4/1のエイプリルフールなのかと噂されたまでの相羽事件だったが,オズマがいまもって唯一といっていいほど尊敬し,生き方さえも教えてもらったような今江克隆プロ。その今江プロが大変よい言葉をご自身のサイトで発せられているが,ここに一部引用させて頂く。
相羽純一よ、今日まで24年間、このトーナメントが「プライド」を賭けた真剣勝負の場であると誰よりも信じて疑わず、そこに全身全霊を賭けボロボロの体になってなお、まだお前達と戦いたいと心から思う俺の気持ちはお前には理解できなかったのか。(中略)
あの沢村選手が2日間1尾のバスすら釣れない、それが自然を相手にした競技の本質なのだ。共に悔いは残るが選択した結果に恥じる事はない。
(中略) 俺が予選落ちした2日目、お前に「後は頼む」と言ったことを覚えているか。2年前、癌で戦線離脱した時の俺の言葉を覚えているか。
この言葉に,今江プロの「情熱」が入魂されている。
かつて,「感と根性で勝負する男」と言われ,2年連続バスオブザイヤーを達成し,92年に琵琶湖全勝。そしてフロロカーボンラインの衝撃的な発表など,今江プロの公表事実が我々一般のアングラーに寄与したことはものすごく大きい。
それに比べると,かなり小粒化したのがいまのバストーナメントだと思う。
いや,トーナメントを引っ張る世代の気持ちの問題もあるだろう。
そんなオズマだが,とにかく釣りに関して嘘は書かない。ボーズもヘボイ釣果も,すべてが真実。いや,事実だ。
さて,一応釣れた先日のレポートでも書いてみるかな。ヘボイですが,自分なりの結果ですよ。
2009年も4月となり新年度を迎えた。長かった冬が去り,いまは毎日の水温上昇が楽しみな時期である。
天気予報では,この週末は「暖かい雨」が日中に降るはずだった。そのため,大いに期待したものだ。実際,この20年近く水郷でバス釣りをしているが,春の暖かい雨というものはかなりいい結果をもたらしてくれる。
しかし,見事に天気は晴れである。風も弱そうだし,横利根などはヘラ釣りの人々とポイントが競合するやもしれない。
そんなこんなで,今年2回目の与田浦からの開始である。
とりあえず水面を見てみると,いつもの釣れそうな色になっている。濁りはきついが,生命感がある。時折ジャンプする魚も見られる。バスでなくとも,魚が居るということは重要なことだと思っている。
と,ここまで書いて気がついたが,実はこの前に利根川の様子を見ていた。しかし,小魚は居るものの無反応。早々に見切って,与田浦に移ってきたのである。
ところが,ハードルアーには先週に引き続き無反応。手を水に入れてみると,先ほどの利根川より明らかに暖かい。たぶん13℃ぐらいはあるだろう。
ここで,先週のボーズ将軍の汚名を返上すべく,タックルはスピニングに持ち替えた。ルアーもいきなりスモールラバージグである。ワームが面倒,などと書いていたが,釣れないと何も書けない以上,ご容赦願いたい。
しかし,それでも反応は遠い。もうダメか,とあきらめつつ8の字を竿先でルアーを操っていたら,いきなり重くなった。そして動いた。
「モモモモモ」
なんとなく重量感ある引き。2週間ぶりのご対面である。
30cmのレギュラー君。
卵でパンパンでした。
いやいやこれはこれで嬉しいぞ。何せ5時半から初めて,結局釣れたのが7時15分だったし,何より「今週もボーズなのか」という悪夢を取り払ってくれたからだ。サンキュー,バス。
しかし,この後が実に厳しい。手当たり次第にハードルアー・ジグ・ワームを投入するが9時までまったく釣れない。よく観察すると,クルマが先日の嵐の影響でかなり汚れている。よし,ゲン担ぎにまたもや洗車だ!
