Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新年に際してこれまでの数字

2012-01-13 | 
新年に入って昨年度中に纏められた統計などが新聞を賑わしている。あまりに多すぎて全てを把握していないが、景気の良い話と構造変革を必要とする社会科学的資料が多い。

昨年度の経済成長率が3%に至り好景気な半面、最後の四半期で2009年後初めて一般消費に陰りが出てきたことから次の周期に入りかけているという観測である。問題は如何にすり抜けるかであろう。

一方において、経済成長率に比べてエネルギー消費量が低下していて、省エネや天候などの様々な要因が指摘されている。とてもよいことなのである。最終的には如何に効率良い合理的な社会秩序が必要かということでもあり、究極の労働効率がものを言う。

そうしたものの最大の反省点が、ここ二三年振興された、都市部へのディーゼル車の乗り入れ規制であるが、全く効果が表れるどころか逆に有毒な塵が増加しているというのである。一部にはバスなどの規制外の車両の影響やこれまた天候などが指摘されているが、環境行政にはありがちな間違った判断がそこに存在しているのかもしれない。いずれにしても早急に再議論しなければいけない問題である。

ピアニストのアレクシス・ヴァイセベルク死去については、BLOG「妄想的音楽鑑賞とお天気写真」とBLOG「TARO'S CAFE」で知った。このピアニストご多分に漏れずカラヤン指揮の協奏曲でしか聞いていない。確かベートヴェンの四番ト長調だと思うが、綺麗に弾いている以上の感想は無かったように思う。録音でも、ミュンヘンかロンドンで購入したショパンの夜想曲集のLPボックスしか持っていない。そのような訳で何一つコメントは出来なかったのだが、秘蔵のLPを改めて何度も鳴らしてみるとなかなか聞かせるのである。ショパンなどは弾けるわけでもなく、十分に知っている音楽ではないのであるが、アシュケナージやPザーキン、ポゴレリッチなどのそれと比べてこれはこれでよいのではないかと感じた。なるほど、スラヴの情感を尊重しながら本当はホロヴィッツがお手本だったのだ。

そして新聞の訃報記事「マダムサンドの蜘蛛の巣」を読むととても面白かった。先ずプロフィール自体がソフィアで1929年にユダヤ人の母親の元に生まれ、トルコからと子供のときにハイファ・エルサレムへと逃げていて、既に神童であったピアニストはベートーヴェンの名人シュナーベルに弟子入りしていて、1946年から1949年にはジュリアードでランドフスカやサマロフに教えを受けている。ホロヴィッツなどの勧めを受けてコンクール登場後はセルやオーマンディーのような大物ユダヤ人指揮者と競演して、ピアノのベルカントしてホロヴィッツのパラフレーズなどをレパートリーとしている。数少ない作曲するピアニストとしてジャズの曲をアルゲリッチが弾いているので以外に知られているのかもしれない。永くパーキンソン病に患っていたが講座を持っていたルツェルンで死亡したという。



参照:
とても景気の良い環境 2012-01-01 | アウトドーア・環境
風向きを見極め、早い見切り 2012-01-05 | アウトドーア・環境
Die Spinnweben der Madame Sand, Jürgen Kesting, FAZ vom 11.1.2012
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする