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https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20200610k0000m040185000c
川崎病。僕も幼児のときに罹患し大変だったらしい。当然うっすらとしか記憶がなく(2歳の頃だという),いまはない日本医大・飯田橋病院に入院したはず。そう知っているのはもちろん親が教えてくれたからだが,とにかく「これはヤバイ」だったそうだ。
さて,病気で発見者の名前がそのまま残っているものは「原因不明」の場合とされている。川崎病は1960年代に発見されたというが,僕が罹患したのはその10年ぐらい後で,罹患当時(1971年頃?)は明確な治療があったのかどうか知るよしもない。親は「あとはお子様の体力次第」とも言われたそうだ。そして,小学校の健康診断では何度も心電図をとられたが,結局ここまで馬齢を重ねている。
さらにいまでも,新規罹患が毎年1万5千人をくだらないという。乳幼児をどこまでと定義するかが数学的に問題だが,いまの新生児は100万人を切っている。したがって,3歳時までと仮定すると,人口動態から類推して,どんなに多く見積もっても350万人ぐらい。よって,15000÷3500000=0.00428…=0.4%の罹患率といえるだろう。
比較して新型コロナは,総人口1億3千万人に対し17292人が罹患したことになる。17292÷130000000=0.0001330…=0.01%という罹患率が見えてくる。
すなわち,川崎病の罹患率>>新型コロナの罹患率である。0.4%と0.01%では桁がまったく異なっている。
したがって,身近に新型コロナに感染したという人より,川崎病に罹患したという人の方が10倍多いといっても過言ではないだろう。しかも川崎病は原因不明のまま50年以上,発見者の先生は老衰で没した...。
感染症・疾病を考えるときでも,やはり「割合」の比較に意味はあると思う。参考に宝くじの当選率を調べてみた。
順位 | 宝くじの種類 | 当選金額 | 当選確率 |
---|---|---|---|
1 | ドリームジャンボ1等前後賞 | 1億円 | 500万分の1 |
サマージャンボ1等前後賞 | 1億円 | 500万分の1 | |
ハロウィンジャンボ1等前後賞 | 1億円 | 500万分の1 | |
2 | ロト6 1等 | 約2億円(理論値) | 609万6,454分の1 |
3 | サマージャンボ1等 | 5億円 | 1,000万分の1 |
ドリームジャンボ1等 | 3億円 | 1,000万分の1 | |
ハロウィンジャンボ1等 | 3億円 | 1,000万分の1 | |
バレンタインジャンボ1等 | 2億円 | 1,000万分の1 | |
年末ジャンボ1等前後賞 | 1億5,000万円 | 1,000万分の1 |
だからこそ,新型コロナを“やたら”と煽るのはオカシイと思う。満員電車で感染するというのなら,インフルエンザのようにとっくに罹患してもおかしくない。僕がインフルエンザにかかったとき,まさに数日前に「密室の宴会」があった。その数日後から体調がオカシクなった記憶が定かである。
感情論でなく数値で考える。主観でなく客観で考える。
そういう癖をつけてくれた,前O副社長にあらためて深謝するばかりだ。