アオムシが見つかっても,付近でサナギが見つからないのはもはや道理。おそらく,幼虫時代に「ここで羽化したら危険」ということが刷り込まれているのだ。
だから,変態する前のアオムシが猛烈な勢いで移動するのは,たしかに蛹化ホルモンの影響があるわけだが,その蛹化ホルモンそのものに「幼虫時代と同じ場所で羽化してはダメ」という命令が入っているのだと,勝手に理解している。
しかし,稀にこうした理解を超えるのも自然。こうして,アオムシがサナギになっているではないか。
だが,なんとなく不気味な色合い。そう,あの寄生バチでも出てきそうな色。純粋に緑でもなく,なんとも言えない。
寄生バチが出てきたときのショックといったら強烈だった。図鑑で理解していても,実物を見るとなんとも悲しい。
しかし,あの寄生バチを含めての「生態系」であり,寄生バチにも重要な役割があるはずだ。
そんな「生態系」を人間のエゴで都合のよいように変えるのは,公園やら自分の庭ならともかく,けして公共河川等で行うものではないと思う。
アメリカナマズが猛烈に繁殖して20年程度が経過している水郷では,釣り人をよぶためにナマズ「駆除」釣り大会が開催されている。当然,釣った魚は調理もされず焼却処分。
そんなことを繰り返していると,ブラックバスやブルーギルのように「いくらでも居た」が「やっぱり淘汰されて」適正数に戻っていくどころか,バスのように「ほぼ見当たらない」なんてことになる。
そうすれば,ナマズ駆除釣り大会なる非道なものはできなくなる。そして,釣り人はいなくなる。
無敵と思われる生き物など居ない。人類でさえ,最後は人間どうしでの戦争を起こす。
なんか標題と話が思い切りずれたが,辛い五十肩の影響だと理解してほしい
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