Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

合理的に往路を創造

2022-06-24 | アウトドーア・環境
来週のミュンヘン旅行準備を検討する。衣装の事が話題になっていたので、気が付いた。通常の様に車で往復するだけならば、無難に薄目のスーツを着て薄目のシャツで往復するだけだ。但しピクニックの用意などが重要になる。しかし今回は初めて列車を使うので、先ずは汚れも酷いのでラフな服装で出かける。ジーンズは必ずしも楽ではなく涼しくはないのだが、いざとなれば使い易い。

なによりも往路で列車の遅れから走るぐらいに機動性が要求される。その場合の靴とジーンズはやはり使い易い。地下鉄にも乗らなければいけない。汗も掻きそうなのでハンカチも重要だ。天候具合では帽子も欲しい。傘は要らないだろう。

考えないでいいのはピクニックやアイスボックスやおやつ類である。その代わり引けてから列車に乗るまでの間にゆっくり食事が出来るところを探しておかないといけない。早くても22時前からになる。出かける前にブランチとするのでその間は何でもあるだろう。

荷物は、書類鞄にタブレットやノイズキャンセリングイヤフォーンを入れて行けば事足りる。電源コードだけは考えておかないといけない。列車の座席を見ると帰路のコンヴァ―トメントは現時点で自分一人なのでそれに関しては心配していない。

上着は以前ならばダークなものを主にしたが、今回は天候に拘わらず明るいものでよい。服装コード撤廃でやはり可能性は増えた。出しものに合わせての考慮はまだできない。

発注したファクシミリ本が届いた。20ユーロもしたのでそれ程安くはなく、どこかでコピーした方が安いだろうが、取捨選択して読むよりも、作曲家ジンガリアのアルピニストとしてのその人となりを掴みたいのでぱらぱらと読んでいく方がいい。更に19世紀終わりごろのアルピニズムを実感として感じたい。古いものではマッターホルン登頂とかその手のものしか読んだことはないので、その時代の雰囲気も知りたい。

先ずはちらちらの山名や写真などを見て、そのコースの多くは現在はアルプスのクレッターシュタイクのクラシックコースになっているようなところが多い。クレッターシュタイクとは既に登路が整備されていて、ワイヤーに身体を結び付けて、梯子や杭の上を動けるところである。しかし一目ルート取りなどもよい感じで、作曲家としてのセンスもそこからなんとなく分かるような気がする。登攀の新ルート開拓も先ずはそこに路を拓いていく動機づけと、そして下からの観測で想像を逞しくして合理的な路を拓いていく創造性が必要となる。



参照:
失われたユダヤ音楽世代 2022-06-13 | アウトドーア・環境
悪魔に取り憑かれるか 2022-06-23 | 文化一般
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

失われたユダヤ音楽世代

2022-06-13 | アウトドーア・環境
金曜日の晩は、最初を逃したが、ベルリンからの生中継を聴いた。初日がベルリンの各紙に酷評されているユダヤ人作曲家のロストジェネ―ションと題した演奏会だ。最大の問題点は後半のツェムリンスキーにあった。再度詳しく聴いてみる必要があるが、最大の問題とされているのは指揮者が嘗てのコーミッシェオパー音楽監督の時の様に鳴らし過ぎるということだった。それによって歌曲歌いのバリトンのゲルハーハーもオペラ風にしか歌えないソプラノのダヴィドセンも叫んでいたとなる。二日目の放送を聴く限りは、なるほどそのオーケストレーションの影響もあって透明性は中々保たれないのだが、細部もセンシティーヴに演奏されていて、声がどれだけの表現が可能かに掛かっていた。

翌日にはアーカイヴから前々任者のアバド指揮のベートーヴェン八番が流されていたが、評判が良いシリーズにしてはお粗末極まりない。どうしてこの編成でこんなに濁った音しか出ないのか。なるほどカラヤンサウンドをぶっ壊して現代的な大管弦楽団として再興したのは評価したいが、1994年11月にはあれしか出来ていなかった。世界の一流から二流へと落ちていた。だからアバド指揮では何回も演奏会に出かけていない。とても正しい判断をしていた。来年はペトレンコ指揮でも復活祭で演奏されるので、参考にと思ったが全く役に立たないので録音を消去した。

生中継の最初の曲シュルホーフの交響曲二番は日曜日に無料でDCHで生中継されるのでそちらを観てからにする。しかし何といっても二曲目のジンガリアの作品と演奏は秀逸だった。ピエモント生まれのブラームスと比較されるこの作曲家は知らなかったが、御多分に漏れず最後は生き延びたイタリアで1944年に逮捕されるときに心臓麻痺で亡くなっている。その曲風はよりロマンティックながら、地方の民謡などに取材していて面白い。なによりも遠くドロミテまで出かけて初期の登攀で有名古典書を出版していることだ。知らなかったので、英語のファクシミリ版を早速発注した。

その曲をペトレンコの示唆を受けて弾いたのはコンツェルトマイスターのアメリカ人のベルグレーで、番組の間にドイツ系ユダヤ人として父親が楽師だったことも語っていてとても興味深かった。その関係から子供の時にもメニューヒンにも聴いて貰ったことがあるらしい。前任のピッツバ―ク交響楽団のことも話していた。ユダヤ音楽が広く受け入れられるようになって嬉しいとも語っていた。

その裏ではメトロポリタン歌劇場からの生放送で「レ―クプログレス」がクートやシュルツの歌で流されたが、想定以上に女性指揮者マルキのそれが良かった。ザルツブルクでカムブレラン指揮でモルティ―エ―時代にこの作品を観たことがあるが、今も変わらず駄目だったので、やはり指揮者の程度が違うという感じがする。なるほど数少ないベルリンのフィルハーモニカーを振る女性だけのことはある。ゴルダ・ショルツも声と役がとってもあっているようで、大きな舞台で立派な歌を歌っていた。マネージメントが上手く売っていくかどうかが左右するのがよく分かる事象である。



