「あ、どないしょ、いきなり目の前が・・・。」
これは困惑しているに違いありません。京都市動物園のフンボルト、さてどなたでしょうか。
プールに落ちた桜の花びらが目にフィットしてしまいました。
花びらも、こんな感じだとキュートで害もないのですが。
「あ、どないしょ、いきなり目の前が・・・。」
これは困惑しているに違いありません。京都市動物園のフンボルト、さてどなたでしょうか。
プールに落ちた桜の花びらが目にフィットしてしまいました。
花びらも、こんな感じだとキュートで害もないのですが。
フリッパーに張り付いた落ち葉が、なんともうっとおしそうなフンボルト。ロンドン動物園です。
彼らの顔の模様がもともと「ふにゃり」とした線になっているので、そう見えます。たぶん、当事者は気にしてない。
マカロニのパンダ君、ブラウンちゃんのダンナさんです。同じく2008年12月の様子。
こちらも負けずにお年寄り。クチバシはブラウンちゃんよりもずっと大きくて、変形も著しいです。
もし野生だったら、サカナがうまく獲れないのではないでしょうか。
こちらは2004年の様子。こっちを向いているのがパンダ君です。
クチバシのサイズは、2008年と比べると、さほど大きくはありません。
ブラウンちゃんに羽繕いしてもらうパンダ君。長年連れ添った仲良し夫婦でした。
ブラウンちゃんがイベントのお散歩に出ると、パンダ君が大声で呼ぶことがあり、そうするとブラウンちゃんは帰りたそうにしました。
それでイベントは切り上げになるのですが、事情を聞くと参加者は納得してました。むしろ、「やっぱり夫婦やな~」と、感心の声が。
パンダ君は2010年まで長生きしたのではなかったかと思います。(合掌)
「あたしゃ死ぬまで現役だよ。」
かくしゃくとしたおばあちゃんマカロニ、二見シーパラダイスのブラウンちゃん。
野生から来たのでしょうか、年齢不詳です。でも、かな~りのお歳だということは、間違いなし。
2008年のクリスマスに見た時の姿です。やせていますね。
近寄ってクチバシを見ると、ごつごつシワシワで、大きいことがわかります。
イワトビよりも加齢によるクチバシの変化が大きいのではないかと思います。けれど、マカロニの数が国内では少ないので、なかなか比較ができません。
なお、ブラウンちゃんはこのあと年末ごろに死亡したとのことです。たぶん老衰。長生きして、本当に最後まで現役だったといえるでしょう。(合掌)
ペンギンのお歳はクチバシにも出る。
特にマカロニペンギン属ではよく目立ちます。こちらは越前松島水族館のイワトビファミリー。彼らのクチバシを観察してみましょう。
左が末っ子オレンジちゃん、左向きが母様と義父様(母様は子供3羽連れで再婚しました。)
近寄ってみると。お年寄りイワトビのクチバシは、大きくてガサガサしわしわ。
若いイワトビのクチバシは、小ぶりでツヤピカです。
1:「どないしたん?」
2:「ちょっとジャマ。」
3:「ケリ入れたろ。」
イワトビに当てはめるお言葉は?
越前松島です。このイワトビは、プールサイドを端まで走り、泳いで元に戻って上陸して、またプールサイドを走るという遊びを繰り返していました。
立ち止まって考え事にふけるキングのヨン君。イワトビ君はさりげなく迂回して走っていきました。
「自販機、異常なし!」
雪の中、点検ご苦労様です。旭山のジェンツー。
ほぼ毎回、お散歩の途中で誰か1羽は自販機を点検することになってます。念を入れて2羽以上で確認することも。
みなさんなら、このキングに何と言わせますか? 楽しんでくださいませ~。
海遊館冬の名物ペンギンパレードの待機場で、写真(左)のポーズを真似る王様でした。
「この柵はそろそろ換えんとあかんな。」 傾いた木柵を熱心に調べている越前松島のサン君。
ペンギンは好奇心旺盛なので、何か気になっている様子を見せることが多いものです。
そういうとき、キングは人っぽいので、『調べている』ように見えます。
特にペンギン熱にかかっている者の場合、キングがクチバシを使っていても、『人が何か調べている』のと同じように見えてしまうことが、たぶんよくあるのではないでしょうか。重症です。
「やっぱりみんな若いわ~。」 なんて言いながら見る同窓会写真みたいですが。
