先日手元に届いたアルバム、その関連のドキュメンタリー映画です。
一般的な映画ではないので、上映館が少ない、その上1日1回なんてところもあるし
ちょうどいい時間帯、調べたら川崎のTOHOシネマズのみ、
ちょっとめんどくさかったけど、そんなことも言ってられないので行ってきました。
映画は基本一人が好き、ましてこの手のは趣味が一致しないと誘えませんから
京浜急行の川崎駅前にあります。川崎はJRで行くことがほとんどだし、
京急側はずいぶん長いこと来てなかったなあ すっかり様子が変わってました。
商業ビルの7階が映画館フロア
土曜日です。かなりの人が列を作って券売機に並んでいます。
前日、HPで確認したら、すでにかなりの席が埋まっている
たった150席の小さな劇場です。
久しぶりにネット予約しました。
ですから、当日チケットを自分で出さなければいけない
多分そうだろうと並んでいる人の最後部に、前の若い女性に「ネット予約の発券はここでいいのかしら?」
「多分・・・」
でもどうも様子がおかしい、結局この列は、窓口の代わりに自分で観たい映画のチケットをボタン押して
買うところでした。
よく見たら、小さなカウンターに係が二人だけ、ほとんど人は発券機を使ってます。
そして、ネット予約の方は・・ありました。
以前はクレジットカードが必要でしたが、今は予約番号と電話番号を入力すれば発券されるんですね。
う~~ん、また新しいことが、付いていくのに必死です。
館内はすでに照明が消され、予告が始まっていました。
ほとんど満席のような、予約しておいて正解でした。
暗いからよく分からないけど、周りを見ると中高年ばかり
皆、初期のころからのファンなのでしょうか?
始まりました。
最初から衝撃が・・胸が熱くなって、涙すら出てきました。
彼らがデビューする前後から、一気に世界のトップに駆け上がって行く様子
こんなに長い間ファンのつもりだったのに、知らなかったことがあまりに多かった
彼らのマネージャーであるブライアンエスプタインとの出会い、そしてそのすべてに驚かされ、
引き込まれていく世界中の若者たち
もちろん私もその一人でしたが
世界各地を回って開かれたコンサートには、泣き叫び、失神する少女たちの姿がどの会場にもありました。
大人はばかばかしいと眉をひそめたでしょう。
いつの時代もそれは繰り返されます。
その彼らも、今では初老の域、当時を思い返して自分がばかだったと思うかしら?
いや、ぜったいそんなふうには思わないはず
だって、夢中になった相手がBeatlesなんだから
映画を観ながら、ライブ映像になると声には出さないけど、口ずさんでました。
どれもこれも懐かしい・・全部知ってるよ、歌えるよ
時としてスタンディングしたい衝動に駆られました。
それはきっと私だけではないはず
でも、皆さん、すっかり日本人の大人になってしまったんですね。
彼らの栄光も苦悩も教えてくれたドキュメンタリーでした。
そして改めて彼らのファンで居続けたことを誇りに思いました。
記念だからと珍しくパンフレットを買いました。
このパンフレットの中には著名人のコラムがありますが、それを読んで、
彼らにお詫びしなければと思ったことがあります。
それは、ロックバンド”TRICERATOPS”の和田唱さんのコラムから
自ら20年もの間バンド活動をしている彼ならではの言葉です。
<本作で再確認できるのは、4人の驚くべき音楽的能力である。当時のライブ映像や音源から
「演奏技術が高くなったのではないか」という声もあるが、とんでもない。
楽器の音はアンプを通じてのみ、ドラムの音は生音で届けられていた。
観客の大歓声、金切り声で満足に音程も取れなかったはずなのに、きちんと歌と演奏が成立していること
自体がすごいのだ。
特にミュージシャンなら「自分の歌なんてろくに聴こえない中で、動じずにこれだけのパフォーマンスをしていたのか」
と、考えると感動するだろうし、シュミレーションしてみたほうがいいと思う>
そうなんです。ど素人が、今回出たCDの音を聴いて、やれへたくそだの、幼いだの
何もわかっていないくせに、言いたい放題・・ごめんなさい
今さらだけど、この前の記事に書いたことは撤回します。・・反省
今では当たり前のようになった、野球場やサッカー場などスタジアムでのライブコンサート
当時としては珍しい、というか彼らが初めてアメリカで行ったようです。
それだけでもすごいわ、バックバンドがいるわけでもなく、たった4人で、ギター3本とドラムスだけ
それであの音が出せたということは・・う~~ん、ただただすごかったとしか言いようがありません。
感動に浸って帰路につきました。
ここで話は終わりたいところですが、今回もおまけがありまして
映画館は京急川崎駅前です。川崎市です。横浜市ではありません。
それなのに、なぜか・・京急鶴見と思い込んでしまっていた。
前夜、地図を見て確認していた時は川崎と認識していたはず、
電車の時間も調べて、川崎で降りるはずだったのに、なぜか京急鶴見で下車
駅を出て、インプットしたはずの地図を思い出しながら歩き出した、けど・・
<おかしいなあ 確か駅の真ん前に建物があるはずなのに>
仕方がない、ここは日本だ、聞いてみよう
何人かの人に尋ねました。若い人ならと、子供連れのママさんにも聞いたし
お店の人ならばと、アジア系の店で働いている、外国の人にも聞いたけど???
商店街なのでお店の人に聞くのが手っ取り早い、とばかりに次の店に
少し年配のご夫婦が、
「わからないなあ この辺にはないよ、ああもしかしたら川崎と間違えてない?」
ここで我に返りました。あああまたやっちゃった
映画は11:15から、すでに11時を回っています。
急いで駅に戻る、次の電車は、さっき乗ってきた電車の10分後、少し待って乗り込みました。
エアポート急行だから川崎は次、映画館のビルは本当に目の前にありました。
そして冒頭につながるのです。
やれやれ、しかしなぜ鶴見と川崎を?
昔から京浜工業地帯の中心地域です。
自分の中でどこか同じ風が吹いていたのでしょう。
まったく転んでもただでは起きないというか、何もないことの方が少ないのでは?
誰かと待ち合わせしてなくてよかった、それだけが救いでした。