ロボット展見物ー2 @2018

2018-10-21 11:29:23 | タナカ君的日常
 写真の中央上部でゴーグルを装着した人物はロボット展の見学者にしてロボットオペレーター、 左手前に法被を着てしゃがんでいるのは京都の造園業者、 右端には白いロボット。

 こんな道具立ての展示で何を実演していたか? 

 遠隔操作出来るロボットに持たせた熊手を使って、白い小石の表面に波紋を描かせようとしています。 オペレータが装着したゴーグルにはロボットの眼を介した画像が見えているはずです。 オペレータの左右の腕にはロボットの腕や指を操作するための機材が取り付けられています。 つまり、 オペレータは熊手を指先で握り、 自分の腕を動かすことで熊手の先端が地面に敷かれた小石の表面に波紋を描くように操作出来るって事です。 描いた波紋の様子はゴーグルの映像で見えているのでしょう。

 この展示の状況はいかにも平和な利用目的ですが、 更にロボットを進化させ、 機関銃を持たせて戦場に送り出せば恐れを知らない戦士ロボットが出現。 放射線測定器を持たせて福島原発に送り込めば生身の作業員を危険に晒さずに放射線強度の測定が可能。 そんな世界につながる事でしょう。

 ちなみに造園業者さんは何をしていたか? 展示会準備の際には右端から続く見えない部分の日本庭園風の植栽・造園が主目的。 展示会が始まった今、 ロボットが描いた波紋を板っペラを使って消去する作業や、 ロボットに熊手を掴ませるための補助役を努めていました。 出展者はオペレータの左側でしゃがんでいるブルーのTシャツ姿の人々です。


 さて今回の展示会ですが、 いわゆるロボットとしてイメージ出来る展示物の他に、 ものづくりに関する装置や機材の展示もありました。 その中には色々と興味を持った物がありましたが、 「金属の鏡面処理が可能」をうたった展示品で処理してもらった5円玉をご覧頂きましょう。


左:未処理の5円、 右:鏡面処理した5円玉


 自宅の食卓の上に5円玉を並べ、 天井の照明器具からの光をそばに置いた広告紙面に反射させてた写真です。 如何に加工した5円玉の表面の反射率が高まり、 鏡面状態に近づいているか良く判るでしょ。


鏡面処理加工機で作業中


 この加工機はゴムの微粒表面に研磨剤を付着させ、 それを高速で被加工物に吹き付ける。 それによって金属表面が削られて鏡面加工が完成するのだそうです。

 ゴム手袋が装着されたグローブボックス風の容器のなかで、その表面加工が行われました。
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