Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

税引き後のインフレを実感

2014-11-26 | 歴史・時事
スーパーで料理用ワインを物色した。結局2ユーロ以下でまともなものは見つからず、ラインヘッセンのリッター2.19ユーロのミュラーテュルガウにした。アルコールも11%だが、以前は2ユーロ以下だった筈だ。一通り見て回ったので、通常のリースリングなどを見たが、0.75リットルで3ユーロ以下の辛口などはなかった。

明らかに物価が上昇している。自然なインフレが生活に感じられる。事務用のA4の紙も以前は2ユーロ以下で500枚買えた。内付加価値税は二割である。しかし今は3ユーロでは買えなくなっている。ガソリン等は安くなっても食料品が上がるとインフレ効果は十分である。

先日から髭剃り器購入などがあって日本のアマゾン等でネットショッピングした。印象は、ものによっては益々安くなっている感じで、同じものでも古い型となれば在庫処理から半額以下になっているものも少なくない。それが日本製の電化製品などであって、中華製とかではないのである。詳しくは改めるとして、ここで感じるようなインフレと日本の物価は大分異なるようである。

そのことはこちらに移住する前から感じていたことである。要するに日本市場はドイツや英国などよりは大きいがそれでも倍の規模もない。しかし、原価の動きがなかなか消費者には伝わらないということになっていた。それによって、原油の上げ下げなど物価格変動が、市場において吸収されてしまうというような説明もあった。その後の四半世紀に何が起きたかは知らないが、最近のアベノミクスとやらの頓挫においても、どうも消費税の転嫁が出来ないとか、アジア市場からの輸入市場であるとかの条件も加わって、思う通りのインフレ率とはなっていないようである。恐らく、不景気は進んでも健全なインフレは金融危機でも起こらない限り永遠にならなのではないだろうか?

我々日本経済を外から見ている者にとっては、日本の株価は、円安効果を重ねると、つまりドルベースもしくはユーロベースで計算すると、ほとんど上がっていないのである。上の日本国内での投資や消費の停滞と重ね合わせると、日本で増刷される円は海外に流れて、キャリートレードとして投資されているのは明らかだ。つまり、それが狙いどころであるのは間違いないのである。そのように日銀の資金つまり日本の国富は消費されるのである。税金を納めている日本人とは全く関係のない金融市場で扱われているに過ぎない。

月曜日は峠まで走った。日曜日は休んだので、足元に力が漲って蹴りが効いて、背中が伸びて、坂が小さく感じる。だからゆっくり流したとしても快適な走り出しで、最後に頑張ったが、22分が出れば上出来の走りだった。しかし万歩計は20分で3000歩に至っていなかった。これは出来過ぎだから、途中で計測が止まっていたのだろうと理解した。日陰は寒かったが、右遠方に土曜日に訪ねたボールダーの稜線に続く電話の送信塔を確かめたりして、気持ちよかった。

火曜日は沢沿いを奥まで走った。ここでも往路は、ゆっくりとした出だしに係わらず走りは快適だった。特に前半は広葉樹が落ちてしまって、陽射しが圧倒的に増えていて気持ちよかった。後半は山陰に入るので寒かったが、12分は可能と思っていた。実際にその通りだったが、歩数が2088となっていた。勿論復路は24分を目指すのだが、頑張りはあったとしても24分で歩数が3877歩と、往路の倍にはとても及ばない。万歩計が一時止まっていた疑いがある。ディスプレーなどは問題がないのでバッテリーは問題ではない。あり得るとすれば上着のフリースの裾に引っかかって、振動が妨げられていた可能性がある。この辺りを今後気をつけなけれないけないようだ。



参照:
安倍が解散に打って出る話 2014-11-15 | マスメディア批評
キャリートレードを牽制 [ 雑感 ] / 2007-02-03
コメント (2)
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