記念切手を注文した。今年はこれで最後である。第一四半期のユネスコ正倉院の絵柄に始まって、三月の福島のお陰でそれどころではなくなってしまった。
今年購入した新しい記念切手は、それ以外にリスト生誕二百周年、自動車百五十年に続いて、ティル・オイレンシュピーゲルとエミール・ヴィーヘルト生誕百五十年と二種類である。最後のものを除いて全て55セント。
最後の科学者は、地球物理学の最初の教授と言われていて、ゲッティンゲンでの地震学の創始だけでなく現在の地震学会の基礎を作ったと言われている。これは90セントなので海外へ送る封書などは、これと55セントを合わせて1.45ユーロとなるので使いやすい。
ティル・オイレンシュピーゲルは中世の有名な逸話であるが、その話が最初に出版されてから五百年らしい。ポピュラーな物語となって、悪抜きがされて、最後には子供向きの物語となって流布しているのだが、その原典はなかなか興味深いようだ。
先日貶した指揮者エサ・ペッカ・サロネンがドルトムント公演で成功を収めたようで、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団との演奏評を読んだ。ドビュッシーの「牧神」や「ノクチュルン」からとストラヴィンスキーの「春の祭典」と、バルトークの「舞踏組曲」と「青髭」と二つのプログラムでリサボン、ロンドンと回っているようである。
ドビュッシーの浮遊感などが絶賛されていて、管弦楽団の名人技とともにフォーカスを自由自在にズームインさせる指揮者のプロデューサーぶりも指摘されている。要するにこの指揮者がメリハリをつけた管弦楽のパレットを使いこなす旨さに注目している。
そうした面は近代的な管弦楽の一つの特徴であることは間違いないのだろうが、そうした扱い方だけでは明らかに意味不明のみならず、欠落となるような演奏実践であることも間違いない事実なのである。
フライブルクのヘルダー出版社の先代が亡くなったようである。五代目であった。カトリック系の神学を中心に多くのタイトルを出し続けている。出版社の現在の最も売れっ子作家は、ラッツィンガー教授であることに間違いない。
参照:
Musikalische Expedition mit fliegendem Teppich, Holger Noltze, FAZ vom 15.11.2011
切手の図柄に思いを馳せる 2011-02-27 | 雑感
熟成濃厚味醂つけ切手 2008-07-10 | 暦
どこから来てどこへ行くの 2005-04-09 | 文学・思想
暖める努力もしなければ 2011-10-29 | 暦
印象の批判と表現の欠如 2006-03-11 | 文学・思想
ワルターの「大地の歌」(後)~思い出の名盤・43 (TARO'S CAFE)
今年購入した新しい記念切手は、それ以外にリスト生誕二百周年、自動車百五十年に続いて、ティル・オイレンシュピーゲルとエミール・ヴィーヘルト生誕百五十年と二種類である。最後のものを除いて全て55セント。
最後の科学者は、地球物理学の最初の教授と言われていて、ゲッティンゲンでの地震学の創始だけでなく現在の地震学会の基礎を作ったと言われている。これは90セントなので海外へ送る封書などは、これと55セントを合わせて1.45ユーロとなるので使いやすい。
ティル・オイレンシュピーゲルは中世の有名な逸話であるが、その話が最初に出版されてから五百年らしい。ポピュラーな物語となって、悪抜きがされて、最後には子供向きの物語となって流布しているのだが、その原典はなかなか興味深いようだ。
先日貶した指揮者エサ・ペッカ・サロネンがドルトムント公演で成功を収めたようで、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団との演奏評を読んだ。ドビュッシーの「牧神」や「ノクチュルン」からとストラヴィンスキーの「春の祭典」と、バルトークの「舞踏組曲」と「青髭」と二つのプログラムでリサボン、ロンドンと回っているようである。
ドビュッシーの浮遊感などが絶賛されていて、管弦楽団の名人技とともにフォーカスを自由自在にズームインさせる指揮者のプロデューサーぶりも指摘されている。要するにこの指揮者がメリハリをつけた管弦楽のパレットを使いこなす旨さに注目している。
そうした面は近代的な管弦楽の一つの特徴であることは間違いないのだろうが、そうした扱い方だけでは明らかに意味不明のみならず、欠落となるような演奏実践であることも間違いない事実なのである。
フライブルクのヘルダー出版社の先代が亡くなったようである。五代目であった。カトリック系の神学を中心に多くのタイトルを出し続けている。出版社の現在の最も売れっ子作家は、ラッツィンガー教授であることに間違いない。
参照:
Musikalische Expedition mit fliegendem Teppich, Holger Noltze, FAZ vom 15.11.2011
切手の図柄に思いを馳せる 2011-02-27 | 雑感
熟成濃厚味醂つけ切手 2008-07-10 | 暦
どこから来てどこへ行くの 2005-04-09 | 文学・思想
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ワルターの「大地の歌」(後)~思い出の名盤・43 (TARO'S CAFE)