Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

久しぶりに疲れを感じた日

2013-06-14 | 生活
久しぶりに疲れを感じている。風が生暖かくなったのもいけない。昨日の疲れと一昨日の疲れが重なったのだろうか。昨日登った所を更に研究していると、自分が登ったラインは昨年ならば落ちていたか登れなかったところだ。

それどころか生涯初の大転落をしたのであった。一年前の記事を見るとガルダ湖から帰ってきての疲れもあったのかもしれない。その意味では丁度同じような時期に差し掛かっている。いわば慣れと疲れが出てきているところで、シーズンも順調に滑り出しスポーツ能力が上がって来ている反面、惰性も働いていて、その感覚が鈍ってきているところだろう。

逆にこの時期を無事故で旨く乗り越えられれば、先が綺麗に見えてくるかもしれない。如何に自己分析をして意識して練習を積むことが出来るかにあると思っている。室内との最大の相違は、たとえ注意していても転落の危険は必ずあり、如何にそれを防ぐかにある。

兎に角、思いのほか足や上腕や腰までに疲れが出ている。どれだけ瞬間的に最高筋力を使って登っているかということであり、それは技術的な進展であるとともに、認識しておかないといけないことだろう。登っている最中は登れるか登れないかしか考えて試してみるわけであるが、昨年の今頃は登れたかどうかなどは考えない。つまり、どのような技術でどのような練習の成果であるかはそれほど明確ではない。如何に限界を超えることなく、限界域を試していくためには安全性が確保されているかどうかだけではないと悟るのである。

漸く、嘗てラインホルト・メスナーの「第七級」にあったような自己分析の感覚が分りかけてきた。当時の最高水準とは全く異なるわけであるが、当時はどうしても度胸と思い切りの力づくで登ってしまうような風潮がまだ残っていたわけで、現在のように純粋にスポーツ化した体の動きの中でのそれの中で始めてそうした問いかけが始めてなされるのである。なるほど、難易度の示し方も嘗ての最高難易度が六級であってそこから如何に進むかという試みは現在のスポーツクライミングの中では各々の身体能力や経験の中では全く同じことなのかもしれないのである。

そこで一つの方法として、今シーズン履き続けた新しいイヴォルヴの靴からルートによっては嘗てのカタナに履き替えてみようかと思っている。これで、自己最高の技術は駆使できなくなるが、その分身体の重心は岩に近づくことが出来て、技術的に余裕があるところで登れるようになるかもしれない。試してみよう、靴底が消耗するのも避けることが出来る。

頂上の記帳から:
Was wir beim Klettern so liebten, war das Gefühl, Herr über die Schwere zu sein, über dem Abgrund zu tanzen, senkrecht emporzulaufen. In diesen Momenten fühlt sich der Mensch wie der Flieger im Raum. Er ist kein erdgebundener Wurm mehr, sondern wird zur Gemse, fast zum Vogel. Lionel Terray

クライミングで素晴らしいのは、困難を制圧して 深淵を覗きこみ、垂直を歩むその感覚である。そのときには、まるで宇宙飛行士のように感じるのだ。もはや地を這い蹲る蛆虫ではなく、まるでカモシカのように殆ど鳥になったかのように感じるのだ。(レオネル・テレイ)



参照:
バンジージャムプ並の転落 2012-06-18 | アウトドーア・環境
オリエンティールングルート 2013-06-13 | アウトドーア・環境
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オリエンティールングルート

2013-06-13 | アウトドーア・環境
疲れたが良い練習は出来た。未知の奇岩に行って、先ずはオリエンティーリングすることにした。今週は、少し雷雨がぱらつくことがあって、強い陽射しが射すので徐々に気温が上がってきている。丁度日本の梅雨の合間を思い起こさせるような気候である。だから少し蒸し蒸ししてきている。とは言ってもやはり涼しい。

岩場には、駐車場を探す以外は、比較的問題なく到達できた。車道から数分である。三つも並ぶ奇岩を端から端まで三百メートルほどあるだろうか、思っていたよりも大きく、南側の良さそうなところを垣間見てから、先ずは頂上に登って様子を見ることにした。

北側の湿った地面は気持ちが悪いが、明らかに初登攀ルートを示す場所はあったので、濡れた岩棚から登り始めると、根っこの手掛かりが連続するギャラリーに出た。そこから長い尾根が三峰を結んでいる。先ずは三級の難易度で主峰である豆峰を目指す。その東南壁の下に屋根付の岩棚があってそこを確保地点とする。