参照:
名人E・コミーチの影を慕う 2013-08-09 | アウトドーア・環境
石灰岩の大地の歌 2006-09-03 | テクニック
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームスが歩いた風景

2022-04-24 | アウトドーア・環境
身の回りが片付いた。これでゆっくりと今年の復活祭フェストシュピーレを振り返り、来年を予想しながら、五月からの準備を進めていく。同時に疲れも出てきた。水曜日に走って金曜日にも走ったので、週のノルマは果たせた。この間、先週の頂上アタックが短いコースになって、もう一度短いコースが抜けたので週に3kmしか走れなかった。その分1986年以来再びバーデンバーデンのアルテスシュロースの山城に上った。当時は旅行中だったので真夏に街から歩いて山を上がっていったのだった。そこで岩場も見学したのも覚えている。

一張羅の靴も点検したが山城を歩いた時の傷は最小で、大きな損失はなかった。フランスのスーパーで購入した2014年産マルサネも開けてみたが、想定内のいい出来で、価格22ユーロの割に合うものだ。五月には再訪するのでまた違うのを狙いたい。2020年とか2019年産のブルゴーニュがあった。

やはリ久しぶりにブラームスの住んでいたリヒテンタールも目指したが、そこでシュヴァルツヴァルトらしい風景の中でピクニックが出来たのもよかった。ブラームスシュトラーセとなっているだけに、毎日のように散策していた筈で、見ていた風景其の儘に近いだろう。早起きの価値があった。序にムルクタールへと向かう峠道を走って、森の中の食事処も見つけておいた。

昨秋の朝の練習から本番までの間に寝ていた反対側の谷の峰沿いになる。あの辺りは国道500号の本稜線から離れているので地元の人が殆どで隠れ谷の感じがよい。恐らくベルリナーフィルハーモニカーの自転車好きが毎年目指しているようなワインディングロードに違いない。今後とも宿泊無しで通う事も少なくなく、更に朝の催し物や練習などを覗くとどうしても静かに森の中で時間を潰す事が多くなるので、土地勘が増えると今後の蓄積になる。嘗てはザルツブルク周辺でも様々な峠の脇道を試みたのだった。

今年もフランス語やロシア語だけでなくイタリア語なども聞こえたが、来年は更に海外からだけでなくドイツ国内からの聴衆も増えるのは間違いないだろう。個人的にも音楽祭らしい雰囲気が益して来ている。少なくともフェスティヴァルラウンジの開催は今迄の他所での時間限定のところよりも価値が高まり、惜しむらくはクーアハウスの高額の駐車料金が問題となる。祝祭劇場の駐車場の利用方法などももう少し工夫するといいかもしれない。

五月は27日~29日がワイン試飲の本番になりそうだ。現在のところ28日土曜日にSWR交響楽団演奏マーラーの第七交響曲の予定がある。金曜日と日曜日に出かけるしかないだろうか。醸造所によっては接種に関係なく陰性証明書を出せという突飛圧しもないところもあって、まだ本格的な試飲会とはならない。しかしその他は着席でとか工夫はしているようで、それはそれで落ち着いて試飲が可能かもしれない。こちらの方もぼちぼちと予定を練っておかないといけない。

劇場はフランクフルトへ一回、ミュンヘンへ一回の予定だ。演奏会は上のバーデンバーデン以外は現在のところ開けてある。



参照:
チャイコフスキーの音楽構造 2022-04-23 | マスメディア批評
2018年産最初の試飲会 2019-05-05 | 試飲百景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪にロシアンオペラ

2022-04-10 | アウトドーア・環境
バーデンバーデンに出かける準備をした。この天気であるから当然衣装が変わる。出かけるまでに道路は乾く筈だが、基本は二桁行くかどうかまでしか上がらない。すると毎年は着れない厚着をして出かけることになる。市の新制作初日「スペードの女王」に合わせた色合いよりも、最初の週末は厚着だけに拘る。勿論コートは要らないが、長袖下着も要らないだろう。精々襟巻をどうするかだけだ。陽射しは出るようなので昼間は暖かい。しかしセーターを羽織るぐらいは出来るだろう。

さてフランスでの買い物はどうなるか。時期的に土曜日は混んでいるだろう。そして魚貝類は殆ど売れてしまうかもしれない。次に出かけるのは火曜日だ。金曜日が休みなので、火曜日にまだ何が残っているのか?先ずは冷凍出来そうなものは購入しておきたい。

復活祭に合わせてワインを調達した。先ごろの車のマイスターへのプレゼントが目的だったが、飲み頃を購入してしまった。プレゼントは適当に安いぐーつリースリングをと思ったが地元の2020年産ヴィラージュが出来上がっていたので、それにした。どれぐらいリースリングが分かる人かは分からないのだが、自分がいいと思うものをあげれば、決して詰まらないものとは思わないだろうという自信はある。何か違う事は少なくとも分かってくれると思う。その為にも本格的なリースリングを余分に払ってでも購入する。

安めの燃料を二日分入れて、改めて雨が止んだすきに走りに出かけた。降雪になるまでの一時間少しの間を利用した。肺が冷えて苦しくなったがいつもの所有時間で下りてきた。次の機会は月曜日、そして木曜日だけなので、長い距離を走れる時間的余裕がないと思う。運動不足になるが、毎日出かけて歩き回るだけで何とか誤魔化すか。

バ―デンバーデンの街中に行く序に現金を下ろしておこう。大銀行も軒並み店仕舞いで無料で下せるところが少なくなった。カジノのバンクでは金が下りない筈だ。クレディットでは幾らでも払ってくれるのかもしれない。

