Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

胸がパクパクする運動

2014-11-24 | アウトドーア・環境
終に一段落だ。暖かい週末を持して、金曜日は無理をしなかった。気温は予想通りには上がらなかったが、陽射しがあって、気温摂氏十度でも悪くはなかった。手袋までしていったが、岩肌を触ると前日ほど冷たくはなかった。

先ずは入念に準備体操をした。体に無理が係らない様にストレッチングをした。徐に靴を履いて、チョークをつけて、後半の最初からぶら下がった。肝心の右足を外すところで、外すと体が下がってしまって、右足がマットについてしまった。それでも手掛かりがしっかりと完ぺきに掛かっているので、慌てずに左足を押して、右足を掛け直すと、右手が上の棚に手が届いた。そして、落ち着いて棚の上に出た。苔で滑りやすいので、落ち着いて左足を小石の上に掛けることで安心して立ち上がった。

これでよいのだ。胸がパクパクして、息が上がった。それほど力を使う印象はないのだが、この一分にも満たない運動でこれほど厳しいのだ。短距離と中距離の間だろうか?一夜明けて体を解すために頂上まで駆け上がろうと狙っていたが、予想に反して霧どころか曇天で、窓がびっしょりと濡れていたので取りやめた。走れないこともなかったが、苦しい思いをして濡れ鼠のように戻って来る姿が思い知れたからである。前日の夕食や朝食時の食欲を見ると先ずは運動量は足りていたようだ。

次の課題は取り付きから前半を上手にこなして後半へとつなぎ乗り越してしまう完全制覇である。技術的には解決したが、前半を試すと案の定息が上がってしまうのだ。体力もあるが、技術的にもさらに細かくチェックしないと厳しいかもしれない。それでも年内の完成も具体的に視野に入ってきた。

序に隣の更に難しい課題を試してみた。やはりこのボールダーがこの地域で一番乾いていることを確認したからだ。なるほど難しく全く異なった課題であるが、一回目の挑戦で大体の核心は掴めた。この二つをかわるがわり試していているうちに次の次元に突入できそうだ。

祝杯は、ザウマーゲンの小玉をロベルト・ヴァイル醸造所のカルタヴァインで楽しんだ。自宅で開けるのは二本目であるが、前回とは全く印象が変わっていた。恐らく瓶熟成が進んだのだろう。なんといっても2013年の特徴である腐葉土風の腐った木や藁風の香りが先導する快い森の趣なのである。そのような筈のない木樽のワインの趣である。そしてこれが2013年の特徴であるのは、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所の同じ趣の天然酵母のゴルトベッヒャエルが証明しており、ここではステンレスと培養酵母で造ったリースリングに同じような特徴が顕著なのである。所謂2013年産のスパイシーな香味と呼ばれているものである。この香味の評価に関しては、個人差があるとして、私はこうした特徴は繊細の極みの一つと考える。実際は葉緑素などの化学物質の特徴が出ているのだろう。

翌日は前回と同じように酸が前面に立ちはだかったが、瓶詰後の落ち着きを感じさせた。若いワインであるからこれを瓶熟成と呼ぶべきかどうかは議論の余地がある。しかしここには、当然のことながら微塵もぺトロール臭などはないが、酸は若いものの落ち着いて多重性を見せるリースリングがあるのだ。価格16ユーロ弱のリースリング、ドイツのリースリングの高品質がここに示されている。これだけの白ワインは世界中にあまりないのも事実である。



参照:
二度と繰り返せない制覇と達成 2014-11-17 | アウトドーア・環境
思いがけない請求書 2014-10-10 | ワイン
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