Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

安倍が解散に打って出る話

2014-11-15 | マスメディア批評
日本の総選挙の記事が載っている。安倍が解散に打って出る話である。その目論見が説明されているのだ。支持率は低下している今、解散するのは先四年間の政権を維持するための最高の方法であるということだ。経済におけるアベノミクスは ― 株価の上昇はドル換算にすれば全く上昇していないのである、つまりこれで本当に儲けれるのキャリートレードなどが可能な国際的な存在であり、決して一般日本人ではないのである ―、実質所得を下げていて既に座礁に乗り上げ、財政再建の国際公約を反故にしたとしても、選挙に際して消費税の第二次切り上げを先送りすることで大勝利できるというのである。

この機会を逃せば、来年早々の過半数が反対している原発再稼働や集団的防衛権などの実施を控えて、更なる支持の低下を迎える前に選挙に打って出るというのである。こうした説明は、夏以降山本太郎議員が各地で演説して回っていた図式そのものである ― 彼以外がそのような声を上げることなく、思惑として隠しており、選挙民には十分に伝えられていなかったことに留意すべきなのである。信用に足る政党など存在しないということなのである。

それでも政党支持率からすれば自民党が圧倒的な強さを保持していて、最新の調査でも36.6%もあり、選挙協力がままならない民主党の7.9%を大きく引き離し、それに共産党と国粋主義政党群の3.5%が続いているのだという。これからすれば政権与党の過半数圧勝は揺るがないものの、圧倒的多数の浮動票の行方に関心が集まっているというのである。

この記事を読んで、如何にも選挙というものは気分次第であることが読み取れるのだが、ここには沖縄知事選の行方などは触れられていない。勿論、その選挙結果の程度やその後の展開の速度感などは分からないが、選挙民の気分などまでは想像がつかない。マスメディアの取り上げ方などにも左右されるので、寧ろ天災や事故などのその他の制御出来ない事柄の方が心理に与える影響は大きいのかもしれない。



参照:
Alles auf eine Karte, Carsten Germis, FAZ vom 13.11.2014
待たされても感じる温もり 2014-11-13 | マスメディア批評
部分否定即ち全否定の阿呆 2014-09-19 | マスメディア批評
コメント (2)
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