ペンギン音頭

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越前屋外人鳥部隊

2013-08-03 14:03:40 | ペンギン



越前松島のフンボルトです。

本日のお散歩メンバーに選ばれた6羽、元気いっぱい食い気たっぷりですが、ちょっとみすぼらしいファッション。

羽がかなり傷んでおります。

ですが、換羽を迎えればスッキリと衣替えします。

まだまだスリムですが、換羽が近づけば急速に「膨張」してくるはず。

これが7月中旬の様子ですから、もさもさ抜け抜けのブームは8月、一番暑い頃にやって来るでしょう。がんばれ、フンボルト!



一足先に換羽終盤に入っている個体。

暑さにたまらず、プールに飛び込むところです。

抜ける方が速かったと見え、新羽はまだ伸び出しておりません。

このまま水に入れば、断熱材がほとんどない状態なので、とても涼しいでしょうね。

涼しいならいいですが、急激に冷たいのって、害はないのでしょうか。心臓マヒとか・・・。心配です。

それにしても、背中に縦一本残った旧羽がユニーク。

 



左の涼しげな個体は、二足お先に換羽終了しています。

右にいる前回水に飛び込んだ換羽中個体とは、仲良しペア。

越前のフンボルトたちは、コンクリートに小石を埋め込んだ足裏刺激床プール派と、土盛り自然草地サボテンプール派に分かれています。

行き来は自由にできます。左の個体の向こうに見えている開口部が、両プールをつないでいるのです。

ですが、どうも自分の決めた側からあまり動かないようです。わりと頑固。

このペアは、サボテンプール派。

雑草の茂みに入ったり地面に穴を掘ったりして、「氷の上にいる」という伝統的な迷ペンギンイメージを断固粉砕せんものと、日々奮闘しているのでした。

 



「土の上は気持ちよおおまっせ~。」

「足の裏にやさしゅうて、最高ですわ~。」

サボテンプール派のペアが巣小屋から出てきました。

ご覧のように土盛りが斜面になっていて、きっと足腰も鍛えられるのではないでしょうか。

夏の間に茂った雑草は、秋になると枯れて巣材になります。ただ、集めてはいますが、どのくらい利用しているのかは、中が見えないので不明です。

彼らは穴掘りも楽しみますが、巣穴は作りません。

トンネルになるほど掘るには、かなりの手間暇体力がかかります。ちゃんと巣小屋があるのですから、巣を作るためにしんどい思いをする必要はないのです。

そのあたりは、ちゃんとわかっているのですね。さすがはペンギン。

 



「ハラにもしっくり馴染みますわ~。」

サボテンの荒野で行き倒れたような恰好。

ですが、決してそうではなくて、サボテンプール派の一員がおくつろぎ中なのです。

羽が傷んでいるので、疲れているように見えてしまいますね。

越前松島のプールには、目の前のきれいな海から取水しています。

水道じゃないから塩素は含んでおりませんが、それでもペンギンの羽の色は薄くなります。

恐るべき紫外線の力。

でも、人間の皮膚は紫外線で色が濃くなります。ようするに日焼けです。

屋外ペンギン観察には、日焼け止めをお忘れなく。

 

 

 

 

「こっちのプールもいけまっせ。」

負けずに主張している足裏健康プール派のフンボルト。

この斜面はコンクリート製で、すべりません。階段を上ったら、テケテケと降りるのです。

そして、それができる個体はごくわずか。貴重な特技なんです。

このプールはコンクリート製で、陸場はご覧のような丸い砂利が埋め込んであります。

もし私たちがこれを素足で踏んだら、足の裏がかなり痛いでしょう。

けれど体重4~5キロのフンボルトだと足裏にかかる圧力が小さいため、痛くない・・・はずです。

少なくとも誰も痛そうにはしていませんし、嫌がる様子もありません。

床がこうなっていれば、濡れた床で繁殖した菌が足のちょっとした傷から感染という事態は予防できます。

また、立つ位置によって体重がかかる足裏ポイントが変わるので、タコができにくくなります。平坦な床だと、いつも同じ部分で体重を支えることになるのだそうです。

最近他でもこのタイプの飼育場を目にします。ペンギンにいいことがわかれば、だんだんと広がっていくでしょう。

ですが。掃除はかなりタイヘンそうです。

この際、清掃ボランティアを募集しませんかね~。手弁当で参加しますけど。