NHKの朝ドラは,BSでの視聴が出来るようになってから,おそらくこの10年くらいは出勤前に観ている。
いつも気になるのは「大ヒット作の後はつらい」ということ。しかし,今回はよい意味で裏切られた
「らんまん」を神木隆之介が圧巻の演技でこなした一方,「ブギウギ」では趣里さんという,自身には馴染みがないが妙に馴染む女優さんが,とてつもない・桁違いの格さえ感じさせる。
それはなにか,具体的には次の通りだ。
- 子役からイメージがまったく変わらない(という最高のキャスト・演出もあり)。
- 趣里さんは1990年生まれの33歳というのに,童顔を活かして,若い女性役も難なくこなしている。
- 母親役の水川あさみさんと,実年齢に「きっと差がない」と感じさせるシーンもあり。
- 眼で演技する(田中裕子などの女優陣と同じく,一撃でメロメロにされる自信あり)。
- 歌って踊れる,さらに演技もできる そんな3役こなすなんて,役者根性の賜物。
- 御本人の素顔はよく知らない。しかし,少なくともクラシック・バレエを幼いときからやっていたという体幹は理屈抜きにスゴイ。
- 今回の「ブギウギ」は劇中劇でもあり,その贅沢な演出(NHKだからホールがあるのはアタリマエとも言えるが)に,民放のケチなドラマなど足元に及ばない,という制作陣の意気込みも感じる。
おそらく,趣里さんは年末の「紅白歌合戦」でも出場するかもしれない,それも歌手で。本業歌手でおそらく適うのは,知っている限りヒロミ・ゴー,ぐらいだろうか
いやあ,毎日「燃えてくる展開だぜ」と唸らされています。