過去の歴史を振り返って,7-8月にこれほど釣りにいくことが難しいことはなかった。なんだかんだいっても土日休みが保障されていたのだ。
また,3月の異動での新しい仕事にまだまだ不慣れ&未熟で,腱鞘炎,ついには首が廻らなくなる(釣りにいったときも,首の周辺が異様に冷えていた)最悪の体調になってしまった。
失ってはじめて大切さがよくわかる,とはよくいうものだ。何より健康。そしてあたりまえのように保障された土日休暇。
8/6は,この前の記事で書いたとおり会社を休むことになったが,8/7の出社も正直体力は厳しかった。やはりパワーが出ないのである。だが,先週とは異なり,夜に仕事が舞い込むことはなくなった。月曜日から仕事をすればいいのである。もっとも,お盆休みというものはないのだが。
8/7,会社では夕方から別の場所で暑気払いが行われていたが欠席した。もちろん体調がイマイチだったのはいうまでもないが,ようやく巡ってきた水郷出撃のチャンスを飲み会で潰してしまうのもあまりにもったいない。
なにより,釣りに行けないことがこの1ヶ月あまり相当のストレスになり,「ネガティブ思考の塊」になっている。ここは,心の故郷,水郷に鍛えなおしてもらうしかないだろう
8/8・2時30分。前夜21時30分に就寝したので比較的体調はいい。しかし,首がイマイチ廻らないので,後方確認などがつらい。ゆっくり行こう。
水郷のいつもの場所に着いた。4時30分である。風がない。だからなのかもしれないが,猛烈なヤブカの猛攻で釣りにならない。過去30年近く水郷で釣りをしてきたが,ヤブカの猛攻には出会ったことが皆無だ。そのため,最初のポイントはバイトもないので移動する。
対岸,そこは水質が最悪である。だが,経験上,そういうときこそバスは固まっているはずだというのを知っている。いや,誰も釣りたくないから,というのも理由だろう。
ハーフスピン1/2oz・TI(タンデム・インディアナ)・インパクトチャートを投げてみる。
すると,いきなりルアーの重みが消える。
35cm。
これが最初で最後の30UPだった。
いきなり釣れた。結構いいサイズだ。それにしても1ヶ月ぶりのバスの臭い。水郷の空気。よどんだ水 すべてが嬉しい。本当に今日は嬉しい。
そして,ちょっと離れた場所にあるオダのような倒木の脇を通す。バジングである。いきなり引っ手繰られたあ
もうあとはこのサイズです。
オール20UP。でも嬉しい。
続けてもう1回水面にドバっと出るが,魚は小さい。
今度は少し沈めて引くか。するとこれまたヒット。
わずか15分で3本目。
こんなに簡単だったっけ?
今日は久々ということで「水郷バス釣りのお天道様」(が居るような気がしている)が,オズマの下に降りてきているのかもしれない。天が見方してくれているのかな
だが,その後,2mぐらいの水深のあるポイントに移動するとまったくアタラナイ。どうやらウルトラシャローにバスはさしているようだ。
今度は,アシの突端を狙ってみよう。毎回ほとんど釣れないが,ごくたまに釣れて,雰囲気としては抜群のポイントである。
1投目。ミスキャスト。2投目。アシの突端1m先に着水。
ちなみに,こういうときはあまり着水音は気にしない。「ドボーン」はさすがにマズイが,神経質になる必要はないと思う。それは,バスが着水音に反応するということがよくあるからで,今日のこれまでの魚でおそらくそうであろうと予測したからだ。
リーリングする。
「ガコーン」
よっしゃ,きよった ウムム,引きが強い。これは40UPかもしれないぞ.......と思っていたら,途中から急激に軽くなり,上がってきたのはこのサイズ。
-20cm成長ですか。4本目。
さあ,まだ6時半だ。これならキーパー達成は楽勝だろう.....と思っていると,先行者の多さに少し辟易する。だが,ライトリグ軍団にはまねのできない,強引一本槍の釣り方で勝負するしかないのだ。それがオズマの釣りなのだ。
往復500mで無反応。ちょっと浮気をしてラバジを結んだがすぐに飽きてしまう。
すっかり忘れていた。こんなときはTN/50の出番だ。日も出てきたので,カラー....名称は忘れたが,メタリック系で反射食いさせてみよう。
「うおっしゅ」
水面ギリギリを走るTN/50に次々と小バスが襲い掛かる クランクにも反応せず,スピナベ・バジングにも反応しないバスが,なぜかTN/50には反応するのだ。
もちろんWフックで5本目。
リミット達成。