そこからはいかにも魅力的なルートが伸びているのだが、先ずは頂上岩壁の裾の棚を目指す。ダミーの中間支点を取って貰い ― それを最後まで外していなかったようでとんでもない摩擦で閉口した ―、横向きに走る割れ目に次の支点を取る。その時点でもはや真っ直ぐに次の棚しか目指していないので、容易に本来の困難度を越えた場所を登ってしまう。アンダーグリップを使って立ち上がるのも十分に難しかった。丁度昨年のバーデンバーデンで登った後の事故の時の状況に似ている。要するに先日の週末までのコンディションが大変よかったので大抵のところは登れるような気がするのである。

しかし、結果は技術的に可也限界域に近づくものだっだ、そして頂上岩壁でのそれは超えられなかった。問題なのは容易なルートを登り始めて、結局難しいところに行ってしまうことで、途中から本来の目標を忘れて突入してしまうことなのである。本来の目的が頭に入っているならば、その難易度を外れればおかしいと思うのだが、そうした冷静な判断を失わせてしまうのが、どうもこうして気温が上がってきてコンディションがよくなるときの悪い癖らしい。中間支点だけは十分に取っている心算なのでそれほど酷いことは起こらないだろうが、昨年の惨事を思い出すのである。

結局迂回をして本来のルートへと戻ったのだが、それはそれで学ぶことは多かった。やはり自己の限界域を高みで登ってみることは良い練習になる。特に感じたのは、十代の頃から足場の感覚は十二分に練習を積んで磨いてきているのだが、手の感覚がもう一つ鈍いのに感づいた。これは冬の室内での練習では身につかないもので、リス登攀にも結びつく最大の力学的な効果を生み出す小さな突起の利用や方向や反発力の構成などで、とても細かい技術である。これを意識して磨いていかないと冬の間に練習したサイドやアンダーの手掛かり自由自在の使い方や体重移動を実践でフルに発揮できない。新調の靴のサイドの使い放題の能力と兼ねて、その手の使い方が肝心となる。

なるほど今年は手に怪我することが多く、下腕を含めて怪我をしないで帰ってくることが無い日々が続いている。上半身をフリーズさせる能力は大分身についてきたようであるが、上半身の使い方は先ず手先の感覚から学んでいくしかなさそうである。意識するだけで大分違ってくるだろうが、さてどうだろう。



参照:
ある晴れた日の成果 2013-06-09 | アウトドーア・環境
腕の傷が増える事情 2013-05-06 | アウトドーア・環境
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ドイツ女性が足を魅せるとき

2013-06-12 | 
ドイツ女性はスカートをあまり履かないと、何度も書いているが、流石に初夏は短パンにするかどうかで、それでも見かけるようになる。男性的とか中性的とか言っても、平均的に圧倒的に体格プロポーションがよいので、その意味からはフランス女性よりも明らかに美しい。それでも中々美しい大御足を堪能することは少ない。

いつものブロンドの彼女が先日の暑い日に短パンを履いて、その足を魅せていた。彼女が気づくに十分に、流石に目がそこに留まったが、実はその思いがけずに白くないその足や太ももよりも、その短パンに目が留まった。なるほど前回は、レギンスの尻に乗るような尻だしニットに興奮してしまったが、今度も同じようなところを狙ってきたのだろうか?しかし目が行くのはそのブルーのデニム生地の尻たぶ横から裾に掛かる刺繍なのである。一寸したお洒落なのだが、なんとも可愛いのだ。

俗に言うロリータ趣味というのは年に似合わずの性的なアピールと精神年齢のアンバランスを指すとすると、これは一体どういったことになるだろう。基本的には女性の場合少女さと言うのが幾つになってもその女性の性的な魅力となっているとするのは性学者の研究成果である。その点男性の場合は少年らしさが決して性的な魅力とはなら無いとする結論との比較である。ゆえに熟年離婚や老人の性を考える場合もこの要素は無視できないとされる。

さて、ブロンドの彼女の特徴は、長女風の落ち着いた感じであり、ここ暫くで磨かれてきた色香が、決して誰にも気がつかれないかのように漂うところにある。そもそも一年以上彼女を見てきているが、これほどに魅力が出てくるとは思わなかった。そのよな按配であるから、未だに意外に隠れた華となっているのである。そもそも豊かな開かれたブロンドの髪はドイツ社会においても目立つ要素の最大のものであり、必ずその人を表現する場合は男に対しても女に対してもブロンドのだれそれという。決してプファルツはブロンドが少なくはないが、それでもそのように形容するのである。

その彼女がその髪を確りと結うようになって、そして小さなところでお洒落を見せてくれるているのである。女性のに目は兎も角、田舎の農民男性にはその小さな魅力はより以上に見落とされてしまっているに違いない。それにしてもである、その肢体だけではなく、なんて可愛い女の子なのだろう!



