Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

要らないと思っていた

2020-09-12 | 雑感
ここに来て体調が悪い。失調症に、喉が傷んだり、咳が出たり、微熱感があったりで明らかにコロナ症状だ。パン屋の売り子など可成り同じような症状が広がっている。地元の指数も6にまで上がっていて到底零行進に戻らない。コロナ2.0だと思っている。胸のスカスカ感も気持ち悪い。

九月一日の演奏会の中継がDCHアーカイヴに入った。有料なので中味は見ていない。しかしインタヴューを無料で見た。コロナ禍以降のキリル・ペトレンコのインタヴューはどれも意味深い。今回の話しは、間隔を取っての演奏の難しさ、そしてその成果、コロナ禍始まって以降の個人的な変化、今後の十月までの計画とそのプログラムなどについて18分ほど語られた。

先ずは、「弦楽奏者がプルトを組まないことで肌感覚の合わせ方が難しくなって」とチェロのマイニンガーが話すと、それには同意せずに指揮者からの感覚を強調した。弦には全く問題が無くて、先日からここでも言及している副指揮者としてのコンツェルトマイスターを通してということで極力楽団の事情には鼻を突っ込まない。恐らくこれはラトルなどからの引継ぎとして、内側に関与するような公私混同な言動を取らないという基本姿勢だろう。

飽く迄も指揮者は管弦楽団を指揮する。だから、間隔を取った指揮の難しさは各々から戻って来るフィードバックをどのように捉えるかであって、最も遠くなるテムパニーとの距離感などがとても慣れなければいけないものとされている。

これに関して、この間隔を空けた合奏で楽団員が言うようにとても多くの事を学んで、今後に繋がるという見解と同時に、要らないと思っていた指揮者がこれ程必要だとは思っても見なかったと大笑いにする。見ていて吹き出してしまったが、この人は話に身が入るとなに偽りの無い言葉がポンポンと出て来るのがよく分かる ― この人と個人的に十分も話せば、思わず吹き出すような会話になるだろう。

個人的な質問では、この間にロシアの文学を含めて読書してと、普段は出来ないと言っていた読書も出来たようだ。それ以外ではベートーヴェンの弦楽四重奏曲をお勉強した様である。親父さんがヴァイオリンを弾いていても自身はピアノなので四重奏曲自体はそれほど身にはついていないのかも知れない。

シュトラウスは何度でも指揮していて幾らでも振れるが、ドヴォルザークの第五は初めて指揮するのでリスクがあるとしている。話しの切り方からすると、10月末の公演と11月のツアーとは異なるような感じもする。状況が変わらなければ其の侭で、つまりプランBで、11月はやはりプランAがある。発表は再来週か。

プライヴェートでは七月に旅行に出たといっていたが、どこに出かけたか。美術館とか言っていたから、ミュンヘンのコンサートの後だろう。自宅の引っ越しもあったろうから、どこに向かったか?当時の状況としては、イタリア、フランスも難しかったので、スイスだろうか?もしかするとパリか?ベルンとかのあまりコンサートツアーの無い地域の美術館ではないか。恐らく同時に音楽関係の興味もあったと想像する。

日曜日の午前中にザルツブルク公演初日の模様が放送される。初日の明くる日にザルツブルクに富んでその夜の公演である。準備させておいた山台に乗っての演奏で、とてもではないがまともな演奏が出来ないと予想していた。だから最初から安い券が余っていても行く心算もなかった。勿論11月に最低同じプログラムはフランクフルトで聴けるからだ。しかしバイエルン放送協会の評がまた番組のそこで背後に聞こえる音が全然悪くなかった。

ベルリンのワインヤード型とザルツブルクの扇形では全く音が変わるが、今回は距離を空けていて更に所謂通常の上手にヴィオラが配置されている。合わせ易いからだが、例年ならばくっついてしまう音が綺麗に聞こえる可能性が強い。勿論合せ易かった可能性がある。とても期待している。



参照:
衝突する伝統からの確立 2020-09-04 | 音
マスク禁止運動を展開! 2020-09-02 | 生活
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