
「S先生、50年振りの再会、あっという間の時間でしたね

「先生は私たちのこと覚えていてくれるかしら

私たち全員の共通の不安でした。
S先生は私たちが小学1,2年生のときの担任、
このたびの母校統廃合の同期会から、先生の消息がわかったのです。
お元気で兵庫県にいらっしゃるとわかったとき
もう、いてもたってもいられず、声があがったとき
何も考えず、<ただ、会いたい

そして、声掛けに手を挙げた人が揃って新幹線に乗り
会いに行きました。
全員が早生まれ組みの手のかかる私たちが、学校でのお母さんと
慕うほど暖かく、優しい先生

今では考えられないけど、ほぼ全員が先生のお宅に入れ替わり
立ち代りおじゃまして、楽しい時間を過ごしました。
なんと、お正月からおじゃましておいしい料理をごちそうに
なったりもしました

先生は私たちが4年生になったとき、他校へ転任されましたが
その大きな存在感は50年を経た今も心の中にあるのです

「先生、Tです、わかりますか?」「Tちゃん、わかるよ、わかるよ

と、後は涙、涙で声にはなりません
みんなで先生が好きだという(夏の思い出)と(浜辺の歌)を歌いました

あまり長い時間はお疲れになるからと、短すぎる対面を終えましたが
お別れした後も心の中は感謝と喜びでいっぱいでした


先生お元気で、88歳 米寿 おめでとうございます

ほんとうにありがとうございました