夜間降って、一夜の積雪量は予想以上だった。幸い路面が冷えていないので比較的空いていて、午後には乾くと思う。それでも広場には除雪車も走っていて驚いた。余月の雪がこの辺りでは珍しいだけでなく、これだけの積雪は年に一回あるかどうかである。忘れ難い復活祭の初日となることだろう。

現在のところ何ら変更等はないようだが、ミュンヘンの様にメールで速報するシステムもなく、最終的には行ってみないと分からない。



参照:
集中や誇張のアクセント 2022-04-08 | 文化一般
全てを賭ける芸術表現 2022-04-03 | 文化一般
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禍難の時を踏み越えて

2022-03-31 | アウトドーア・環境
頂上往復を為した。2月9日以来となるか。事後どうなるかは分からないが、腫れるようなことはないと思う。足を痛めて購入した靴でアタックしたのは初めてだと思う。だから酷使した反対側の右足も大丈夫だと思う。但しバランスが悪いので特に下りで他の部位を痛めないかも心配になる。

下りでは神経に来て目が回りそうになった。車で視覚が狭まる様に走っていても怪しくなってきた。眼鏡を何とかしないと少なくとも乱視が酷くなってきている。眼科に行くかどうかも考慮すべきか。

夏時間になってバルコンを使うようになった。そこで掃除機をかけると出口の光でやられた薄い所に穴が広がる。仕方がないので応急処置的に置いていた竹の敷物を大型化した。アマゾンで探すと大きなのが20ユーロで見つかった。評価は自然の産物なのででこぼこがありそうで別れている。説明通りのものが届いた。色も黒ずんではおらず、こうした陽に当たり濡れた足でも乗る所にはこれで十分だと思う。カーペットを新たにいい純毛のものに張り替えてもこうしたところには敷物をしておかないといけないのもよく分かった。徐々にキッチンとかバスとか恐らくクローゼットとかのリフォームを考えていきたい。

ミュンヘンの二十年越しの新ホール建設の計画が流れそうだ。バイエルン放送協会の交響楽団のホームとして、州政府が建設を企画して、その会場も亡くなった指揮者ヤンソンスの名前をつけることになっていたが頓挫しそうである。なによりも建設費がミリヤードユーロになり、土地借款などとても高くあまりにも贅沢な会場になるというのである。

地元の歌手のゲルハーハーなどもそのような贅沢なものは必要なく、小さめでいいと言い出した。しかし新しいものが欲しいが、それでもミュンヘン市が建築したイザールフィルハーモニーが素晴らしいのでそれでもと語る。問題はバックステージらしいが、バイエルン放送協会には大スタディオがある筈だ。

さて足の状態は現時点では悪くはなっていない。骨の痛みも薄らいでいるから怪我も好転している。流石に就寝中は足に乗る布団の重みを感じた。両足に感じるので、如何に足首が疲れているかとなる。

体重は長めに走ると直ぐに落ちる。これでもう一度身体を解す為にも短く走っておけば来週に繋げると思う。今後は暑くなってきた時の対応だ。今回は曇天で日差しを浴びなかったので、冷たい空気を楽しめた。発汗量も適当だった。短い距離ならばよいが一時間も走り続けるとなると暑さにやられる。兎に角二年間に亘ったコロナ禍期を抜け出すのに気炎を上げたい。

バイエルン州は、劇場での検査書類の提示を廃止した。要するに接種パスというのが海外旅行以外には殆ど無用になった。更にマスク着用もただの推奨になったので、少なくとも個人的には着席時には外す。出入りは周りの様子で着用するが、もう夏場に着用する人は少なくなると思う。ヘッセン、バーデンヴュルテムベルクなどもコロナ規制ほぼ全廃となり、日曜日からは通常の場所では証明書類やマスク無用となる。これで接種義務が成立しなければ海外旅行の為だけに追加接種が必要となる。



参照:
顔にぶら下げる何かよりも 2020-03-31 | 女
年末大当たりは要らない 2019-12-03 | 暦
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セシウム137の汚れ

2022-03-21 | アウトドーア・環境
サハラ砂漠からの降砂が酷い。これほどなのは初めてだ。日本の黄砂も酷い時はあったが、これはナノ以下でエアロゾールらしい。そしてなんとセシウム137が検出されている。ウラン由来らしいが、半減期30年でも検出される程度とは恐れいる。濃度としては一平米に八万ベクレルらしい。那須ぐらいの汚染度になるだろうか。そのウランは1960年2月13日のフランスのアルジェリアでの核実験のものとされている。

五月の券を発注する序に宿泊も予約した。しかし配券されるかどうか分からないのに、つい予約金迄払って仕舞った。勿論必要なければ一月前まではキャンセル無料だ。なにか出かける意志が空回りしているようでいけない。

“Close-up” | Romeo & Juliet | Berliner Philharmoniker

ベルリナーフィルハーモニカーがこの時期を選んで昨年の青少年との対話プログラムをYouTubeに上げた。チャイコフスキー作曲「ロメオとジュリエット」序曲の練習風景とそのレクチャーを青少年たちとの対話の中で指揮者のキリル・ペトレンコが行うというものだ。

その最後の部分が圧巻だった。その時も一通り観ていた筈だが、今こうして取り上げられると全くその時とは異なる強いメッセージが伝わる。シェークスピアのそれをチャイコフスキーがどのように音楽化しているかが説明されているのだが、その内容はのちにバーンスタインによって「ウエストサイドストリ―」として違う色彩が加えられている。

しかしそれ以上に、アレグロ・ドラッカでの戦争の動機などを洗いだして、血生臭い市街戦をそして二家庭間の争いの音楽を解説する。現在と全く同じように争いの場となったウクライナ東部での歴史的出来事を描いた「マゼッパ」においても当然その通りであり、昨秋に演奏されたのだが、そこには更に現在日本等でも話題となることの多い「序曲1812年」も引用されていた。

