昨日の昼時は雨が降っていた。 それで馴染みの定食屋・「まんぷく亭」に車に乗って出掛けた。 以前から「タナカさん、少し離れているけれど駐車場が有りますから、必要な時には使って下さい」と言われていたその場所に行ってみた。 「利用出来る駐車スペースには店名が出ていますから」と聞いていたのに、 全く場所が分からない。
確かに10台以上の駐車スペースのあるその場所には会社名など利用者情報が記載された20x40cmほどの薄い金属製の板が地面に固定されていたけれど、 表示文字が薄れて読めない物や、 全く記載が無いものまで様々だった。 仕方無く店の近くのスーパーの駐車場に車を入れてから、 店に入ったのでした。
昼飯を食ってから、 その話をおばちゃんにすると、 たまたま店を手伝いに来ていた息子に「お前、ちょとタナカさんを駐車場所を案内して」と命じてくれた。 結果、その場所のプレートには店名などの記載が一切されていないと判りました。
まあ普通の客はそれで一件落着するのだろうが、 暇を持て余し気味の毎日を過ごす僕のこと、 午後の公民館囲碁を終えてからドライバーなどの工具を携え、 駐車場まで出かけ、 15cm以上の長さのネジで地面に固定されてあった表示プレートを取り外し、 家に持ち帰りました。
そのプレートは厚さ4mmほどの黒色・プラスチック板の両面にデコボコした状態にアルミを溶着した様な物でした。 そんな素材に触れたのは初めての経験です。
さて持ち帰った表示版、 泥や細かな砂粒で汚れていましたから、 付着物は洗い流しました。
板の表面にペンキみたいな物で文字を書いてもタイヤの踏みつけなどで消えてしまうのは目に見えています。 そこでルーターを使って内部のプラスチック部分に薄く届く程度の切削深さで文字を刻むことを考えて加工を始めました。 余り深く削ったら、車が表示板に乗った時に破損する可能性が高まりますからね。
ところが板の表面に溶射したようなアルミ部分は均一な厚みでは無く、 凹凸が出来ています。 だから、 当初予定した 0.5 mm 程の深さで削ろうと思ってセットした刃物の状態では文字の線が連続してプラスチック部分に届きません。 仕方なく想定以上に刃物を突き出して文字がハッキリ見える状態まで切り込みを入れました。
心の中では「文字部分の切り込みが深すぎて、 車が何遍も乗ったら、 板に割れが入ってしまう危険性があるな・・・」そんな不出来な状態のプレートを持って暗くなり始めた夕刻、 店を訪れ、 おばちゃんに「駐車場のプレートが名無しの権兵衛だったから、 勝手に名前を彫ったんだけどさ、 もしかすると割れて壊れやすくしちゃったかも」、 「ごめんね」と謝って置きました。
駐車スペースは2台分、 その内の1枚だけを取り外して名前を切削加工したけれど、 もう一枚は現状のまま放置して様子をみる事にします。 機械的な丈夫さに問題なければ、同じ様に加工してあげても良いですけどね。 まあ一枚だけでも店名が表示されていれば、 利用客にとってわかりやすいでしょう。
Top写真は店名切削加工に用いた原稿です。 加工の際には赤点を結ぶ直線部分がまっすぐな線となる様、 ルーターのガイドとなる物を添わせて加工を行いました。 曲線部分はガイド無しの手持ちで加工しました。