中央は若き日のゼロ番さん。2005年12月のペンパレです。(マユゲちゃんは長子ジュニアを産むまで毎年出場してましたが、他のメンバーは入れ替わり。)
ゼロ番さんも、ぴっちりぴちぴちのお顔とお肌してます。
こちらは2014年3月のファミリー写真、3羽そろってリラックス中。真ん中がゼロ番さんです。
お顔の凹凸がわかりますか? そして、クチバシが昔よりも大きくなっているような気がします。
ペンギン一般に、年齢と共にクチバシが大きくなってガサガサしがちになるようです。特にフンボルトペンギン属やマカロニペンギン属で目立ちます。
ですが「加齢によるお肌のたるみ」がよくわかるゼロ番さんマユゲちゃんの写真が見つからないので、こちらをどうぞ。
首をぐっと引っ込めると、ほっぺとアゴがぶんにゃりと柔らかいお餅のようにたるみます。これがお歳のサインだと、私は思います。
同じく海遊館キングですが、別の個体です。第1世代なので、お歳はマユゲちゃんより上なのは確実だし、ゼロ番さんよりも年上かもしれません。
ペンギンの年齢サインについては、またそのうちに取り上げたいと思います。
が、シワとかタルミとか、身につまされます。しかも、キングペンギンにはないシミなんてのも、こちらにはありますからねえ。
なお、海遊館ではペンギンには個別の愛称をつけておりません。『マユゲちゃん』は私が密かにつけた呼び名です。
「ありゃ~、ウチも若かってんな~。」 人間ならそういう声の出る写真です。
ほぼ10年前、2004年12月の海遊館ペンパレ写真に登場するマユゲちゃん、最前列でフリッパーを広げています。
人間と同じく、ペンギンも年齢により変化します。若い頃は皮下脂肪がしっかりとしているので、小顔だし、シワやタルミが出ません。
こちらは今年2014年6月、換羽終了直後の最も美しいマユゲちゃん。首を伸ばし気味にしていますが、ちょっとぷにぷにしている感じが・・・しませんか?
同じ日の写真。アゴにシワが見られますし、全体にちょっとたるみっぽいです。
もっとも、換羽終了頃はやせているので、シワが出やすいことは確かですけど。
年をとると、いつも換羽終了直後のようにシワやタルミが出やすくなります。
人間の場合、『クセ』がつくのと、加齢で皮下脂肪が柔らかくなるのが原因らしいです。きっとペンギンでも似たようなものじゃないかと思います。
1枚目のペンパレ写真について。
パレード終点の広場でペンギン解説がありまして、「体重を量ってみましょう」とアナウンスがあったとたん、マユゲちゃんを先頭に全員が体重計に背を向けて逃げました。
逃げ遅れた最後尾の1羽が飼育員さんに肩を抱かれて連れて行かれるところです。
小柄だし、両方のフリッパーにビーズをつけているので、性別未判定の亜成鳥だと思います。だから要領が悪かったのかも?
「あんた、がんばってや~。」 「あいよ。」 奧のペア。
「ウチ、がんばってるで。」 「タマゴあっためてんの、ワシやけど・・・。」 手前のペア。
手前ペア、2羽そろって抱卵姿勢をとっていますが、タマゴは1つ。熱心すぎる奥方様は、そうです、マユゲちゃんです。相方は、おなじみの一番君。
マユゲちゃんは、目の上に黄色い斑紋があるのが特徴。目立たない年もありますが、今年はクッキリ見えます。
奧はゼロ番さんペア。タマゴを抱いているのは301君。ゼロ番さんはベテラン母で、今年も愛児ヒナ大が巣立ちしました。
次回につづく。
アデリー小僧、横になっても顔の下半分が白い。
尾羽が長いのはジェンツーだけではありません。アデリーの尾羽もけっこう長いです。
オトナと違って、バタバタとよく走り回ります。不敵な面構えをしていても、まだまだ御子様です。
「問われて名乗るもをこがましいが、知らざぁ言って聞かせませう。」
気取ったポーズで観客を睥睨する美形ペンギン。
世間を騒がす海遊館ベビーラッシュの張本人、アデリーペンギンの子供あらため亜成鳥とはこの個体でございます。
ジェンツーも繁殖があったし、他の生き物も生まれたため、ベビーラッシュと広報しているのだと思います。また、そのうちにキングベビーも誕生すると期待されます。(毎年ベビーラッシュ)
アデリーの亜成鳥は、顔の下半分が白いのが特徴です。私は「銘菓鈴カステラ」を思い出してしまいます。そして、目の縁が白くありません。
この2点が成鳥と大きく異なるので、身体のサイズが同じくらいでも容易に見分けがつきます。