大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

1/8 オジロビタキ、カンムリカイツブリともに滞在中。

2015年01月08日 | Weblog
 寒中。風もあってさすがに寒い。

 越冬中のオジロビタキは、今日も飛騨の森を飛び回って時々出てくるが、ジョウビタキに追いかけられてゆっくりとまっていることがない。
 撮影条件はやや悪いが、それでも観察するには十分。

 この個体は、上尾筒が褐色黒。風切り先端のスポットがバフ色。下嘴が肉色。その他などから、主にヨーロッパに生息するオジロビタキの一亜種(Ficedula parva) ヨーロッパの亜種と思われる。(近年は別種としてニシオジロビタキと呼ばれている事が多い)

 これまで、この亜種は日本には飛来しない。日本で見られるのは、すべてシベリアの亜種(Ficedula albicilla)とされてきた。

 しかし、1997年11月16日天守閣東配水池で観察された、大阪城公園初記録のオジロビタキ。
 シベリア種でなくヨーロッパ種だとしたK氏の意見を 当時の 「大阪城公園鳥だより」 紙面誌に掲載したところ、

 ヨーロッパ種が日本で観察れることはありえない間違いだ!。これはシベリア種だと、日本野鳥の会大阪支部の重鎮S氏から連絡があった。

 それをきっかけに 「オジロビタキ論争」 が勃発。大変話題になった。 図鑑もベテランバーダーもすべて、オジロビタキはシベリア種とされていたのを、大阪城公園の個体はヨーロッパ種としたからだ。

 否定されたK氏は、ヨーロッパ種の本場である、イギリスとフィンランドに手紙と写真を送った。
 その結果、英国王立鳥類保護協会のイアン・ドースン氏と、フィンランドのハンヌ・ヤニス氏から回答があった。
 この鳥は 「ヨーロッパ種です。日本初記録です。鳥学会に報告すべきです」
 これまでの常識を覆したのだ。

 日本鳥学会に連絡した結果。「日本鳥類目録改訂第6版」 の中に 「検討中の種・亜種のオジロビタキの基亜種」 として記載された。

 まさしく日本初の記録が大阪城公園の個体だった。
 その後、バーダー誌に詳しく取り上げられ、大阪城公園の個体はヨーロッパ種だと広く認知されるようになった。日本で見られるのはすべてシベリア種だとの、常識を覆した出来事だった。

 それから長い年月が経過。現在の主流の考えは、日本で見られるオジロビタキの多くは、ユーロッパ種だと。全く正反対になっているのだ。

 墓の中でS氏がどう思っておられるか。いづれ私もいく世界。一番に駆けつけてご意見をいただきたい。
 何故か! 私はいまだに尊敬するS氏の意見が気になっている。
 本当にヨーロッパ種の方が多いのか? 普通に考えても、より近いシベリアより遠いヨーロッパが多いのは不自然。

 識別の世界はまだ答えが無い世界。図鑑や人の意見も大いに参考にしながら、自分の考えで識別するのもただしい。
 そう言えば数年前に、冬季見られるウソはすべてアカウソだ! との意見が発表されて、ひっくり返るほど驚いたことがある。平地の公園のウソはすべて 「アカウソ」 なんだろうか。

 図鑑やベテランの意見が常に正しいとは限らない。だから、鳥見はおもしろい。興味がつきない。一人ひとりが答えを持っている。知的好奇心を満足させる趣味なのだ。

 カンムリカイツブリ。今日も西外堀で1羽。一度浮気したが今は落ち着いている様子。
 カイツブリ、東外堀、西外堀で3羽。
  
 オオバン。変化が激しい。
 東外堀は28。いつもいる南外堀には見当らない。西外堀に5。北外堀は40羽で合計73羽。合計ではますます増加。

 オカヨシガモ、東外堀、南外堀、内堀、北外堀で計193羽。やけに多い。
 ヨシガモ、東外堀、南外堀、内堀、北外堀の計27羽。
 ヒドリガモ、すべての堀の合計 265羽。

 マガモ、本丸日本庭園池♂1と♀2。今日は食パンの耳を持っていった。
 カルガモ、西外堀、本丸日本庭園池、北外堀で23羽。

 ハシビロガモ、東外堀、南外堀、内堀、北外堀の計60羽。
 コガモ、南外堀で12羽。
 
 ホシハジロ、東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀の計301羽。
 キンクロハジロ、東外堀。南外堀、西外堀、内堀、北外堀の計158羽。

●今日の素敵な野鳥たち。
 ツグミ、シロハラ、オオバン、ユリカモメ、カイツブリ、ハクセキレイ、シジュウカラ、メジロ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、イカル、カワラヒワ、ジョウビタキ、コサギ、カワウ、カンムリカイツブリ、アオサギ、アオジ、オジロビタキ、ゴイサギ、コイカル、アカハラ、シメ、ハイタカ、アトリ、コゲラ、エナガ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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1/4 オジロビタキ、カンムリカイツブリいい感じ♪