洗車は1時間あまりで終了。こうなったら,アサイチのポイントに戻ってみるか。
幸い,先行者はない。いや,すでに叩きまくられているだろうけれども,とにかくいまは居ない。
そしてバカの一つ覚えのようにまたまたスモールラバージグである。でも,今度はトレーラーをシルクワームに変えてみたのだ。もっとも,購入してから丸1年経過した漬物状態のワームであるが。
だが,そんな不安はすぐに消え去った。まったく同じポイントから2匹目がガツンときたのだ。しかし,......
どひゃー,奇形ですよ。
春にも釣れるんですか。
2匹目が釣れたのは嬉しいが,まさかの奇形。見事に背骨が湾曲している。しかも,オスなのかお腹はゲッソリ。ファイトだけは妙によかったが,複雑な気持ちである。
そうこうしているうちにお昼になった。
先週は大渋滞でグッタリしてしまったこともある。今回は2匹釣れたのでまあOKということにして,さっさと帰りますかな。
結局役立ったのはスピニングだけ。
そういえば,ETCの割引が妙な感じだった。先週は帰宅時も半額だったのに,今週は3割引であったのだ。まあそれでも安いのは確かであり,東京からの往復でわずかに1200円の高速代。
もっとも,このETC割引には血税が大量につぎ込まれているので手放しで喜べるものではないが,これでまた来週につながった。
では,今週もがんばって新しい仕事に挑戦しますか
オズマの結論。
「バス釣り」なのか「バスフィッシング」なのか,下野プロがよくいうことだけれども,彼は「バス釣り」だったら何も問題なかったろう。
しかし,トーナメントという制約のある闘いでインチキやってしもたらこれはアカン。
TVの取材がどうのこうのなどというが,個人的には,「バス釣り」で十分だと思う。人気が今後大きく盛り上がる可能性の低いバストーナメント,思い切って「バス釣り大会」を1戦ぐらい入れたら面白いのでは。
エサの種類も豊富で,ルアーより生餌なら公害問題も少しは和らぐかも。
エビエサがとにかく釣れるというのは知っているが,ミミズはブルーギルの猛攻にあうのでエサがもたない。あと,魚系のエサは管理が面倒。
そんなわけで,自分は管理が楽なルアーで釣る,というだけのこと。だから,ワームもある意味管理が面倒(オイル漏れとか)なことが多いので,あまり使わないだけなのだったりする。
先週3/21の釣りですっかり気分よく一週間を過ごしたオズマ。気になった仕事内容はとりあえず「根性でやる」ことにして,3/28にも水郷へ向かった。
朝は定時の3時45分起床。ううむ,前日に宴会があったためかやはりつらい。しかし,先週のマグレもあるかもしれない。しかも天候はまあまあだ。
まずは横利根に入った。
2時間以上経過するが,ワームを除くあらゆるハードルアーにアタリ一つなし。
次は与田浦に向かった。しかし,9時ごろから北風が吹きつけ湖面がゆれている。これはマズイ。
阿修羅でも手が出ない。
上野の国立博物館に行って
しまったのか
そういえば,阿修羅像が半世紀ぶりに奈良・興福寺を離れている。その影響はあるわけがないが,とにかく無反応。
一応,ジグスピなども試すが,周りを見ても釣れている人が居ない。
寂しいものだ。しかし気分はいい。これが「場」のパワーだ。
最近『場の思想』(清水博著)を読みかじったせいなのか,「場の力」がみなぎってくるのがわかる。もし今日家に居たら,気分は盛りながらなかっただろう。
しかし,気分はよくても釣れない。
ゲン担ぎに洗車を行うが,相変わらずGSで「エンジンルームがむちゃくちゃキレイですね」と言われただけである。
こうして日が暮れていく。
最後は霞ヶ浦にかけた。
ようやく生命反応あり。スピナベで「ココン」ときたが,腕が悪く乗せられない。
体力の限界である。16時に水郷を後にする。
そして柏ICまではあっという間に着いた。しかし,例のETC割引&年度末のせいなのか,常磐・外環ともに大混雑。三郷から自宅まで2時間半もかかってしまった。朝は30分で行ける距離なのに...。一般道も大渋滞。これは来週から困ったぞ。
だが,懲りるオズマではない。
タックルセレクト・道順を見直し,もう一度,いやこれからは毎週のように行くぞ