ペトレンコは、演出家が「これはユダヤ人とパレスティナ人との間の話しでもあるかも」と振ったのを受け、「まさしくその通り、双方の二人の若者たちが愛し合うという話しは沢山聞いている、だから今若い時にこそこの曲を紹介して体験して欲しいと思ったのだ。」と語った。「若い人たちが、壁を越えて政治を超え、一つになる事こそが彼らの使命だ。」と強調した。

ペトレンコがどうしてもこれを今アップしたかったのは、まさしくこのメッセージである。同時にそれは、来る復活祭のテーマであるロシア音楽への強い声明でもあり、先にプーティン政権を批判したことに対してバランスを取る配慮もあるだろう。

先日の「ボリス」再演に於いてもロシア文化への配慮などを言及する次元での程度の悪いジャーナリズムも存在する事であり、啓蒙するのも文化芸術界の社会的使命であることを忘れてはいけない。

そのようなことから、何の役にも立たないウクライナ支持の声明などよりも、やることは幾らでもあることは平時と何ら変わらないのである。こういう時に平素には分からないその安物の面の皮が剥がれる。我々が凝視すべきところである。



参照:
世界の実相が描かれる 2022-03-06 | 文化一般
外国国歌を起立して歌う馬鹿 2022-03-15 | 文化一般
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンデルにモンドが晩出る

2022-03-16 | アウトドーア・環境
歯医者の予約が取れた。前回コロナ禍初期にブリッジを架けて以来丁度二年経つ。流石に具合が悪くなってきた。ブリッジ部分はいいのだが、反対側が糸切り歯が刺激を受けるので使えない。またブリッジの奥の出血が止まらなかったところ周辺の歯石などが具合が悪くなってきた。マスクも徐々に解放されるので口臭予防にも是非清掃と右側の調子悪いところにも手当が必要だ。

つまり3月20日が過ぎて、コロナ特別法が無効になった後で、復活祭が始まる前に行きたかった。しかし電話をすると7月までは空いていないとなった。なぜかというと歯科衛生士の手がなくて空かないのだという事だった。誰が辞めてしまったのかは分からないが、中々大変である。

しかしこちらもそこ迄おいておくと調子が悪くなると引き下がらでいると、キャンセルが出たら連絡してくれるとなった。幸い電話がかかって来て、27日に夏時間が始まる前迄の24日に空いたというので、予約を確定した。

これで足の調子も大分正常化してきたので、あとは眼鏡だけで表面上は健康になる。ポストコロナである。コロナを理由にしてうろうろはしていられなくなる。完全に活動再開しなければいけない。

月曜日に給油序に2キロ程走ったが、全然スピードが出ていなかった。足の調子は大分よかったが、なぜか最高速度も出ていなかった。理由は分からない。心拍数、歩測とも170を超えていた。足の調子は痛めた左足の爪先だけで立てるようになったので、又使った後に悪くはなっていないので、更に使える。水曜日に走れて、その時の様子で金曜日を走るのもいいかもしれない。頂上往復も足を痛めない範囲でも可能性が出てきた。

音楽芸術のセンスのないところに時代錯誤とか歴史修正主義とかを探し見つけるのを専門にしている人もいる。私もそうした興味もあってカウンターとしても活動している。要するに批評という事でもある。その中でも結構重要なのは、メインストリームからは外れてそれ程社会的な影響力も無いのが現代音楽部門である。そしてそこにセンスの良さや悪さを指摘するのは可也専門領域に属すると思う。

特に同時代的な創作や演奏となり初演などとなれば双方を同時に鑑定しないといけない。中々技量や経験がいる。先日観客を入れて初日に漕ぎつけたマインツのノーノ作品の新制作「真っ赤な太陽」にしても、モダーンの古典だけに上演にはそれなりの難しさがある。未だ新聞の批評記事等は読んでいないが、結構既演されている作品だけに可也の出来でないと上演の意味がない。今後とも残るような作品を上演するとなればそれだけの覚悟を持った制作でないと意味がない。下手な怠い演奏なら奥さんのシェーンベルクの娘らには印税が入るにしても、亡くなった作曲家本人には十二分にありがた迷惑というのもあり得る。

場所やクローンによってはまだ開花が始まっていないアーモンドの木がある。背景に月があった。ドイツ語ではマンデルにモントが晩出るである。



参照;
バラの月曜日の花冷え 2022-03-01 | 暦
アーモンド咲き乱れる頃 2021-03-25 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上手く機能したストッパー

2022-02-27 | アウトドーア・環境
二週間ぶりに走れた。短いコースを走り上り終え、下りは三分の二ほどを歩いて下りた。カメラを持っていたので、途中の景色を写した。とても遅い速度でそれも痛めた左足を使わないように右足だけで蹴って走った。それだけで十分だった。

下りのショックで圧縮骨折のようなものを起こしているとの疑いがあったからだが、少なくとも上りだけでは翌日も順調に快方へと向かっている。これで治れば先ず心配は要らないと思う。危惧された痛風の可能性も殆どないと思う。それだけで喜ばしい。

おかげでこの二週間ほどは体調を崩した。月の半分ぐらいになる。毎年この時期は体調を崩すのだが、今年も全く異なる要因で不調だった。そしてアーモンドが咲き始めた。もう春である。

靴紐ストッパーは上手く機能した。右と左で紐の捩じり方で若干異なったりしたのだが、蝶結びをもう少し大きめにすれば完璧に使えることが分かった。殆ど金銭的な価値のないようなストッパーであり、重量も最小限なのだが、なぜかマムムート社はこれの使用をやめた。理由は分からない。フェアートレードに合致しない部品だったのだろうか。使用者としてはこれだけで製品への満足度が一割ほど増した。

ミラノ市から始まった指揮者ゲルギーエフへの最後通牒はついにバーデンバーデンの祝祭劇場まで届いた。シェームオンを発信してから調べると既にスタムパ支配人は同様の通牒を渡していた。これは予想以上の早さだった。

