幕張メッセに仕事で出かける用事があった。わかりやすくいえば展示会を見て,最新情報を得る,である。
しかし,コロナの影響で出店自粛が多く,会場も盛り上がりに欠けている。2019年に東京ビッグサイトの同イベントに行ったときは凄い熱気だったのに。
仕事の収穫はあった。それはよい。あとは人々に情報を提供するだけだ。
それにしてもである。「幕張新都心」ということばに違和感を感じてしょうがない。
幕張メッセができてすぐのフィッシングショー,具体的には1990年度フィッシングショーに行ったときの写真が残っている。バス釣りを始めて数年で,情報という情報は雑誌か釣具店にしかない。そんなときに,電車賃と時間をかけてショーに行く。バス釣りのために。その当時はまだまだ知らない用語やらテクニックが多くて,さらに水郷に行ってなかったので,意味がまったくわからなかったが。
その後,1994年ぐらいまでは幕張に行っていたが,ショーの中心は東京ビッグサイトやみなとみらいに移っていく。少なくとも,僕の好きな釣り・クルマのショーは幕張では開催されないようになった。
Wikiで調べると,幕張新都心は実に昭和42年ぐらいからの計画であり,たしかに壮大な風景が広がる。東京駅からも40分程度で着くので,新都心だと言えるのかもしれない。
しかし,幕張一帯は,旧国道14号まで海があった。わかりやすくいえば埋立地である。その広大な埋立地に摩天楼が立ち並ぶ...。
幕張,お台場とも共通しているのが埋立地であること。そして,鉄道路線が多くないこと。
コロナの影響でオンライン化が進んでいる。おそらく,幕張にある先進企業などはどんどん進んでいるはず。そうなると「人が集まる」を前提とした街づくりは,いわゆるニューノーマルではない。
もっとも,僕はニューノーマルなどありえないような生活をしている。一方で,ニューノーマル化を推進もせねばならない。拡大と縮小を同時に行っていくということになる。
人が集まって・お金が回るのが経済。経済なくして政治なし。経済なくして世界は回らない。これは事実である。
2020年も後半戦。2019年に出かけた大学祭には「主催する楽しさ」の方が上だったと実感したばかりなので行かないが,2021年度大規模なショーはどうなるだろう
ワクチンがあるのに毎年1000万人が感染するインフルエンザ。コロナと同時に生じたら,などと心配している人々が居るが,まずは経済を立て直す必要がある。それも世界規模で
幕張新都心を見ていると砂上の楼閣のような気がしてならない。錯覚だと思いたいが,なにかこう「終わりの始まり」を感じる自分が居た。