参照:
レギンスに乗っかるミニ 2013-05-15 | 女
匙ならず賽を投げたその時 2013-03-10 | 女
三十路女は相手にしない? 2013-01-11 | 女
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ショーツで先ず走ってみる

2013-06-11 | 雑感
初期化したバックアップ用の外付けHDの再構築はほぼ終えた。今後は気がつけば整理して、データベース化してもよい。そのときに軸になるのがワークステーションの利用であろう。十年経ったDELLのそれもいずれはバックに回るのだ。マザーボードを確認してみたが、低速USBIIなどの問題を除けばまだまだうまく使えるはずだ。なによりもダブルプロセッサーシステムでマルチタスクに滅法強いことは、今回修理したより早い筈のペンティウム4と比較すれば一目瞭然だ。堅牢性や安定性といったものがやはり十倍もする価格の商品ではまったく異なる。それはメモリーを倍増してみてもそれほど変わらないように思われるがどうだろうか。

さて、そのワークステーションの最高級マウスの充電装置が壊れた。充電さえうまくいけばまだ使えそうだが、大分その高級な塗装などが剥げてきたので、今回足りなくなったキーボードとともに新調することにした。同じデジテックの無線キーボードマウスセットである。届いたら早速試してみよう。

その前に先日から使っている新しいシューツで走ってみた。その効果は予想以上で驚いている。至極当然足が上げ易くなって前に出易くなるつまりピッチが伸びる効果があることは想定済みであったが、これほどに違うとは思っていなかった。いつもの20分コースで登り1750歩、11分は既に百歩ほど歩数が減っている。そしてそれほど苦しまなかった。下っておりてきて3350歩、22分であるから、まだまだ歩幅を伸ばすことが出来そうだ。

今までも七分長のクライミングズボンを使っていたので、決して膝で押さえられていたわけではないが、何も無いのとは大分異なる。軽いのである。すると気持ちよくピッチが伸びるのである。この気持ちはなんと言うか足を前に出すのを嬉しくさせて呉れる効果があって、無駄やロスが出ないというような消極的な対症法ではなくて喜び効果なのである。これで走ることがとても楽しくなってきた。

今まで陸上競技のウェアーなどには縁がなかったのだが、なるほどそれなりの靴と服装が揃うだけで可也の運動能力を引き出すことが可能になるということが分った。このショーツも本格的なそれに比較するとコマネチインナーがついているもので、少し違うのかもしれないが、それでも足の上がり方や押さえられ方がとてもよくて運動しやすい。ネットでみると太めにカットしてあるので膝に纏わりつくなどの批判もあったが、乾いた感じではそのような感じは全く無く、空気が流れて気持ちよい。また車のリモコンキーも問題なく内側のボンボンポシェットに綺麗に収まって全く邪魔にならなかった。

既にインナーとしてはクライミング時によい感覚が得られているので、あとは一度選択してからキャムプ生活や就寝時などにも気持ちよく使えるかである。少なくとも水泳時には些かヴォリューム感があり過ぎるので抵抗があり過ぎるかも知れないが、通常の水遊びやウォータースポーツでは問題ないであろう。



参照:
コマネチカットショーツ 2013-06-06 | アウトドーア・環境
脱WIN95は可能か? 2013-05-28 | 生活
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今年の特異気象は続く

2013-06-10 | アウトドーア・環境
週末に眼鏡親方が奥さんがラインのダム事務所で働いていると聞いた。大きな話題となった洪水は同じように雪溶け水が重なったラインでも同じように決壊の恐れ不があったようだ。とは言ってもラインは広いのでいくらでも河川敷があり被害が出るのは一部地域で、最終的にはオランダが水没しないように調整してやるのが上流のドイツの仕事なのである。

ラジオなどを聞くと十年前に百年に一度といわれ政治家の活躍などが大きく伝えられたオーダーの決壊時よりも今度の方が水位が高いとして百年がそれほど早くやってくるかという疑問が専門家の口から答えられていた。

