Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

液の滴る贅沢な晩餐

2008-09-08 | 料理
牛フィレを初めて自宅で焼いた。元々肉料理は外で食べるようにしていたのと、高価な食材を扱う自信がなかったから、BSE騒動前のキロ当たり安価なローストビーフなどを除いてはあまり牛肉料理をしないようになっていた。

先日食した牛ロースに満足して、そして何よりも美味いピノノワールを購入した事から、また八百屋で生シイタケと同じ価格と比較的安い高級茸シュタインピルツを見つけたので、美味そうな肉片を買ってしまった。

キロ49ユーロであるから、神戸ビーフの半額ぐらいだろうか?それでも十分に高価なので、百グラム少々の小さな肉片を購入する。肉が食べたいと言うよりも上の状況から量よりも質とした。

色々と考えたのだが、茸の半分をまたその半分をみじん切りにして玉葱とバターで茸クリームソースに仕立て、残りはスライスして野菜と炒める。

野菜のつけ合わせに凝る余裕はなかったのだが、肉だけは大変気持ちよく焼き上げることが出来、久しぶりに ― フランスと異なりドイツのレストランでは余所ではなかなかお目にかかれないほど ― 十分に血の滴るブローと相成った。

流石に安物の肉とは違い、見た目とは打って変わって全く血生臭くないのである。フィレだから柔らかいことはわかっていても、これほど生焼きに適しているとは思わなかった。

さて、ピノノワールも試飲で感じたような甘さはあるのだが、イーディックの土壌の味が十分に感じられる琥珀羊羹のような旨さがなんとも、これまた14ユーロと高価な赤ワインならではの満足感を与えてくれるのである。



参照:
固いものと柔らかいもの [ 文学・思想 ] / 2005-07-27
様々な銘柄への批評 [ ワイン ] / 2008-03-19
肉食をするなと主張 [ 料理 ] / 2005-09-28
ハーブティーのミックス [ 料理 ] / 2004-12-04
漲るリビドー感覚 [ 数学・自然科学 ] / 2007-01-02
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする