人々の接近状態を記録する Apple & Google

　BBCニュースのサイトに今朝掲載されていた記事によれば、　コロナウイルス感染者との接近した事を記録するために必要な機能をスマホに標準組み込みする方向で、　AppleとGoogle社が協同して開発作業を開始したと報じていた。

　その記事のタイトル画像がTop画像であり、　記事の書き出しは

Apple and Google are jointly developing technology to alert people if they have recently come into contact with others found to be infected with coronavirus.　

　の様な文章で始まっています。　興味があればアクセスしてみたらどうでしょう。


　原理はこうだ、

　スマホが持つ通信機能の一つであるBluetooth、　それは組み込まれているスマホの仕様にも依るが一番電波出力が弱い規格の場合は１ｍ内外の近距離範囲に在るスマホとの間でデータの送受信が可能。　つまり特定のスマホ保持者と１ｍ内外の近距離で接近したか否かの判断および記録が可能となるのです。　

　スマホの保有者Aさんが、　ウイルス検査で感染者と判定されたら、

１.　Aさんに感染者となった事実をアプリに登録してもらう
２.　その事をGoogleなどが構築する感染者データベースに記録する。
３.　感染者データベースに登録されたスマホに接近した人々の
　　情報も感染者への接近者として登録される。
４．　感染者への [接近者Bさん] として登録された場合、
　　　Bさんのスマホには感染者への接近の事実が伝えられる。

　この様なシステム構築を容易にする機能をAppleとGoogleが共同開発するそうだ。　これで全世界規模で感染経路の追跡が今以上に容易になると期待され、　感染爆発防止に役立つだろうと言うのです。

　「ウーム、なるほどねー！」　

　と思わないでも無いけれど・・・　中国のような国家が全国民にIDカードを持たせ、　監視社会を構築している話を聞くと、　民間のこの様なシステムの方が善いだろうと想うけれど、　「人々の性善説を期待し過ぎてないか？　」　との想いも頭を横切ります。

　だってさ、　「Bluetooth機能はスマホの設定でOff可」、　「ウイルス感染者が感染の事実を正直に登録してくれるか？」　そんな事だってあるでしょうしね。