Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

巡礼初日に向けての衣装

2023-05-25 | 
シュトッツガルトの新制作「アシジの聖フランシスコ」の準備が進んでいる。僅かながらも公式情報が出て来て、そわそわする。こちらもお勉強するとともにこうした情報を纏めてある程度の認識をしておかないと、初日当日にそれほど深入りできない。総合的な情報量はどれ程になるかは実はまだ把握しかねている。

抑々作品自体が通常のオペラでも楽劇でもなくて、音楽劇場としてもその劇性を問わなければいけない。ザルツブルクではピーター・セラーズが演出していた。ヴィデオなどに残っているのは練習風景でのエンジェル役を歌ったアップショーの精神的な崩れ方だけだった。

今回の公演の目玉には、野外上演があるが、ただそこで鳥の囀りを聖フランシスコと一緒に聞くというよりも、野外会場への道程を皆での巡礼として行動を共にするという趣向らしい。それによって楽曲の何がより深く体験できるのかは分からないが、ヘッドフォーンを渡されて聞ける様なのだ。勿論劇場の位置する街の中心の公園からそこ迄トラムに乗って移動しなければいけない。

音楽とは関係ないのだが、そこへと移動して、また劇場へと戻ってと、その衣装のことも徐々に考えている。動き易さから足元やジーンズに関しては考慮の余地はないのだが、蒸し暑くなる可能性も陽射しがあったり、雨の可能性もある時期で上着が困る。雨の時はパンツまで履き替えれるように車に何かを準備しておかないといけない。恐らく座布団を持って行くことで多くを防げる。傘が使えない為に最低の雨具となると、結構タフな要求である。人の邪魔にならない程度の帽子は必携だ。更に飲み物とスナック類となるとやはりリュックサックが必要。無いのであるが、有るとすれば服装コードは教会の礼拝に準ずる感じだと思う。要するに殆ど無いに等しい。

こちらの興味はそれでも最終的には音楽に向かうのだが、どちらかというと音のスペース感覚やら野外での呈示の仕方にも注目したい。エンゲル指揮の練習風景のセクエンスを観るとそう言ったところは一切写ってはいないのだが、楽譜から何かを読み込んで来る筈なのだがよく分から無い。

想像させるのは、やはり初演の写真であって、当時はパリの新劇場が完成していないので街中のガルニエ劇場での演奏風景である。認識しているのは合唱団が三方に分かれていたりしていることで、一体どのような効果を意図してあるのか。少なくともザルツブルクの公演では指揮はケントナガノであったが、そのような音響的な演奏からは程遠かった。

SWRでの練習風景取材映像
Preview: „Saint François d'Assise“ von Olivier Messiaen | Staatsoper Stuttgart

Saint François d'Assise 1983



参照:
創造の霊感と呼ばれるもの 2023-05-17 | 音
次はエディプスコムプレクス 2023-05-07 | 文化一般

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする