・・・今年頂いた年賀状の中に、以前一緒に働いたことのある同僚の人から、「・・・あのときに言って頂いたことが、今になって、しみじみ理解できるようになりました。・・・」というような内容の文を頂きました。
このことから、思い至ったことを今日は書いてみたいと思います。
・・・人間も十分な人生経験を積んでくると、大抵の事は過去に同じことを経験しているので、毎日の生活の中で、若い人が悩むようなことも結果が見えることが多くなる。
そういう時についつい、助言をしたくなる。
聞くほうも、経験してないと何故そんな結果になるかわからないので、素直には助言を聞き入れないし、言ってるほうも失敗も経験のうち、とたいていは失敗するのを目を瞑って見ていることになる。
しかし、事が、その人の人生にとって重要な事象であったり、自分の身内の人生の重大事になると、近ければ近いほど、熱心に助言をしたくなる。
親子であれば、けんかしても聞かしたいとなる。
しかし、聞かされるほうは、自分と関りのある人ほど利害関係を考え、助言者の言葉に偏見をもって聞いてしまう。
・・・結果、長い年月が経って、あの時にいっておられたことを素直に聞いておればよかった、という最初に書いた反省になる事が多い。