2015年01月04日 | Weblog
 年が明けて、今年もいよいよ動きだした。

 
 尊敬する、亀岡の遠山先生の賀状に作品の写真。古くから親しくしていただいている先生で、今はフクロウ木彫り作家として活動されている。

 何度か泊めていただいたが、玄関のマットから、のれん、トイレの手ぬぐい。などなどすべて鳥で統一されている。
 壁に飾られた写真の見事さ、飾り付けも素晴らしい。

 以前は野鳥写真を撮っていた方で、特にフクロウの仲間の写真は圧倒的。構図、ピントなど一切の妥協なし。今でも印象的に頭に浮かぶ写真はたくさんある。
 コミミズクも忘れられない、コノハズクも忘れられない。

 賀状にあった作品の写真。羽を広げたトラフズクが、くちばしに桜の小枝をくわえ、小枝には花。体にもわずかに花びらが散ってちらほら。横にとっくりか 「桜」 と彫ってある。台からはみ出して落葉、花びらが1枚絡んでいる。
 トタフズクの顔はわずかに桜色に見える。「花見酒 酔って候 トラフズク」 と題が。

 素晴らしい作品。私の言葉ではとても表現できない。「花見酒 酔って候 トラフズク」 いいなぁー。

 カンムリカイツブリは今日も西外堀で。
 カイツブリは、東外堀、西外堀、北外堀で計5羽。
 ユリカモメは、東外堀、北外堀、第二寝屋川で88羽。
 セグロカモメは、南外堀着水1羽。

 オオバンは77羽とますます増加。
 ゴイサギは、西外堀、北外堀で計3羽。すべて成鳥。
 アオサギは西外堀飛翔1羽。

 オカヨシガモは、東外堀、南外堀、内堀、北外堀で計145羽。
 ヨシガモは、東外堀、南外堀、内堀で計26羽。

 ヒドリガモは、すべての堀で計171羽。
 マガモは、本丸日本庭園池で3羽。
 カルガモは、西外堀、本丸日本庭園池、北外堀で計28羽。

 ハシビロガモは、すべての堀で計36羽。
 コガモは南外堀で10羽。

 ホシハジロは、東外堀、南外堀、内堀、北外堀で計256羽。多い、特に北外堀。
 キンクロハジロは、すべての堀で計101羽。

 オジロビタキがよく見られるように。西の丸庭園から飛騨の森に出てきてかなり確実に見られる。
 ツグミは16羽、シロハラは21羽。
 
 ルリビタキは、市民の森と音楽堂西上でともに♀型。
 ジョウビタキは、音楽堂西上、天守閣東配水池、飛騨の森、梅林で計4羽。
 アオジは、音楽堂西上、人工川、修道館裏、天守閣東配水池などで11羽。

 ピースおおさかでエナガ5羽を含む混群、シジュウカラ、メジロ、コゲラ。
 アトリ、市民の森で7羽。
 イカル、市民の森で3羽。
  
 ヤマガラ1羽。最近市民の森で見られるように。

 
●今日の素敵な鳥たち。
 ツグミ、シロハラ、ハクセキレイ、カワラヒワ、カイツブリ、オオバン、ユリカモメ、モズ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、エナガ、シジュウカラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、アオジ、セグロカモメ、メジロ、コゲラ、コサギ、カワウ、ゴイサギ、アトリ、ヤマガラ、オジロビタキ、アオサギ、イカル、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

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1/2 大阪城公園 鳥見初め。

2015年01月02日 | Weblog
 昨日の元旦は、初日の出と、城の鳥たちに挨拶程度。 本格的な鳥見は今日から開始。 今年は大阪城公園の記録25年目に入る。

 ツグミは少なくて、わずか4羽と出合っただけ。
 シロハラの方が多く各所で24羽。 地上採餌も多く、また比較的近い距離でものんびりしているフレンドリーな個体も増えてきた。

 山里丸を歩いていると北外堀の方で不穏な動き。ドバトなどが一斉に舞い上がり騒いで飛び回る。
 空に注視していると北の空からハイタカが現れる。天守閣を超えて南の方に悠然と飛び去る。 最近は頬から脇に橙褐色の赤味のある♂と思われる個体と、眉斑がはっきりした♀と思われる個体が観察されている。

 今日の個体がどちらだったか分からないが、悠然とカッコよく頭上を通過した。 ハイタカは 「少しやんちゃで、イケメンの若者」 のイメージ。
 オオタカは、少し前に流行った 「ちょい悪おやじ」 のイメージ。
 私は、猛きん類の中でオオタカが一番好き。

