平戸から生月に向かう県道19号線を紐差に折れる途中に中野集落はある。
徳川幕府の酷い迫害を逃れて移り住み、
平戸で250年間潜伏し続けてカトリックとなった信徒が住む集落の教会である。
迫害を逃れ、山奥を開拓して住み着いた信徒が多く、農業が主になっている。
町内でも非キリスト者の住む地域とは離れ、
山手に固まり家族的な構成で、信者同志のまとまりが強い。
1871 ( 明治4 ) 年に7戸が信仰を表明した。
不便な信仰生活を強いられていた中野地区の信徒にも、
コロンバン会の神父の援助を得て1952 ( 昭和27年 ) 、待望の聖堂の建立により、
ようやく春が巡ってきた。
それまで個人の家を利用して捧げていた御ミサを
自分たちの聖堂であげることができるようになった。
所在地 / 長崎県平戸市山中町390
教会の保護者 / 無原罪の聖母