河を制する者は国を制するというが、エルベやオーダーのそれはそれほど大きなものではなく、そもそも冠水するような場所であるから歴史的にもあまり栄えないのは事実であり、それは日本の東北の一部もまったく変わらない。特に農業となるとそのようなやせた土地で出来るものは限られてしまう。

大きなライン平野にしても両サイドではワインが栽培されているが、それが迫っているラインヘッセンの土地の土壌は改めて言うまでもなく、ラインガウにしても狭い谷間に争うようにして栽培しているに過ぎない。それでもエルトヴィレなどがモーゼルの河岸のように頻繁に水没するという話は聞いたことがないので、やはり自然の恵みがあるということなのだろうか。



参照:
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ある晴れた日の成果

2013-06-09 | アウトドーア・環境
晴天が続いている。しかし今晩にでも雷雨がやってきて、湿気で気温が高くなりそうだ。だから気持ちよく登れたのはこの土曜日最後だったかもしれない。眼鏡親方から朝早く集合の希望があったので、逸早く買い物を済ませた。

金曜日の夜は石切り場に体ならしに出かけたが、結局難しいところを登らされてしあった。それでも気温が高く運動能力が上がっている尾で、翌日には残らなかった。帰って来てから準備していた寿司飯を炊いて、若ニシン寿司に再度挑戦した。前回は二枚に一合強の米を合わせたが、今回は四枚に一合半近くの飯を合わせた。前回と異なったのは、ワサビにホースラディッシュ足して更にバジリクムを挟んだことだろうか。お味のほどは前回よりも良く。結局一合半の米を平らげてしまった。以前ならば二合飯を食せたのだが、最近はそこまではいかない。だから腹一杯になったが全くビールをリースリングを合わせて問題なかった。音曲は喧しかったが、十一時過ぎには意識はなかったと思う。朝も七時過ぎていた。

さて、今回は昨年の秋に登った岩場を再訪して、その時は湿っていた場所を気持ちよく登ろうというものであった。希望通り、六級上の摩擦登攀ルートを踏破できたのに大満足である。奇岩地方で行ったリード登攀では最も高い困難度のである。それも、完璧に登れて、先ごろ登った摩擦登攀よりは遥かに容易に感じたのは、傾斜も手ごろであるだけでなく完走した岩場の状況にもよるだろう。なるほど落ちる可能性のある場所は何カ所かあったが、足場の跡があるところでは今履いている靴と自分技術では絶対登れる自信が上回った。

前日に石切り場でかなり難しい5.11程度の場所を試した体の感覚も有効に働いたに違いない。要するに体の固定が出来る筋力が自然についてきたようで、必要なところでは子泣き爺のように固くすることも出来、それが出来ると今度は中国雑伎芸術団のように柔らかくすることも出来るのだ。これで必要な時だけ力を入れることが出来るので、石切り場での難しい場所も全く息が上がらない。

そもそも子供の時分から割れ目登攀よりも摩擦登攀に慣れていて、ソウルのインスボンでの経験なども自信に繋がっているので、ある意味この程度は登れるようになって当然なのだ。それにしても冬の間の技術的成果がこれほど明白に開いてくるのには驚いた。もう少し我慢して、同じような難易度で経験を積むことで、確実な実力とし行きたいところである。



参照:
ここぞと言う雨の合間 2013-05-30 | 暦
感慨深い靴の計ここにあり 2013-03-22 | 雑感
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真夏のど派手な花火

2013-06-08 | 生活
相変わらず、時間があればPCを弄っている。外付けのハードディスクから新しいPCに必要な情報を取り出して、それを使う準備に従事した。結論からするとVERBATIMが使っているネロと称するどうしようもない悪いソフトのお蔭で苦労した。苦労ばかりか取り出せたものはあったもののほとんどを喪失した。予備のデポであったので実質的な被害は少ないと思われるが、とんでもないとネットでも評判である。

お蔭で全てを初期化して新たな場所を作ることになった。そこでまたお馴染みの初期化の作業があって、そのお蔭でFAT32とNTFSの使い分けのコツで、MACやLINUXを合わせて使う場合のことを考えての対処法となる。こうしたデポがネットの中にあると即時にどこでも使えないとその意味が無いからである。

初期化が終わったところで、次はCDなどのコピーしてあるデータを先ずはそこに写して、そのあとで各々のコムピューターなどにある情報と照合して統一化することにある。LANの中で照合していく作業は普段の仕事の中で使っているうちに出来るのだが、先ずはその準備を整えておかないといけないということである。

晴天が続いていて、地元のワイン祭りは今日から開催である。昨日は醸造所の英国庭園でど派手な花火が上がった。その演出や内容は完全にプロ中のプロの仕事だと直ぐに分かった。玉の大きさは分からないが今まで見たものの中で最も芸術的であった。

週末は雷勝ちになって、完走した気持ちの良い時期は何時ものようにヴァインフェストで終わりである。これからは雨で冷やされながら、少しずつ湿った空気が暖められていく。今年初めて短パンを履いた。気持ち良い時にもう少し登っておきたい。



参照:
今年の花火は去年より 2005-09-14 | 生活
さらばWIN95、苦悩の日々 2013-06-03 | テクニック
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十ユーロ越えのテロワール

2013-06-07 | ワイン
地元のワインを試飲した。2012年物である。ブュルクリン・ヴォルフ醸造所のグーツリースリングは、残念ながら甘い、なるほど12.5%の高いアルコールとの調和と言う意味では良いのかもしれないが、あまり熟れていない酸との均衡でやや荒が見える。この醸造所のリースリングが悪く批評されるときの典型である。PCや上級のワインならば経年変化を考えた醸造と言えるのだが、この程度では致し方ない。勿論、この程度のワインでもレープホルツ醸造所のラーゲヴァインの五年後よりも新鮮に飲めるかもしれないのだが、最初から最後まで冴えないワインを取っておいても仕方ないだろう。

新鮮なワインを果実風味豊かに気軽に飲むには、同じ価格帯で隣町のフォルストにあるゲオルク・モスバッハー醸造所のそれの方が遥かに気持ちが良いだろう。しかし、その上のオルツリースリングクラスになると若干事情は変わってくる。つまり、天然酵母が醸し出すそのテロワールは培養酵母ではなかなか綺麗に醸し出されないものだからである。

その意味からは若干チグハグさがあってもヴァッヘンハイマーリースリングは例年通り悪くはない。そして二年ぐらいかけて綺麗に瓶熟成してくれることは間違いないのである。しかし、二年の瓶熟成よりも新鮮な果実味風味豊かなリースリングの方が良いという人も多いのは間違いない。この辺りが高級ワイン指向とそうでない人の大きな分かれ道である。

私などがこのヴァッヘンハイマーを飲むとはっきりとその耕地場所により、セパージュの割合までがなんとなく分かってくるのである。典型的なケーニッヒスヴィンゲルトの少し苦味のあるようなミネラル風味やルーギンスラントのそれが両方同時に楽しめるのである。しかしそれをほかの人に分かってもらおうと思うと各々の典型的なワインと直接比べて貰わないといけないだろう。それも面白そうだとは思うので、フランス遠征には考えてみよう。

更に傾向の違うルッパーツブルクのオルツリースリングを比べると、いよいよライナップの幅が見えてくるのである。これはVDPのどこの醸造所もやっているような二系統の対抗軸を示すことでテロワーを良く分かって貰おうという手法であるが、そもそもそのような土壌を所有していないことには話にならない。それでも、土壌の重い軽いだけでこのような差は誰の口にも明らかになるので、それほど難しいことではない。

とは言っても下位のクラスであるオルツリースリングでこれだけのテロワーを表現しているのが実力そのものだろう。それに比較するとレープホルツでは今年からできたオルツリースリングではまだ頼りない。矢張りその上のPCクラスを待たなければいけない。そしてそれは二年ぐらい熟成しないと本当の味は全然出てこないのである。同じようにシェーンレバー醸造所においても分かれていてもテロワーとして楽しめるのはPCクラス以上となる。結論は、価格である定価10ユーロ以下では難しいということになる。それからするとロベルト・ヴァイルは高すぎる。

総じて、2012年は悪くはないが良い地域とそれほどでもない地域の両極端になりそうだ。そして熟成度は高いのでアルコール度は十分に高くその点からはお得である。



参照:
忙しかった週末を回想 2013-05-14 | 試飲百景
裸の王様を斜に見ながら 2013-05-05 | 試飲百景
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コマネチカットショーツ