 市民の森でルリビタキ♀型1羽。音楽堂西上のは見られなかった。ジョウビタキは何故か音楽堂西上で♀1羽のみしか出合いなし。

 昨年、飛騨の森にオジロビタキとコメントをいただいたが、その後何人かが飛騨の森で観察・撮影されている。 
 それから意識して観察しているが見られない。今朝も飛騨の森で大将がやってきて少し立ち話。オジロビタキが出てこないと別れた。がしばらくすると西の丸庭園に近い所で見つけたと。
 飛騨の森での観察情報が増えてきたので、西の丸庭園から出てくることが多くなったようだ。

 市民の森の石の水場にアトリ5羽。カワラヒワが、ピースおおさかに4羽、沖縄復帰の森に28羽。マヒワが混ざっていないか慎重に観察したが、すべてカワラヒワだった。
 
 ピースおおさかでエナガ5羽とシジュウカラ5羽+、メジロ2羽の混群。
 この混群には、いつもいコゲラが入っているのに今日は見られない。その後大手前で西外堀を観察していると、横の木にコゲラ2羽。

 シメ2羽が飛騨の森。ヤマガラ1羽が市民の森。珍しいと言うか、久しぶり。

 オオバンは、東外堀30、南外堀2、西外堀3、北外堀35で合計70羽。
 コサギ、城南地区人工川1羽。
 ゴイサギ、西外堀と北外堀で成鳥2羽。

 カワウは、西外堀に9羽。
 セグロカモメが1羽、南外堀に着水。

 カモはかなり変化がある。
 オカヨシガモ、東外堀、内堀で計112羽。
 ヨシガモ、東外堀、南外堀、内堀で16羽。内堀が大きく減少。

 ヒドリガモ、東外堀、南外堀、西外堀、内堀、北外堀で151羽。
 マガモ、本丸日本庭園池で♂1・♀2。
 カルガモ、本丸日本庭園池9、西外堀2、北外堀2。

 ハシビロガモ、南外堀、西外堀、内堀、北外堀でわずか19羽。何故か北外堀が激減。
 コガモ、南外堀5羽のみ。

 ホシハジロ、東外堀、南外堀、内堀、北外堀で151羽。偶然にもヒドリガモと同数。
 キンクロハジロ、東外堀、南外堀、内堀、西外堀、北外堀の計80羽。

 カイツブリ、西外堀2羽。
 カンムリカイツブリ。今日も西外堀に滞在中。

 
●今日の素敵な鳥たち。
 ツグミ、シロハラ、シジュウカラ、メジロ、ユリカモメ、アトリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、オオバン、アオジ、エナガ、カワラヒワ、コサギ、カワウ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハクセキレイ、ゴイサギ、コゲラ、ハイタカ、シメ、ヤマガラ、オジロビタキ、セグロカモメ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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1/1 あけましておめでとうございます。

2015年01月01日 | Weblog
 あけまして おめでとう ございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 今年も、初日の出を大阪城公園で待ちました。朝焼けや真っ赤で大きな太陽はだめでしたが、厳粛な気持ちで日の出に祈りました。

 今年の初めの鳥は、カンムリカイツブリでした。オオバンやヒドリガモなどとともに西外堀に。


 私が選んだ、2014年の大阪城公園の野鳥10大ニュース。

●1位 ツミの飛来
2月に豊国神社裏などで数回観察される。2005年12月以来の飛来。大阪城公園で観察されるハイタカ属の中では、本種が極端に少なく貴重な記録。

●2位 カンムリカイツブリ
11月8日西外堀に飛来。12月19日いったん飛去するも12月30日再飛来。2000年10月東外堀の1羽以来2回目の記録。

●3位 トモエガモ
10月6日から26日まで、♀幼鳥1羽が本丸日本庭園池、北外堀、内堀などで断続的に観察される。本種は過去♂2回の記録はあるが♀は初記録。

●4位 ミコアイサ
北外堀に1月15日~17日♂1羽。東外堀から南外堀に11月30日♂エクリプス1羽の飛来。1年に2回の飛来は初記録。

●5位 アカショウビン
5月25日1羽が豊国神社周辺で観察される。

●6位 コアジサシ
6月12日 南外堀で12羽が盛んにダイビングを繰り返す。数羽が第二寝屋川や東外堀で見られていたが、これだけの数が南外堀で観察されるのは初。

●7位 キマユムシクイ
前年の秋から越冬していた1羽が4月まで滞在。市民の森やみどりのリズムなど広範囲で観察される。

●8位 コイカル
前年の暮れから4月まで1羽が、イカルとともに城南バス駐車場の林で観察される。12月になって再び1羽が観察される。同一個体の可能性大。

●9位 オオバン
日増しに増加し12月30日には75羽を記録。まだまだ増加傾向が続く。昨冬の多い時で40羽代だったので今冬は2倍になるのでは。

●10位 春の渡り当たり年
春の渡りで、4月17日にオオルリ24羽、5月6日キビタキ26羽など、多くの夏鳥が飛来し園内をにぎわす。

コメント (2)
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