プーティン大統領はパナマ文書において音楽家の名前でマネーロウンダリングをしていたのだが、そこにゲルギーエフが深く関わっていた可能性は高い。バーデンバーデン側からは、倒産後1998年以降に安く多くのペテルスブルクからの引っ越し公演を興行して貰ったお陰で継続が可能となった恩人であると同時に、ロシアマネーを持って来て貰う大きな重要人物でもあった。よって、前任の支配人と劇場の友の会などのショイブレ元副首相などの保守政治家との関係も見逃せない。しかしスタムパ支配人にはその裏のしがらみがなかったと思われる。

個人的には、ゲルギーエフ一座が大きな要素を占めているうちは祝祭劇場に余分な金を落とせないと思っていた。しかしこれで同じマリンスキー劇場がゲルギーエフの下にあっても公演が続くのか否、もしくは新たなロシアンコネクションが生じるのかなど、とても興味津々である。これで7月の二晩の演奏会と12月の七晩の引っ越し公演が差し替えられる可能性が出てきた。ゲルギーエフが自身が出なくても興行師として暗躍するのか、それとも引き上げるのかなど結果が待たれる。

今後ともロシアとのウクライナとの架け橋となるとすれば復活祭のキリル・ペトレンコや何時までやれるか分からないクレンツィス一座だけでは足りないので、どうしても大きなプロジェクトが今後とも必要になるのであろう。私が興味を持てるような催し物になってくれれば一番いいのだが、ロシア関係では中々限られると思う。ユロウスキー関連での活動でもそれ程悪くはないかもしれない。



参照:
独裁の協力者を許すな 2022-02-25 | 文化一般
イミテーションの先端 2022-02-24 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イミテーションの先端

2022-02-24 | アウトドーア・環境
朝一番で散髪した。午後も天気が良くなって、陽射しのある所で居眠りせずに起きているのはとても厳しい。更に髪を切ると栄養が失われて、腹も減る。幸いの室温の上昇乍堪らない。

バラの月曜日の前の週間で誰も客がいなかった。来週からは春本番になるので混むからだ。もは受付で名前を書く必要がなかった。尋ねると二月からだったようでオミクロンには追跡も何も手が負えなくなったのでフリーである。規制を外すといってももうそこから外れている。オミクロン様様で、病院に入院する人も半減してきていて、集団免疫が効いてきている感じだ。

それでも意外なことに理容師協会でもまだ三月四日からの緩和の具体策は来ていないとあった。つまり現在はまだ2Gで3Gだろうという事しか分かっていなかった。これは少し疑問だった。レストラン3Gでまた劇場で2Gならば一段落とせばそれしかない。

やりて婆がまた愚痴っていて上のは現場が分かっていないと、またハイデルベルクのオーデンヴァルトとこちらでは感染が全然違うのに向こうから客が来ればどうなるのかと如何にも考えそうなことを放っていた。

個人的には客が押し寄せるのを避けるだけなのでどちらでもよいのだ。床屋のマスクや洗髪ぐらいはどちらでもよい。洗髪後のウェットカットに慣れてしまうと無いと気持ち悪くなる。

バンバンバリカンを入れてもらったので復活祭あと迄は大丈夫で、あり得るとすれば期限切れでのブースターとかで、サマーカットとなるだけだ。バリカンの調子が悪くて、幾つも引っ掛かって油を塗っていた。それでも出来は良かった。これで来週のシュトッツガルト州立劇場にもシュっとして行ける。二十年ぶりぐらいでとても楽しみである。

久しぶりに歩いて足の調子は更に患部の固さが解れて来て、しこりが一部へと縮小してきた。未だ違和感があるがその前には更に痒みとして現れた。これが結構痒かった。翌日も歩こうかと思ったが、さてどうしようか。走るまでの間は歩くだけでも意味がありそうだが、時間の問題である。

序に懸案の靴紐留めを古い靴から取り出してきた。靴紐は現行のは若干太くなっているがそこから切れる可能性は今迄の経験から少ないと思っている。実際にその留め穴に通してみても抵抗がなかったので、大丈夫だと思う。もし一年で切れれば紐を交換すればよいだけだ。

冬場は殆ど終わってしまったが、これで手袋をしても着脱が楽になる。紐を結ぶ手間だけでなくて、手袋をしていなくても一度解いてしまうと地面に紐の先端が垂れて汚れるのを先端はイミテーションで結んでおくだけで防げる。それが最大の利点なのである。特に春以降はパンツを脱ぐのでどうしても靴の着脱が生きと帰りで二回ある。この手間の省け方は大違い。



参照:
歴史のポリフォニー今日 2022-02-23 | 文化一般
トレールラン靴下しアタック 2022-01-04 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブースター打ち過ぎ注意

2022-01-13 | アウトドーア・環境
ここ二三日、微熱があった。オミクロンに感染するとすれば二回ほど機会があった。双方とも少し言葉を交わした以外に室内で同じ空気を吸ったぐらいである。でもあり得るかと思う。微熱があったのは一日半ぐらいだが、のどの痛みや肺の不調も感じた。買い物から戻ってくると完全に治っていたのでウイルスを吐き切ってきたものと推測する。これで完璧である。

週末には今週中のブ-スター接種を考えていたが、最新の状況を見て思い止まった。各方面のテスト免除などを確かめようとしたからだが、結局それ程明白ではなく、慌てる必要がないと分かった。同時にブースターへの懐疑の多くが浮かび上がって来て、ついにはブースターの打ち過ぎで免疫力が落ちる話まで公の機関から出されるようになった。

いずれにしてもドイツにおいても四本までで五本目からは健常者には必要ないとされていたので、ブースターでの三本目の時間短縮にも十分な根拠が示されないようになっていた。最新の知見ではブースターによって重症化の危険性は12%減るのみで、二本目までで74%有効ならば余程自信の無い人以外は副作用が間違いなくあるブースターを打つ人はいない。

