Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

シュパーゲル祭り

2005-05-24 | 料理
ワイン祭りとは、少し違うものを覘いて来た。小さなワイン農家が行っているもので規模が小さいが、次の週には町を挙げての開催となる。ワイン畑に二桁に及ぶスタンドを出して、シュパーゲルを様々な形で提供しながら、ワインを飲ませる企画である。

ここのワイン畑の土壌を見ると比較的粘土質なので、香り高いリースリングには合わないようで、ピノ・グリやブランなどが栽培されている。更に風通しも今ひとつで十分に質の高さも望めない。だからこのような企画は、非常に気が利いている。シュパーゲルの人気に肖って地場のワインを宣伝している。そこで出されるシュパーゲルもどちらかと言えば素朴な調理法と庶民的な味付けになっている。

特にハムを挟んだパンケーキに、クリームソースに絡めた短く切られたシュパーゲルは食べ甲斐がある。シュパーゲルの先端が好きと言う人は多いが、石突きの繊維質のサクサク感も無視出来ない。これが少し固めのままなので尚の事好ましい。

このような調理法にシュパーゲルの純粋な香りとか繊細な味は求めるべくもないが、この土地の田舎臭く鈍重なワインに適合する。特にワインを炭酸で割って飲むとすれば、これ以上に何を求めよう。料理に合わせたワイン、ワインに合わせた料理と言う事で、何も繊細と高級と言うだけではない好例として特筆する。



参照:精霊漲るシュパーゲル [ 料理 ] / 2005-05-17
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