シーズン21日目は一人で汗を流した。勿論ボルダールームでの練習となる。暫くしてから顔を見たことがある若い男と二人になった。こちらは十分に良い課題を見つけられないのに、横ばいで一周したりしているのを見て、また課題を見つけて挑戦していると視線を感じた。気になりだしていたら、
「どんな課題をやっているの」と声をかけてきた。
これこれでと示すとその通りは出来なくても可能なものを示してきた。後で聞くと八級を登れるということだから勿論その実力は直ぐに分かった。
物言いが、不遜なところがなく、「ボルダーゲームしよう、知っているかい?」となったので、一緒に試してみることにした。
二手づつを変わりばんこに進んでいくゲームである。被ったところで始めて、直ぐに手が行き詰まったので、垂壁に場所を移してもらった。それでも手が何度も進むと汗を搔き出すようになった。
最後にようやく被り斜面でのクライミングダウンとなって本格的な練習となった。そこでもはや体力尽きたので降参したが、彼はそこから二手更に進めた。
流石である。夏は何をしているのと尋ねると、石切り場が中心で本格的な岩場はガルダ湖や南プファルツでの経験ぐらいで本格的なマルチピッチは経験ないようだった。それでも十メートルほどの転落を今年経験したようだった。勿論私自身の経験を話した。
そこで来年は一緒に試してみようということになった。カールツルーヘの大学で日本語の講座を受けたことがあるようでお互いに興味をもった以上に、今回の一時間足らずの共同練習でお互いに得ることもあるとお互いに感じたのだろう。私にとっては何よりも七級から八級への道程を開いておくことも大切で、彼にとっては本格的な壁の登攀への足掛かりとしたいようだった。来年はその間を取って二人で困難度六級もしくは6a,6bあたりを登れるようになればとても楽しみだ。
兎に角、彼は明らかに技能は上であるが、まだまだ足が使い切れていないことも分った ― だから本格的な岩場では登れないのである。自分の昨年度の冬の練習の失敗も話した。一緒に練習をしていると上体への負担が尋常ではなかった。先週の日曜日に痛めた上腕をこなすために出かけたのであるが、さらに大きな疲れが残った。
パン屋の帰りに谷沿いを走った。比較的足が出て、5200歩、往復17分は悪くはない。ああした若い人に何かを伝えながらさらに自らも負けじと登っていくためにはかなり努力しなければいけないことは明らかだ。手を振る腕に痛みが走るが、頑張って走ったので大分凝りが治った。
何事も五年ぐらいは続けてみないと結果が出ないが、あと五年ぐらいを考えると健康である限りはある程度は見えてくることもある。若い女性との交際もそれなりに大変であるが、男性とのお付き合いはそれ以上に大変なのである。女性の場合とは全く異なる意味合いで、上半身に血が遡ってしまった金曜日だった。
参照:
とんでもなく腕力が強くても 2011-12-18 | 雑感
ボルダーでウォーミングアップ 2012-11-09 | 生活
背後で視線を感じながら 2012-11-10 | 雑感
目の黒いうちの工程表 2012-11-24 | 雑感
制御出来ないからこその環境 2011-08-28 | アウトドーア・環境
雪景色から緑の渓谷へ 2007-09-05 | 暦
「どんな課題をやっているの」と声をかけてきた。
これこれでと示すとその通りは出来なくても可能なものを示してきた。後で聞くと八級を登れるということだから勿論その実力は直ぐに分かった。
物言いが、不遜なところがなく、「ボルダーゲームしよう、知っているかい?」となったので、一緒に試してみることにした。
二手づつを変わりばんこに進んでいくゲームである。被ったところで始めて、直ぐに手が行き詰まったので、垂壁に場所を移してもらった。それでも手が何度も進むと汗を搔き出すようになった。
最後にようやく被り斜面でのクライミングダウンとなって本格的な練習となった。そこでもはや体力尽きたので降参したが、彼はそこから二手更に進めた。
流石である。夏は何をしているのと尋ねると、石切り場が中心で本格的な岩場はガルダ湖や南プファルツでの経験ぐらいで本格的なマルチピッチは経験ないようだった。それでも十メートルほどの転落を今年経験したようだった。勿論私自身の経験を話した。
そこで来年は一緒に試してみようということになった。カールツルーヘの大学で日本語の講座を受けたことがあるようでお互いに興味をもった以上に、今回の一時間足らずの共同練習でお互いに得ることもあるとお互いに感じたのだろう。私にとっては何よりも七級から八級への道程を開いておくことも大切で、彼にとっては本格的な壁の登攀への足掛かりとしたいようだった。来年はその間を取って二人で困難度六級もしくは6a,6bあたりを登れるようになればとても楽しみだ。
兎に角、彼は明らかに技能は上であるが、まだまだ足が使い切れていないことも分った ― だから本格的な岩場では登れないのである。自分の昨年度の冬の練習の失敗も話した。一緒に練習をしていると上体への負担が尋常ではなかった。先週の日曜日に痛めた上腕をこなすために出かけたのであるが、さらに大きな疲れが残った。
パン屋の帰りに谷沿いを走った。比較的足が出て、5200歩、往復17分は悪くはない。ああした若い人に何かを伝えながらさらに自らも負けじと登っていくためにはかなり努力しなければいけないことは明らかだ。手を振る腕に痛みが走るが、頑張って走ったので大分凝りが治った。
何事も五年ぐらいは続けてみないと結果が出ないが、あと五年ぐらいを考えると健康である限りはある程度は見えてくることもある。若い女性との交際もそれなりに大変であるが、男性とのお付き合いはそれ以上に大変なのである。女性の場合とは全く異なる意味合いで、上半身に血が遡ってしまった金曜日だった。
参照:
とんでもなく腕力が強くても 2011-12-18 | 雑感
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