Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

あまり気にならない性分

2012-12-05 | 文化一般
ピエール・ブレーズの年老いた声をラジオで聞いた。昼のニュースの時間だったのでもしかして亡くなったのかと思ったら、ロベルト・シューマン賞を受賞したということであった。バーデン・バーデン寒くなっているのでまさかと思ったのだ。

前夜気になっていたブーレーズ指揮のバルトーク作品集を注文したところであったのでびっくりした。同じように山から下りてくるときに健康状態は如何なのだろうかときになっていたところだった。

先日購入したピアニストのポートレート集が五枚プラス一枚組み22ユーロで些か高価過ぎて期待外れであったのも事実である。なるほど録音は丁寧にされていて、廉価レーベル「テルデック」ではありえないほど「エラート制作かと思わせるほど」金をかけていると思われるが、如何せんソロピアニストのアルバムとしてはやはり物足りないものが多い。特にアイヴスの四分割音の曲を聴いていて吐き気がしてきた。大概ピッチなどがずれていても気にならない性分なのであるが、あのように剥き出しが意図されていると気分が悪くなった。プロの作曲家ではありえないだろう。そして合衆国の大らかさとかとてもラフな感じがとても悪い方向に出ているのだと気がついた。悪趣味である。ミニマルミュージックの多くもそれと同じような路線にあるのは間違いない。しかしこのボックスに関しては改めて触れよう。

兎に角足が痛くて、普通に歩くのに苦労している。これに近い経験は一昨年だかに雪の谷を走ったときにして以来の感じである。その分足腰を鍛えられたことには違いないが、午後眠くなって致し方なかった。月曜日の夜に入浴して、火曜日の朝のシャワーを浴びて漸く動かせるようになってきた。

バッサーマン・ヨルダン醸造所のグランクリュ「2009年産ホーエンモルゲン」を試した。開けたてから良く開いていて、飲み頃を思わせたが、この醸造所の独特の厚みのある酸は良かったが鈍い感じがあって、グランクリュから期待するものとしては若干物足りなかった。それでもレープクーヘンのアニスなどの影響か、ハーブの味がしたようで嬉しかった。しかしその後はしないのでレープクーヘンに汚染されただけだろうか?先に開けたカルクオーフェンの方がそれ以上に期待しない分失望がなかった。

なるほどこの価格の高級リースリングも旨い不味いで判断するならばそれ以上に期待することはないのかもしれないが、少なくとも我々はそれ以上に自然が詰まっていることを期待するのであるから、感覚的にどうのこうのということにはあまり金を出す心算はない。結局旨い不味いの感覚だけで判断するならば味の素が入っていようが不凍液が入っていようが、コーラが一番旨いと言うことになりかねないのである。



参照:
キッチンでのインタヴュー記事 2012-11-29 | 文化一般
古臭いことに拘るよりも 2012-11-19 | ワイン
薄闇の1971年 (モーゼルだより)
コメント
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