さて,5匹揃ったのでもう気分は最高だ。あとは少し冒険でもしてみようかとクルマに戻ると,4人グループの釣り人にお会いした。
なんでも,4人中3人がすでに4本ずつ釣っているという。えええ,12本ということですか。ワームで釣って居られたが,オズマの「23倍」(意味不明)くらいワームの釣りは得意そうだ。実際,
「あそこでたぶん,ご友人,釣られますよ」
とオズマが話した途端,20UPではあったが釣られていた。
だが,オズマがハードルアーのみで5本,さらにはラインが20LBと聞いて少々びっくりしていたようだ。「ルアーは飛ぶのですか」「根掛かりは大丈夫なんですか」と。
そこで,「釣行1回あたり,ルアー損失は1・2個あるかどうかですよ」「回収機でほとんど回収できますよ」「スピナベは重い方(1/2oz)が応用が効くと思いますよ」などとえらそうに講釈を垂れたが,まあ,やはり好みというものもあるのだなあ,という感じであった。
そういえば,途中で昔からご友人のZさんにお会いした。なんでも夜中から利根川で釣っているという。帰りに栄橋からみた利根川は大雨の影響で濁流・激流だったが,佐原方面は大丈夫だったのだろう。
いろいろな方と会話をしていると,あっというまに時間が過ぎる。
よし,GWに釣れた水路にでも行ってみよう。このまま移動しないのももったいないしね。
水路到着。お,結構水がいいかもしれない。なにより水が動いているし,アシもバチリ残っているじゃないか。
GWに釣れた場所周辺をスピナベで釣ろう。本来ならワームの出番だろうが,やはりオズマにはワームの技術習得は難しい。
スピナベのピッチングがズバズバ決まる。それだけで気分がいい。さすがに,1カ月そこらで腕は腐っていないようだ。腱鞘炎なので腕は少々キツイが,すっかりネガティブに腐りきっていた心は超ポジティブになっている(これが釣りの魔力)。
すると,あっというまにヒット。
ちょっとビックリ。6本目。
今日はこのハーフスピンばかりです。
GWのときはミスバイトが多くて苦労したが,一度釣果を上げているポイントではやはり余裕があるのか,冷静に水路での1本目をキャッチ。
しかし。季節は夏。日陰をしっかり通さないとバイトしてこない.....ような気がする。
少し離れた水路に移動。実績はまったくない。だが,アシが生い茂って,まさしくここは,という感じがした。
背景の茂みから7本目。
コイの方が多いような水路だが。
だが,この水路戦法,ワームを苦手とするオズマにはあまり今日は向いていないようだ。GWのときと違い,20UPが釣れてくるのも気になる。このサイズなら,もっとイージーに釣る事もできよう。
しばし移動。
アサイチにヤブカの猛攻にあったポイントだ。
日光が照っているので,D-チェリーの「なんとか」カラー(カラー名称はほとんど覚えないので写真をみて判断してください)に変更。
「グン」
よっしゃ きよった。読みどおり反射で食いおったわい
8本目。D-チェリーはフックを
2サイズ上げて使います。
あと2匹で二桁か。時刻は9時半。しかし,洗車もしたい。10時半まで釣りをしようかな。
引き続き,D-チェリーでクランキング。
「ググーン」
よっしゃあ 今度こそ40UP.......。
マイナス20cmですが9本目。もう満足です。
時計を見ると10時半。ウム。時間制限が来た。
GSに行って洗車をする。ウウム。1ヶ月も洗っていないとこんなに水垢がつくのか。おまけにタイヤの空気圧も減っている。次に水郷出撃できるのはまだわからない。今日は掃除機もかけて,車内整理もしよう。
11時半。掃除終了。WAXがけ終了。
R51沿いの「とん太」で食事をする。割高だが,食後にしっかり歯磨きできる環境と,真夏に嬉しいお冷セルフが嬉しい。
12時。秘密の昼寝ポイントに到着。真夏にエアコンなしで寝られる極上ポイントだ。魚釣りのポイントよりも重要なポイントである。
13時。起床する。久米宏「ラジオなんですけど」を久々に聞く。「パカパカ行進曲」も聴けた。この2つを仕事中に聴けたら.....仕事はできないか(笑)。
15時30分に帰宅した。渋滞ゼロ。
次はいつになるか予想がつかないが,バス釣りをするだけでこんなに気分が晴れやかになるとは本当にすばらしい。なにより,バス釣りになると積極的思考になっているのが自分でもよくわかる。
仕事はまだまだキツイが,釣りの積極的思考を少しでも取り入れ,ネガティブ思考から脱却する以外にオズマの将来はないだろう。