「 牧場の門 」 とは、牧に馬を放し飼いにして、
生まれた馬を軍馬・駅馬・農耕馬・荷駄馬に分け、様々な労力に使った。
そんな馬づくりが盛んに行われた知覧の牧は古く、
元亨4年 ( 1324 ) の 「 平 忠世和与状 」 には、すでに登場している。
「 和与状 」 は、開聞中宮大明神 ( 現在の豊玉姫神社 ) ・ 別府 ・
狩場 ・ 牧場の支配をめぐって、
鎌倉時代に地頭と郡司が争い、和解が成立したときの合意書である。
いかに牧が重要な役割を果たしていたかが分かる。
また、この辺りを一望できる前岩戸には、
「 牧神ドン 」 と呼ばれる牧の神様があり、
周辺集落の馬の神様はここから勧請されたと伝えられている。
江戸時代には領主の牧として使われ、
明治時代には政府の軍馬育成所知覧支所が置かれていた。
牧場の門へのアクセス
牧場の門へは、知覧町役場から県道27号線を知覧中学校手前から左に入り、
東門の突き当りを左に行くと中福良小学校がある。
そこから1キロほど行き、
今度は脇道を右に入って900mほどの所にある「牧場の門 」 がある。
駐車は、橋の手前に広くなった場所がある。