1号石室入り口
1号石室内部
石室天井
石室左側壁
石室右側壁
赤色顔料で塗布された右側壁の加工された石
石が割れた1号石室の梁石
裏側から見た小正西古墳
2号石室の入り口
奥壁の下には加工された四角い石が設置されている
2号石室の天井
古墳を形成している 「 葺石 ( ふきいし ) 」
古墳の周囲を埴輪で囲んでいる
飯塚市小正地区の閑静な住宅街の一角にある 「 小正西古墳公園 」 は、
復元墳高5.5m復元径約30mの2段築成の円墳で、
6世紀頃の当地域を治めた主長墓と考えられる。
墳丘には円筒埴輪が立てられ、上位は茸石が施されている。
墳丘の周りには周溝が掘られ、大量の円筒埴輪片、形象埴輪片が出土している。
この古墳の特徴は一つの墳丘に主軸が直交する2基の横穴式石室が造られ、
石室規模も大きく違っている。
大きい石室 ( 1号石室 ) は盗掘を受け半壊状態で発見され、
奥行4.5mあり、石室壁面及び天井の全面に赤色顔料が塗布されている。
小さい石室 ( 2号石室 ) は未盗掘で、
鉄刀、鉄鏃、鉄鋸などの鉄製品、勾玉、管玉、ガラス玉などの装身具とともに
人骨も残っていた。
周溝から出土した巫女形の埴輪はほぼ完形で大変優美なもので、
出土品すべて福岡県有形文化財の指定を受けている。
普段は施錠がされているが、
4月と10月の特別公開のときだけ内部が公開されている。
所在地 / 飯塚市小正780-2