Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ハイエンドザイルの威力

2012-12-13 | 雑感
十二月十三日はシーズン十六日目であった。相棒の町医者にとってはその三分の二ぐらいであろうか。先週金曜日に圧が掛かったことで今回は見違えるほど集中力が増していた。

最初にトップロープで易しいところでウォーミングアップをして、その横の新しい日曜日に試した場所は難しいので後回しにした。そこで我がハイエンドのザイルを取り出してどんどんとリードの練習をすることにした。

目指していた場所が塞がっていたので短いながら腕力のいる場所から初めて、次にオヴァーハングを試した。両方とも相棒にとっての丁度良い難易度五級なので完璧に登って貰わなければいけないのだが、前回にはボロボロになっていた。そこで先ず私が手本を示すように完璧に登ろうとすると、昨シーズンぶりなので一箇所石の色分けが分らずにザイルにぶら下がった。それでも完璧な登りには変わらなかった。手本を功を奏したか流石に今度は完璧に登った。

その後は二本ほど同程度の垂壁をこなして、やはり同じ五級の大きなハングを今シーズン初めて試した。庇の乗り越しの体重の移動と二つ目の庇に入る前の垂壁に核心部があるのだが、一箇所目は今シーズンみっちりと練習しているので特に楽しめた。二箇所目は一度ザイルの乗り込んで、手順を確認したが、完璧に登れた。

結構手に汗を掻くような条件であったが、相棒も同じように殆ど完璧にこなせたので、その難易度が正しいことを物語っている。最後に残していた場所はそれより難しい垂壁であるが、中々上手に登っていた。

ザイルが良かった分抵抗無く登れたに違いない。三点支持への注意を与えて、ザイルをカラビナにかけるときなどに屡片足を適当に壁に当ててバランスを取ってしまう癖を指摘しておいた。まさかフレンズや楔を片足を浮かしては捜さないだろう。

次回から次のレヴェルに移っていければ手本を示さなければいけない私自身も完全に次が見えてくるに違いない。日曜日にはまた初心者講習になるので、そこで現在の技術課題の仕上げをするように色々と試してみなければいけないと思っている。

それにしても当日、ホールに出かける前にマイナス二桁に迫ろうかという寒気の雪道を陽射しを帯びに山の上まで走ってきたという馬鹿さ加減には呆れる。今年の二月に膝を故障したのも忘れているのか、医療関係者とは思われない暴挙である。強く警告しておいた。それにしても若い恋人を持つだけ元気だ。



参照:
昨日の雪は昨年の雪 2012-12-08 | 雑感
ザイルの中間マーキング 2012-08-23 | 雑感
コメント
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