。 更にここに来てヨーロッパ方面では国家の経済的な破綻が喧伝され、混乱が進行中だ。 

 ボクより少し若い世代の痴人が山歩きの記録を載せているホームページのコラムの中で最近こんな戯言を書いていた。

********** 知人の「ちょっと一言」より引用 **********

 日本の負債総額は1000兆円おます。そこで来年度、財務省造幣局は1000兆円分の紙幣を一気に印刷すんのや(一万円札だと紙がもったいないから一億円札を新設して1千万枚印刷)、ほんでその金でばら撒いた国債を回収、保有してるのは、殆んど国内の金融機関や個人いうから返してもろた方は、その金で世界中の優良企業を買収や。早よせんと円安になってまうから迅速にやで、これで国の負債は全部チャラ、こんだけ円をばら撒きゃ為替も円安は間違いなし、国内も金がダブついてデフレがいっぺんにインフレに早変りや、株も天上知らずの右肩上がり、永年の懸念が一挙に解決して、これで日本は平和になりました。メデタシメデタシ・・・

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 一般ピープルが、こんな記事を書くほどに、「一体この先世の中の金のまわり方はどうなって行くものやら?」 と気にしだしているのです。 で、そんな大衆の知識欲に応えるべく本屋の店頭には

「ユニクロ型デフレと国家破産」 :文春新書 759、著者 浜 矩子

 そんなタイトルの本も並んでいた。  僕も購入して、つれづれに読み進んでいるところです。  全体的にはタイトルから受けるイメージと異なり「第一次世界大戦以降の経済変動の歴史書として読めるんじゃないか」そんな印象の本です。 後半ちょいと気になるのは

”なるかもしれない。” ”ではないだろうか。” ”と思う。”
 
そんな表現が多いことですけれど... 結構まともな良い本だと思う
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