Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

傷だらけの人生とか

2013-05-03 | アウトドーア・環境
新聞の文化欄に新しいアドヴェンチュアー映画の評が載っている。トップクライマーらが南アメリカの三カ国の国境にある砂岩の岩山を登る映画である。その評によると、スタークライマー、ステファン・グロヴァッツは寧ろ脇役となっていて、その前後に死亡した仲間で80年代のトップクライマー、クルト・アルベルトやそれを取り巻く山仲間、そしてカヌーで進みジャングルを彷徨う彼らの労苦が主役のようだ。勿論それは、メスナー以降の世代の冒険のあり方であり、残されたそれを、その時を狙う狩人のそれと言うのである。タイトルはまさしく「一瞬の狩人」である。因みにその全てを山に掛けた享年57歳のクルト・アルベルトは、地元のクレッターシュタイクで写真を撮ろうとカラビナに掛けたシュリンゲで自己確保をしていて、それが外れて十八メーターの落下が致命傷になったようだ。

一週間前の腕の傷はそこらじゅう瘡蓋となっている。それでもまだ剥けて取れてしまうまではいっていない。どのような跡が残るのか興味津々である。左手の薬指の第二関節を痛めたが、それもまだ完治していない。そうした傷が治りきあらないうちに新たな傷が増えた。

アンヴァイラーのゾンマーフェルツと言う20Mほどの岩で練習した。このところ雨がちだったので地面もぬかるんで水が出ているところもあったが、岩も苔生した場所は湿っていた。それでも比較的容易なところから登ってみると全く問題が無かった。相変わらず移動式の視点を設置するのは骨が折れるが、ボルト二本に加えて、楔一つ、フレンズ二種を上手く挟めた。それを登り終えるころには陽射しも強くなってきた。その後は、フィンガー・ハンドリス登攀練習で傷だらけになって、残り二つの壁のルートを片づけた。直ぐに三時間以上経過していた。

初めてのスポンジ型のヘルメットは、日差しを感じるころには、折からの湿気も手伝って、その下から汗が滴り眼鏡を濡らした。頭が暑いと感じるのではなく、知らぬ間に滴るという感じだった。今後は汗取りを上手く考えなければいけないと分かった。それでも痛みが窮屈さを感じることもなかったので、使い方を工夫すればよいことになる。とても安心感のある優れたヘルメットである。

それにしても今シーズンは最初から上体への負担やハードな登攀が続いている。それだけ困難度も上がってきていることになるのだが、登りながら体力もついてくるだろうか?最大腕力を使った後でも回復が早く、先週の金曜日のボルダーリングで感じたように、粘りは出てきているので、幾らかは強くなってきているのだろう。



参照:
シ-ズン幕開けの厳しさ 2013-04-26 | アウトドーア・環境
どうやら収まりそうな頭 2013-04-30 | 雑感
コメント
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