長崎の若王様、ハート君。
昨年8月10日生まれですでにこのお姿ですから、すごいスピードで亜成鳥に変身したことになります。
ヒナの頃から親が自由にさせていた(放っておいたのか?)ので、独り立ちが早かったようです。親らしき個体は近くにいません。
バンドは黄オレンジ、35番です。
えっと、これは?
越前松島の若いイワトビですが。
亜成鳥ではありません。
水から上がったところで、飾り羽がぺったりと撫でつけた状態になっています。
ツンツンにせよゆらゆらにせよ、黄色いアクセサリーが見えないと、なんだか忘れ物をしたみたいな感じ。
こんなイヤーパッチも。
形は普通です。頭が首にめり込んで、大きくシワになっているのです。
番号がよく見えないのですが、ゼロで始まる第一世代であることは間違いなし。
チャウチャウ犬みたいなこのお顔。お肌のゆとりがありすぎ。
若いキングでは、なかなかこうはなりません。
中高年キングならではの、味わい深い姿と申せましょう。
長年首を伸ばしたり縮めたりしてきたことが原因かと思います。
後ろ姿。
左は黄色君、右は白ちゃん。
イヤーパッチを後ろから見てみましょう。
黄色部分の大きさそのものも違いますが、黄色い部分にはさまれた黒い部分の割合が、かなり違います。
これで、イヤーパッチが特に大きい、または小さい個体は、後ろからでも見分けがつきます。
あと、グレーの背中と黒い頭の境目が、これまたいろいろでして。
グレー側が上に尖っている形から、ほぼ平坦に近いラインになっているのまで、個性があります。
ただし、首の伸び具合によってかなり見え方が違います。
ところで、仲良く並んだ2羽ですが、彼らは特に仲良しというワケではないと思います。黄色君は青白君と仲良しですから。
私が見たところでは、白ちゃんが近くに来たり、近くで何かアクションをすると、黄色君はたいてい邪険にしていました。
このときは、いかなる心境の変化か、平和に並んで日向ぼっこしていたのです。
おかげで、わかりやすい資料写真が撮れました。
この冬の海遊館ペンパレのキング5羽。
彼らのトレードマーク、オレンジイエローのイヤーパッチをご覧ください。
みんな緊張気味に首を伸ばして同じ向きなので、ほぼ同じ条件で観察できます。
大きさが、随分違いますね。そして、色も。
手前左(一番後ろ)の若様のパッチがひときわ大きいのが、一目瞭然。
そして、真ん中の真ん中にいるのは同じくオスですが、こちらのパッチは大きくないけど色が濃い。
手前右(先頭)の300ちゃんと、一番奥にいるコミミ姫、どちらもパッチは小さめ。
でも、形が違います。300ちゃんは円いし、コミミ姫の方は細長い。色も、実際に見ると、コミミ姫の方が少し濃いです。
手前真ん中の303ちゃんが、平均くらいになるでしょうか。
私がこれまで見た限りでは、平均より大きなパッチはオスに多く、小さなパッチはメスに多い、感じです。
皆さんも観察してみてくださいね。