下向き白色矢印:電解液補充口蓋
車から降ろしたバッテリーと太陽電池パネルを使用して充電器を製作してから、 日常的なスマホ等の充電はそこから行うようになった。
さてそのバッテリー、 一年近く前のこと、 車のディーラーに出していた定期点検の際に「タナカさん、 バッテリーがへばって来てます。 交換した方が良いです」と言われて、 自分で交換した物だ。 バッテリーの側面から見える電解液の液面は指定された液面レベルの下限ぎりぎり程度になっていた。 その事は知っていたけれど、 「太陽電池からの電気を蓄えて置くのに特段の問題は無いだろう」と判断して使い始めてから既に1ヶ月以上は経過した。
その間、 天気の良い日にはベランダに太陽電池モジュールを出してバッテリーに充電していているが、 電池の端子電圧をモニタしている電圧計の指示は、 最初に電池の定格電圧とされる12V程度だったとして、 時間経過と共に15.4V程度まで上昇する事が見てとれた。
これって不必要に高い電圧を印加している事になっているのだろうかと感じたり、 もしかして、 バッテリーに電解液をを補充したら、 「蓄電容量が増加して電圧上昇も緩やかになってくれるかもね」 そんな可能性を期待して、電解液の補充を行ってみた。
プラスチックボトルに入った電解液(希硫酸:300ml)をイエローハットで購入して、 バッテリー上部に6個並んだ電解液注入口の蓋を緩めて、 それぞれの区画に適量づつ補充した。 その効果のほどは明確になっていません。
でもまあ、 鉛蓄電池の1セル当たり最大充電電圧は2.4V程度で有る(6個直列にしたら14V強)ことや、 車載された12V定格のバッテリーの端子電圧は走行充電中は15V近くになる。 そんな情報も見かけました、 あまり神経質にならずに、 これからもスマホ充電器として使い続ける事にします。
**** 鉛バッテリーの特性
エヴォルテックジャパン社 Webサイトから引用 ****
鉛バッテリーの充放電
充電について
最大充電電圧:14.7V(2.45V/セル)
充電電流:バッテリー容量の10%〜30%の電流値
(例)バッテリー容量 10Ah→3A(最大)
均等充電:1年に3〜4回程度高い電圧(15V)にて充電する事により各セルのバランスを整える事ができます。
しかし、2.4V以上の電圧での充電は、正極版を腐食させて寿命を早めますので、均等充電を頻繁に行う行為も寿命を早めてしまいます。
温度による充電電圧の変化
1℃上昇 3mVの電圧を低くして充電電圧を設定。
(例)25℃ 2.3V(1セル)→35℃ 2.27V(1セル)
↓
15℃ 2.33V(1セル)
温度が高い場合は通常よりも低い充電電圧設定が必要となり、温度が低い場合は、高い充電電圧設定が必要となります。
時折、以上に高い充電電圧でを設定している方がいられますが、20℃で2.415V(1セル)の充電電圧でガスの発生する可能性が高まります。
最近の夏場の異常な高温時のバッテリー充電は、温度も気にしながら充電する事も必要となってきています。
*** 引用 終わり ****