「出かけるぞ。ついてまいれ。」 「御意。」
アドベンチャーワールド白浜のペンギン王国バックヤード口から姿を現した王様。飼育員さんを従者にして、堂々と歩きます。
公式行事なんですが、お忍び状態です。出迎えは私ひとり。
「王様、ご休憩はあちらがよろしいかと。」 「うむ。」
気ままに歩く王様、ですがあまり気まますぎては困りますので、時間内に目的地『ふれあいの里』に到着するよう、従者が気を配ります。
「これでどうじゃ。」
ペンギン音頭でアゴをかきかき、鳥フンをプリッと。これだけで7名ほどの観衆はどよめきます。ペンギンの魅力は絶大です。
「ふっふっふっ。苦しうない、近う寄れ。」
不敵な面構えの王様。至近距離で尊顔を拝することができます。
「おお、そこじゃそこじゃ。もちっと力を入れい。」
マッサージではないんですが、背中をなでられてリラックスする王様。
人がいても多少触られてもヘイキな個体数羽が散歩要員として選ばれており、交代で出演なさいます。冬季平日限定のキングペンギン屋外散歩でした。
つづく。