更にドイツ政府も隣国オーストリアに倣って接種義務化を検討していたが五月から六月に延長するという確信の無さを示し、大統領は十二分の説明が先になされるべきだと発言したので、殆ど義務化は無くなった。なぜならばそれまでに集団免疫化が為されるようなオミクロンの感染の勢いがあるからだ。そしてICUの占有率は超過していない。これで予定通り三月には脱コロナがなされる工程表通りに進むだろう。

個人的には、四月の復活祭で毎日の様に出かけるので毎日抗原検査を要求されるぐらいならばブースター接種で免除されるように目論んでいた。バーデンヴュルテムベルク州も既に免除となっているが、当分は出かけないので関係ない。そして復活祭は定員満席で販売しているので、此の侭ではブースターをしていても駄目なのである。要するに適当な時まで様子を見るしかない。再発売されるのか、もしくは既に規制が全廃しているのか?可能性としては、集団免疫が為されたならばもうマスクも不要になる筈だ。

バイエルン州はブースター後15日目になって初めてテスト免除をするが、それも三ケ月も持たないので一度のブースターで免除される期間は10週間のみである。そしてブースターを繰り返すうちに自己免疫力が落ちてくる。健常者でこんなバカなものを喜んで打つ人がいるだろうか。職業上致し方ないものはあるかもしれないが、今後は医師なども既に接種拒否者に加えてブースターを打たない者が増えてくると思われる。

もはやパンデミックとしても政治的にもコロナは終焉に大きく近づいてきた。丸々二年は決して短くはなかったのだが、亡くなった人々は気の毒に思えるが、多くの健常者は弱者保護に二年間の時間を犠牲にしたのも事実である。そうそろそろ止めにしませんかと言いたい。

三年近く履いたトレイルランニングシューズライトも洗った。片付けておいて、旅行の時の内履きなどに使う。水を通すので泳ぐときにも履ける。穴などを気にしなければ結構万能に使えるのである。イザとなれば氷河も歩ける。



参照:
温かくなるガス抜き 2022-01-11 | 生活
軽いトレイルランニング 2019-03-23 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トレールラン靴下しアタック

2022-01-04 | アウトドーア・環境
年末に短いコースを走って、新年早々全行程で頂上攻略。新しい靴は前々モデルとほぼ同じ感じで、それよりも若干軽くなってスポーティーになった感じである。踵支えなども外に強化骨を出すことなく対処している。ごわごわ感がないのと同時に包まれ感は若干ある。

踵も高く高下駄効果で走りやすい。一歩が若干長くなる。同時につま先のグリップが効くのでつま先が滑らず、小さなステップでも無駄なく上への跳躍に繋がる。前モデルの薄い靴を履き出したときは、沢沿いの平坦なコースを飛ばしたかったので、足捌きがよいのが嬉しかった。しかし山登りとなると事情が変わってくる。重量に伴う足の振り子運動で、腕の振りが強くなる。地面を蹴れる感じがとても気持ちよく、身体に力が漲ぎる。また靴紐を強めに締めたので、土踏まずへの圧迫が徐々に厳しくなってきた。それが足への酸素の供給を邪魔して若干辛かった。

足元は、夜から昼にかけてパラパラと降っていたが、風も強く気温も摂氏12度と初冬の湿っぽさがなく、気持ちがよかった。帽子も手袋もなかったが、陽射しがなく風もあったので、シャツだけにはなれなかった。足元は冬の間泥濘になっていたところも乾いてきていて、滑りやすさもなかった。

頂上到着も旧年の中でトップクラスの42分台だった。調べると昨年の新年10日に41分を記録しているので、それに続いている。復路で頑張れば久しぶりの一時間割かと思ったが、結局駐車場に戻って68分だから、一年前の75分よりは大分いい程度。頂上へ40分を割れば、往復で割れる。高度を総計650m、距離を7キロ弱の行程である。

靴の感想は、硬さも前々モデルのものより扱いやすく、蹴りが入れられて足のコントロールが効くので、走行感もあって、批評よりも遙かにいい。平坦なところでは重みもあるのでスピードは出ないかもしれないが、足捌きは良さそうだ。

問題は泥濘のところで靴を履き替えると緩めた紐が地面に触れて湿る事で、若干重くなるかもしれないが、ストッパーとかなにかを使って蝶結びのままにしておいた方が使いやすい。足入れは踵が伸びているのでそれ程悪くはなかった。

年末年始の中継などの批評が載っている。やはり一番話題になったのはゼムパーオパーで30日に収録されたジルフェスタ―コンツェルトだろう。その中でもレヴィンがピアノを受け持ったラプソディーインブルーである。ハンナミュラーの歌唱もよかったが、同じようにぎこちなく合わせていても、レヴィンの勢いに押された感じのティーレマンの指揮は見もので、チャーミングな魅力で魅了と書かれるところで、いい仕事をしていた。やはり音楽劇場監督を長くやっていると身に着くものがあるようで、絶対昔はできなかっただろうというような指揮がある。体調も一時よりもよさそうで、新聞にも昨年の負け組の代表として書かれていたが、結構吹っ切れた感じがあって良かった。逸早く日本で活躍して欲しいものである。

そして、それ以上にシュターツカペレの演奏がチャーミングで、後任音楽監督としてオクサーナ・リニヴが入っても、中々使い切るのは難しい。まあ、あれだけのものを無聴衆のところで残せれば、お役目御免で皆満足な出来だったに違いない。

NASの掃除の為に、何重にもなっているコピーのペトレンコ指揮のオペラの中でもマテリアル量の大きい「タンホイザー」から内容を再確認している。初日の中継録音とフェスティヴァル中の映像の二種類が更に放送局やその他生中継ものでまた幾つかの種類に分かれていて、ファイル量が多い。



