Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

死の恐怖感も喉元まで

2014-11-21 | 雑感
今朝、死の恐怖を感じた。何も起こらなかったのだが、急に死に追いやられる気持になった。このような経験は子供の時以降なかったのだ。体調は悪くはなく、深刻な心境にはなかったのだ。それが急に死が迫った心境に追いやられたのだ。客観的な不安とは異なるものだった。寝室はヒーターを消し忘れたままドアをしめ切っていたので室内温度は高めで、っ深い眠りにつけなかったのも事実である。しかし寝苦しいまでのものではなかったのだ。

寝起きは決して悪くはなく、気分も悪くはなかった。運動不足気味なので、峠まで走った。それもゆっくりと走って、予想通り24分3800歩ほどであった。走り出しに後ろから追ってきたハイキングのおじさんたちを下りに落ち合った。彼らのっ到着時刻とは二分ほどしか早くはなかったであろう。それほどゆっくりと走ったのだ。先日接着剤でくっつけて修理した踵の部分が剥がれていたので、前日に再び瞬間接着剤で張り付け直しておいた。それは剥がれていなかった。

さて死の恐怖の原因が徐々に想像がついてきた。前日は何年振りかで一日中排泄もなくシャワーも浴びていなかったのだ。理由は朝から時間がなかっただけなのだが、その前日の食事量なども関係したのだろう。つまり腸の調子が異常だったのである。そこで思い出すのが、最近よく言われるようになった腸が全てを制するという考え方で、脳などよりも人を制しる臓器だという医学的な見地であろう。

ホルモンの働きなども人の生活や行動を制するかもしれないが、それ以上に根源的な感覚に思い馳せる時に、腸の働きは重要な働きをしているのは少し思い出すと思い浮かべることもあるかもしれない。その通り、謂れのない死の恐怖の根源は腸の活動であったのだろう。

週末の2011年産グローセスゲヴェックス「マンデルガルテン」に続いて、間違いなくそれとはまったく違うであろう「ガンツホルン」を開けた。レープホルツ醸造所のその先落としの葡萄で作ったワインである「フォムブントザントシュタイン」が良かったのである程度は読めたのだ。レープホルツ氏が支部長をしているドイツ高級ワイン協会のカテゴリーではPCもしくはラーゲンワインと呼ばれるそれに対して、今度はGCもしくはグローセスゲヴェックスと呼ばれるものである。

結果は期待に違わないものだった。アルコール12.5%を感じさせない奥行き感は独自の抽出の成果であろうが、同時に決して過熟性を感じさせない繊細さが、真っ赤なリンゴとヨハニスベアー味を浮きだたせるのだ。これもなにも石灰質を含まない雑食砂岩で、特に赤い鉄分の混じったミネラル感を想起させるのだ。これだけで、このリースリングがこれまでに経験した2011年産の瓶熟成の最高峰であることは言うまでもないであろう。徐々に開けていく熟成した2011年の中で、最終的にも結構いい線を行くだろう。

思い起こせば最も下の「オェコノミラート」もアルコールが11.4%であったのだ。アルコールが低いというのは過熟性にならない様に収穫したのに他ならない。このあたりの判断が素晴らしいのだ。その時は割高過ぎると怒っていたのだが、このGCを楽しめばすべての不満はなくなってしまうのだ。



参照:
名人芸における本質的なもの 2014-10-28 | 文化一般
エコノミラートとは農業顧問官 2012-05-25 | ワイン
コメント (2)
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