名前
ブュッルクリン・ヴォルフ
場所
ヴァッヘンハイム
特記
現在の醸造親方は、代々当家に勤め四世代目である。ローマ人が栽培をはじめた粘土質の土壌のみならずワイン栽培に適さないとされていた砂地の土壌で偉大な業績をあげる。2001年から若い親方補佐が付いて、グランクリュワインの大成に向けて尽力されている。伝統的な醸造技術と現代的な生産管理の融合が見られ、独ワインの基準を押し上げている。
履行日時
2005年6月4日
試飲ワイン
2004年ヴァッヘンハイマー・ベーリックのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・レッヒベヒェルのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・ゴルトベヒェルのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・ゲリュンペルのリースリング辛口、
2003年ルッパーツブルク・ガイツボールの辛口。
感想
2004年のリースリングは、他の醸造所と同じく、酸にレモン酸等の割合が高く、グレープフルーツ風味がする。つまりそのグレープフルーツの苦味と後味の灰汁の様なものの出方に注目する。一番斜面の上にあるベーリックはその地質から途中で引っかかる藁のような味の核があって、後味よりもそれが好みの分かれ目となる。実際にそれを良しとする者もいる。その斜面の下縁から始まるレッヒベッヒェルは、その味の核が時間的に頂点を造らずに広がっているので、中高曲線の芯のあるワインとなっていて、後味も自然に落ちていくので嫌味が無い。更にその下のゴルトベヒェルは、一口目から後味までがすんなりとして最も角が取れた印象を受ける。だだし、ここのワインには珍しく、翌日には詰まらないワインに成り下がっていた。その横の斜面の中間辺に、高名なゲリュンペルが広がる。雑色砂岩のために水捌けが良く、その分味が淡白になる傾向がある。このヴィンテージは、何時ものすっきり感が嬉しいが、偉大なものではなかった。ガイツボールに関しては今更言う事は無い。現時点でも十分に満喫できる。
総論
今回の2004年産は全てプリミエ・クリュに属し、2003年産はグラン・クリュである。後者の価格は、前者の倍する。上に挙げたワインを他のレヴェルのワインと比較しても仕方ない。最終的には好みの問題である。断っておかなければならないのは、辛口のワインであっても数年間は香りが落ちるまで熟成し続けて、香りが落ちて暫くすると再び偉大なワインへと尚一層と高みへと上がっていくのがここのクリュ・ワインである。つまり、気に入った特別なヴィンテージのワインが見付かれば、買い込んで8年以上寝かすことが出来る。その反面、他の醸造所も試みているようにヴィンテージによる質の差を著しく減少させている。毎年のように新鮮な良いワインが見付かるならば、偉大なワインをそっと寝かせて置くのもそれ程難しい事ではない。
ブュッルクリン・ヴォルフ
場所
ヴァッヘンハイム
特記
現在の醸造親方は、代々当家に勤め四世代目である。ローマ人が栽培をはじめた粘土質の土壌のみならずワイン栽培に適さないとされていた砂地の土壌で偉大な業績をあげる。2001年から若い親方補佐が付いて、グランクリュワインの大成に向けて尽力されている。伝統的な醸造技術と現代的な生産管理の融合が見られ、独ワインの基準を押し上げている。
履行日時
2005年6月4日
試飲ワイン
2004年ヴァッヘンハイマー・ベーリックのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・レッヒベヒェルのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・ゴルトベヒェルのリースリング辛口、
2004年ヴァッヘンハイマー・ゲリュンペルのリースリング辛口、
2003年ルッパーツブルク・ガイツボールの辛口。
感想
2004年のリースリングは、他の醸造所と同じく、酸にレモン酸等の割合が高く、グレープフルーツ風味がする。つまりそのグレープフルーツの苦味と後味の灰汁の様なものの出方に注目する。一番斜面の上にあるベーリックはその地質から途中で引っかかる藁のような味の核があって、後味よりもそれが好みの分かれ目となる。実際にそれを良しとする者もいる。その斜面の下縁から始まるレッヒベッヒェルは、その味の核が時間的に頂点を造らずに広がっているので、中高曲線の芯のあるワインとなっていて、後味も自然に落ちていくので嫌味が無い。更にその下のゴルトベヒェルは、一口目から後味までがすんなりとして最も角が取れた印象を受ける。だだし、ここのワインには珍しく、翌日には詰まらないワインに成り下がっていた。その横の斜面の中間辺に、高名なゲリュンペルが広がる。雑色砂岩のために水捌けが良く、その分味が淡白になる傾向がある。このヴィンテージは、何時ものすっきり感が嬉しいが、偉大なものではなかった。ガイツボールに関しては今更言う事は無い。現時点でも十分に満喫できる。
総論
今回の2004年産は全てプリミエ・クリュに属し、2003年産はグラン・クリュである。後者の価格は、前者の倍する。上に挙げたワインを他のレヴェルのワインと比較しても仕方ない。最終的には好みの問題である。断っておかなければならないのは、辛口のワインであっても数年間は香りが落ちるまで熟成し続けて、香りが落ちて暫くすると再び偉大なワインへと尚一層と高みへと上がっていくのがここのクリュ・ワインである。つまり、気に入った特別なヴィンテージのワインが見付かれば、買い込んで8年以上寝かすことが出来る。その反面、他の醸造所も試みているようにヴィンテージによる質の差を著しく減少させている。毎年のように新鮮な良いワインが見付かるならば、偉大なワインをそっと寝かせて置くのもそれ程難しい事ではない。
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