参照:
希求の無い所、何も無し 2022-01-02 | アウトドーア・環境
積極的な衛生処置へと 2020-04-13 | 女
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

希求の無い所、何も無し

2022-01-02 | アウトドーア・環境
大晦日には最後の荷が届いた。水曜日の夜中に発注したトレイルランニングシューズSertig II LowのサイズEU42 である。ヴェトナム製のフェアートレード商品であるが、製品はざっと見たところ完璧な品質である。スイスのライケル社をマムート社が買い取って、靴を出している。トレイルランニングシューズは最初の頃から同じ流れを購入しているのでその製品管理の向上を確認していた。

足入れをする。先ず紐がストッパーのつかないもので通常に蝶結びしなければいけない。専用ストッパも使いやすかったが、そこから切れて結び直すなどの不都合は一年ぐらいであった。だからどちらでもいい。

しかし踵の引っ張り紐がないのは足入れを面倒にしている。その分自分でしっかり緩めて絞めろということだろう。同時に製造の仕事量の増加やバラツキの防いでいる。それはフェアートレードならば価格に跳ね返るべきものだ。

購入価格が売れにくいカラーリングで90ユーロ以下ということで全て受け入れられる。しかし推奨小売価格120ユーロに近ければ不満が大きい。

実際に足入れすると若干窮屈感があるのは包み込み感があるからだろう。第一印象は一つ前のモデルに戻った感じで、MTR201IIMAXに近い。それでも重量は306G右、310G左で10G以上軽い。現用が200G台だったので、それに比較すれば重く分厚くなった。

走ってみなければ分からないが、底のプロフィールは変わっていて悪くはなさそうな気がする。つま先もある程度の反力があるので岩の足場の上に立つなどは問題がない。分厚さからしてもこれならば高峰の氷河でも歩ける。

印象からするともう一つ軽いタイプは用途が限られて市場がなかったのだろうと思う。価格はその時よりは高いが、分厚いのは90ユーロ以上支払っていたので、価格的にもフェアーである。

ブル―レイをPC経由でUSBからDACに直接繋いだ。32Bit,192kHzで出すと、矢張りいい音が出る。若干アップサムプリング傾向があるが、それでも実体感のある響きで、もう本当に驚きである。DCHのブルーレイもハイレゾで出すと、DLしたハイレゾファイルとはまた違うとてもしっかりした音が出た。

こういうペトレンコ時代の音を聴くと、今シーズン後任のユロウスキー指揮、エンゲル指揮と聴き比べて来て、本当に天才の仕事としか思いようがない。殆ど夢のような音響であって、散々悪口を叩いていても他とは比較のしようもない。本当に後任者は気の毒至極である。

技術的精査も芸術の核の一つであることは間違いない。なるほど芸術表現は決して職人的な芸術だけではない。当然である。しかし、職人的に精査してより技術の卓越を希求するところにこそ芸術が存在する。たとえ結果がどうであろうとも、その希求が薄れたところには芸術は存在しない。これだけははっきりしている。



参照:
新春に「死の街」からを想う 2022-01-01 | 暦
待望のランニングシューズ 2017-03-22 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

価値のない2Gプラス規制

2021-11-29 | アウトドーア・環境
土曜日は午後に晴れたが寒かった。だから頂上往復を断念した。つまり、ジャガイモなどを摂って、日曜日に備えた。それでも午後から小雨となると確信が持てない。日没4時30分に合わせて遅くとも3時には決断していなければいけない。

結局小雨の中をショーツと手袋で走った。それでも上から降りてくるハイカーなど数件にあった。こちらからすると寒い時にもの好きだと思うのだが、向こうからすれば気が狂っているとしか思われない。我ながらここまでの動機付けはと思わざるを得ない。摂氏2、3度は矢張り寒い。

週が明けると時間もあるのだが天候も余計に雪模様になる。小雨なら雪の方がいいとも思うが、足元が滑ると上るのが苦しい。またパンツを履くようになると余計に厳しくなる。そこで先ず済ましておいた。なぜか下りの体の動きがよくて、腰が張って固くなるようなことがなく、最高速度も時速10kmを超えていた。しかしピッチが212まで上がっているのは計測間違いだと思う。180も出ていないだろう。

頂上領域には倒木に白いものが乗っていたりしたが、足元はそれ程ぬかっていなかったので霜柱などはまだ降りていない。

実は前夜にボルドーの1998年物をあけて体温調整が上手く行かずにヒータをつけて就寝、明け方魘されて起きた。矢張り寝室の温度が高いと熟睡が叶わない。ショック療法的な意味合いもあった。

オミクロンがフランクフルトやミュンヘンの空港経由で見つかったことから、週末に状況が変わった。週明けに完全ロックダウンを3週間以上の可能性も出てきた。また各地で2Gプラスになったことから、専門家からその価値に疑問が呈された。皆が確信していたことでもある。

諸悪の根源は辞める同性愛保健相が接種を促進するために脅し、そして今も未接種者は来年一年間も外出が制約されると吠えている、そうしたポピュリズムにあった。典型的な同性愛者特有の不条理さがドイツの施策を大きく狂わせた。

要するに接種者にはロックダウンが出来なくなって、それでも制御するための2G 規制であり、感染予防に寄与しないハードルを拵えているに等しい。同時にも催し物にはあきれた聴衆がそっぽを向いても返金せずに更に補償もいないというまるで日本政府のような施策となってしまった。

もうこうなれば医療崩壊へと拍車をかけるかそれともロックダウンのどちらしか選択は無くなってきている。

土曜日のフランクフルトのオペラの為に当日の無料抗原検査を予約した。この後どうなるかは分からないが、キャンセルがない限り出かける。しかし翌日までの検査をして翌日もという可能性は少なくなってきた。全てがキャンセルになることを望んでいる。

大統領がお願いベースで接触を控えろと語っても駄目である。この待降節に控える人などは殆どいないのではなかろうか。新政府はの船出は大嵐ではなかろうか。



参照:
寒さ疲れが出てくる頃 2021-11-26 | 生活
今冬一番の冷えに備えた 2021-11-24 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今冬一番の冷えに備えた

2021-11-24 | アウトドーア・環境
未接種者は既に多くの地域で社会生活から除外された。所謂ロックダウンである。そして接種者にも影響が少しづつ出て来そうである。一週間の入院指数が十万人当たり3人を超えるとアラーム発動で未接種者ロックダウンの2G、6人を超えると接種者も室内で寄るときは抗原検査陰性の必要な2Gプラスとなる。すると既に購入してある催し物の前に検査を受けなければ入場不可となる。再び鼻消毒などが必要になる。もうそれならば興行を中止して欲しい。検査を受けて万が一のリスクは負いたくないのである。

Hospitalisierungsrate
Brandenburg: 3,63
Berlin: 3,19
Baden-Württemberg: 5,84
Bayern: 9,5
Bremen: 5,88
Hessen: 4,48
Hamburg: 1,94
Mecklenburg-Vorpommern: 7,33
Niedersachsen: 2,59
Nordrhein-Westfalen: 4,22
Rheinland-Pfalz: 3,54
Schleswig-Holstein: 4,12
Saarland: 3,05
Sachsen: 4,36
Sachsen-Anhalt: 11,74
Thüringen: 18,35

一方、完全ロックダウンに入ったオーストリアは既に数値が落ちているので効果てきめんの様である。ドイツも既に転換期が来ているようでもあるので、ここらあたりで減少すると助かる。

この冬一番の冷えとなった。摂氏零下となる予想だったので先ずはガレージに入っている車に不凍液原液を流しいれた。ピュア―で70度までだから、5リットルの容器に全部を開けて、注ぎ足して満杯にした。零下数度まではもつと思うので、厳寒地に行かない限り何とかなるだろう。

暖房もここぞと早めにガスを抜いてお湯を通しておく。寝室も暖めておいて、能力が落ちる零時前にベットに入るときに完全にお湯を切って就寝した。朝までそれ程の寒さを感じることなく熟睡して早めに目が覚めた。備えた甲斐があった。

そして予測通りの放射冷却の朝日が強かったので、階下の仕事机に移る前に、暖房をつけて部屋を暖めておいた、陽射しが書き机に差し掛かるころには気持ちよく仕事が出来た。今週来週と先十日程は太陽を見ない生活になりそうなのでなによりもの恵みだった。これで幾らかは生気を貯めた。



参照:
どのように転んでも無関心 2021-11-21 | アウトドーア・環境
初めてのコロナ検問 2021-11-12 | 生活
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どのように転んでも無関心

2021-11-21 | アウトドーア・環境
ミュンヘンは状況が悪くなってきているようだ。陽性者数が増えるのは構わないのだが、ICUが逼迫してきている様である。既にトリアージの準備を始めているというからドイツ初めての医療崩壊となる。原因はよく分からないが、バイエルンとザクセンなど東部が悪くなってきているのは気象状況など大陸性のそれがコロナ感染を広げている感じがする。

それを受けてミュンヘンの歌劇場は24日水曜日から来月15にまでは入場者数を四分の一にして更に2G証明に更に抗原検査の陰性を課される。一度払い戻して再販売するようだが、そこまでして出かけたい人がどれぐらいいるだろうか。恐らく火曜日に無料の検査所が紹介されると思われるが、冬の寒い中でそのような検査を受ける人がいるだろうか?事実上休止ではないか。

兎も角、バイエルン州は世界で最も高品質のマスクを義務化した地区であって、その有効性は今でも続いている筈なので、マスクが感染を押さえるというような仮定は殆ど否定されるだろう。ゾーダー知事に言わせると、アルプス地域はスイスでもティロルでも協調精神による接種がされておらず国境沿いは接種率が低いという数字を出してきた。マスクの誤算誤魔化すための方便か?

それだけ感染が広がると、バイエルン放送協会の交響楽団にも陽性者が出て、就任予定のサイモン・ラトル指揮受難曲でのヴィーンでのツアーなどが中止になった。先週まで大編成でバーデンバーデンで開催されていた演奏会が無事に終わったことが夢の様である。何回も復活祭やその順延公演が中止になっていたので溜飲下がる思いである。

手元には年内の入場券が四枚残っていて、まず最初のものは日曜日に問題なく使えそうで、その後の二回のフランクフルトがどうなるか。バーデンヴュルテムベルク州はクリスマス市もバイエルンの様には閉鎖しないが、それだけ規制は厳しくなる。新連立政権に入るだろう専門家ラウテーバッハなどは、上の2G規制、即ち未接種者を排除するだけでは感染拡大は収まらないとしていて、バイエルンと同じように2Gプラスしか方法はないとしている。もしそれでクリスマス迄に収まらなければ万事休すでお手上げという。そして犠牲者を出してもすぐには終了宣言が出せないだろうとしている。要するにどこでどのように収まってくるのかどうか誰も分からないのである。

恐らく接種した大多数の人にとっては、ブースター接種をいつするかぐらいの興味で、その他のことにはあまり興味がないと思う。そもそも政治約束で現政権は医療には余裕があり接種者には二度とロックダウンはないだろう。その為に接種しろという脅しを使ったので、ここでロックダウンに従う人はもういない。もう興味がない。

よって、連立の新政権もロックダウンは言い出せない。それがSPDのラウターバッハの見解になった。脅迫紛いの施策に罰が当たるときがやってくる。



参照:
再開は容易ではあるが 2021-05-05 | 文化一般
四回目のキャンセル 2021-04-25 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする