Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

グランクリュ試飲会週末

2012-09-13 | 試飲百景
グランクリュ試飲会週末でまだ書いていなかったレープホルツ醸造所についても触れておく。春の試飲会にも行っているので改めて付け加えることは少ないのだが、目的としていたのは、その時点では若過ぎたSシリーズとはお目当てのグローセスゲヴェックスの試飲である。

前者は、二年ほど待たなければ本領を発揮しないことは経験から分っていて、今までも買いそびれていたことが多かった。その分、今回は2008年産の出来も素晴らしかったことを確かめていて、どれほどの伸び代があるかが問われていた。

試飲の結果は、明らかにワインらしくなってきていて、二年後ほどのその質は間違いなかった。しかし、残念なのは直ぐに飲むのは惜しいので、日常消費用の「オェコニミラート」の飲み干してしまったので困るのである。

それでも今更「オェコノミラート」を購入する気はあまり起こらない。なによりもアルコールが11%少々しかないのだからどうしようもないのである。そしてモーゼルザールなどのものよりも遥かに高価である。

さて、それと比較となるグローセスゲヴェックスは流石に上手に出来ていて、明らかに2009年より良かった。いつもながらガンツホルンは当たりがガツンと来るが、その透明さではシェーレーバー醸造所のハレンベルクと良い比較となる。

そして毎度の事ながら、ロートリーゲンデスのカスターニアンブッシュは通俗な美味さを備えていて中々飲み応えがあるのだが、経年変化とかその楽しみ方とかを分っている者は手を出さないであろう。なるほどナーヘのフリューリングスプレッツヘンと比較すると透明度は高いが、些かリースリングの愛好とは方向がずれる。それでも石灰のゾンネンシャインよりは価値はあるだろう。

同じように、各々のSにおける特徴はグローセスゲヴェックスとかわらないが、ロートリーゲンデスや貝殻石灰で試してみたいと思うものはなかった。結局、グランクリュとブントザンドシュタインからには、予定通り満足したことになる。

あまりに真剣に利き酒をしているので、アールからやってきたという老夫婦から声が掛かった。おじいさんが1930年に神戸で製鉄の技術指導をしていたというのである。同じような人は知っているが、これで二人目なので、如何に多くのドイツ人技術者が当時神戸で技術指導していたかである。先日あったアールのアデナウアー醸造所の話をした。



参照:
素晴らしい投資相応の価格 2012-09-11 | 試飲百景
青赤つける山の明確さ 2012-09-08 | 試飲百景
グローセスゲヴェックス解禁日 2012-09-03 | 試飲百景
コメント
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