2013-06-06 | アウトドーア・環境
やっと注文していたパンツが届いた。三十何年ぶりかでパタゴニア商品を買う。これだけ期間が開いたのも、ドイツではあまり人気が無いからであろう。その理由にはいろいろあるだろうが、デザインなどがやはり米国臭いところにあるだろう。その証拠に、パタゴニアのシャツなどは今でも持っているが、その痛み以上にそのデザインがやはりこちらでは合わない。

今回も他のメーカーのものも見たが、あまり専門メーカーはショーツを出していない。あまり短いショーツはアウトドーアでは使われないこともあるようだ。当方は、トレールランニングにもウォータースポーツにもキャムプ生活にもすべてに使いたく、勿論ありとあらゆる登山活動で下着の上につけることで、ズボンをさまざまに重ねることが出来ることで、クライミング中にもスキー中にもさらに就寝時にも穿き続けられるものがこれなのだ。

だからあまり長いものは邪魔になるのである。今回のものは長年使っていた三インチよりも二インチ長くなっているが、履いてみると生地が薄くなって、そして幅が広くなっているので全く問題がなさそうである。サイズもMで丁度であり、これはダイエットのお蔭である。

さて問題点と言うか、想定外は内側のサポーターの形である。以前のそれはよれよれになって伸びまくっているので全く比較にならないが、明らかにカッティングが変わっていてハイレグになっている。この期間にナディア・コマネチが活躍して世界的に有名人なって、まさにコマネチカットがポピューラーになり、下着も横が紐になっているタイプやタンガが女性下着どころか男性の下着にまで現れるようになった背景があるのかもしれない。そしてなによりもスポーツ機能としてはやはり上回っているに違いない。しかし、ゆるゆるになるまでは就寝時などにはすこし窮屈な感じがある。その反面、運動時には褌を締める効果はあるだろう。

もう一つ意外に思ったのは、内側の締め紐がゴムになっていて、これならば二年ほど前に自分で入れ直したものと同じである。以前は麻紐のようなものが中に入っていて、水に飛び込むときもゴムでは無しにそれで腰で止まるようになっていたのである。

総じてとても軽やかで、量ると公称通り110Gで、今までの136Gよりは大分軽い。長くて更に余裕のカッティングでも軽いので、一部には批判の長すぎて太ももに煩わしいという以上に、スポーティーであることには間違いない。

サイドのメッシュは良く見ると透けていて、これはこれでなかなか色っぽいのだ。そして軽やかで快適だ。一度このショーツとTシャツだけで走ってみてその効果のほども確認してみたい。

兎に角、オランダにしか支店が無いようで、流通もあまりよくないらしいが、そのタグを見ると独仏英、日本語の四か国表示となっている。どこで人気があろうとも所詮は市場の大きさだろう。その環境保護コンセプトや修理のギャランティーなど今時珍しい持つ喜びのある商品に違いない。



参照:
今も現役の襤褸着について 2011-01-23 | 文化一般
揺さぶられて起こすお腹痛 2013-02-08 | 雑感
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晴天の大鶏岩にて

2013-06-05 | アウトドーア・環境
今年最高の晴天に恵まれた。日差しは大変強いが、暑くはなく、日陰に入ると寒いぐらいのまるで春の南仏のように軽い空気が素晴らしかった。予定していたので、これまた素晴らしい小さな岩場に出かけた。昨年二度出かけてとても満足度の高い隠れた岩場で、どのガイドブックにも載っていながら、並ぶことのない静かな岩場である。

その静けさと三百六十度の絶景と独立峰のような新鮮な風通りがよい岩山である。三方はとてもよい岩質で、雑食砂岩のがさがさしたものではなく。とても小さな手掛かりが美しい。丁度ロートリーゲンスのワイン地所まで近いので、雑食砂岩といっても大分違うのである。

だから小さくともコムパクトで登り甲斐がある。先ずは、今まで登ったことのない、一般ルートを相棒に登って貰った。面白いように深い手掛かりが続くので、オーヴァーハング乗り越しがあっても難易度が四級にも至らない。それでも体を動かすのでウォーミングアップには十分であった。

次に隣り合う、地元では名の知れた最近石切り場開拓の本を出版した仲間が開いたルートをトップロープで登った。難易度は六級上でしかないが、見た目よりもはるかに難しく。技術的にも足を上げたり、肘を使ったりで、十分に5.10の難易度であった。

次には、少し乾いたコケの張っている摩擦登攀の壁を登った。前回はその横の五級上を登った同じ壁で六級下のところであった。幸いながら三本もハーケンが打ってあるので、危険性は少ないが、結構緊張して体が硬くなった。

最後に三度目になる、肩が入るリスのオーヴァーハングが核心部である。オーヴァーハング乗り越しでは上の手掛かりに届かないので、小柄なものにとっては結構難しい。

いづれにしても、質と量で、絶好のコンディションで登れたのがよかった。このレヴェルで練習していくと、シーズンの目標である室内と同程度の難易度を南プファルツでも登れるようになるかもしれないのだ。技術的には室内とは違って踵を使ったりのそれが多く出てくるが、その他はサイドグリップの使い方など十分に練習してきているので大丈夫である。割れ目の登攀は練習しかないが、傷が増えても減ることのないのが今年の特徴である。

少しばかりの静かな森のハイキング道を降りてきて墓場の駐車場まで戻って、上を見上げると、殆どアルプスの高山から降りてきたような感じがした、午後の数時間の充実した休暇であった。



参照:
とても健康的な秋の一日 2012-10-01 | アウトドーア・環境
ここぞと言う雨の合間 2013-05-30 | 暦
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久しぶりのニシン箱寿司

2013-06-04 | 料理
久しぶりに走った。一日中座っていて体を動かさなかったので、どうなるかと思った。起床から十分に時間を置いて走り出したので、最初から飛ばしてみた。その効果は大きく、いつもの折り返し点まで1795歩、十一分で走った。これはここ数ヶ月で最も早い、それどころか最高タイムに並んでいる。歩数で分かるように、下りの1670歩、11分に大分近づいてきている。これならばかなり限界に近づいてきていることになる。不思議なことに苦しい筈が流した筈の下りの速度も上がっているのはなぜだろう。このあたりに今後の方針があるに違いない。

日曜日はPCを片手にゆっくりと食事を作った。先日試した若ニシンがあまりにもよかったので寿司にしてやろうと思っていたのだ。旬のものでもあるので、通常売っているものと違って、樽漬けをパックしたような感じであったように、味もすこぶる旨い。そこで、箱寿司にした。量などもあって見た目は上手には出来なかったが、十分に勝負できる物であった。

寿司飯は、ミルクライスと同じほどの価格の安いライスを二対一で混ぜた。冷えても硬くならず、粘りもちょうど良かった。もう少し半々にしても良いだろう。箱は一合相当なので、残りはこれまた旨い沢蟹を入れたチラシ寿司にした。ニンジンや蟹やグリンピースを一緒に煮て、フランクフルト産の椎茸をその煮汁で改めて煮たがほとんど手間がかからない。錦糸玉子を作るのが手間な位である。これほど手軽に作れると、もちろん準備してある具のものものなどとは違って味も格別で、全く文句がない。ニシン寿司もさば寿司に比べても決して悪くはなかった。旬のうちにもう一度買えれば、改めて箱寿司にしてもよいと思った。

箱寿司にはヴァイツェンビアーを飲み、夜食のチラシにはリースリングとなった。ザールのフォルクセム醸造所のリースリングはこうした食事には格別旨い。とにかく材料費は、安物ばかりで、一番高価なのは一口飲むワインであるのはいつもの如くである。



参照:
余裕が全く無くても冷静な元旦 2013-01-01 | 料理
欧州からみる和食認証制 2006-11-03 | 料理
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さらばWIN95、苦悩の日々

2013-06-03 | テクニック
SCSIコントローラカードが届いた。早速設置して読み込んでみる。カードが認識できてドライヴァーも順調なのを確認してから、スキャナーに電源を入れてXPに読み込ませてみると型名を読み込んだ。これでハードは問題なく接続できた。

そこでスキャナーを使うペーパーポートと称するソフトを探す。新しいものは無いようで、仕方なくWIN95用のをインストールしてみる。問題なくインストールできたかに見えた。そして読み込みボタンを押すと書類を上手く読み込んでくれた。と同時にそのソフトは落ちた。XPで95用のソフトを使おうとするのが間違いだと思ったが、ここまでこればなんとかなると感じた。そしてデスクトップを覗いていると、スキャンとして読みだされていることに気が付いた。それをクリックすることで全く問題なくスキャン操作ができることが分かった。これで所期の目的が達成されたのだ。

費用は、電源部40ユーロ、WLANカード17ユーロ、コントローラ9ユーロで〆て送料込み66ユーロ程度となる。なるほど作業時間がかなり掛かっているので、安くはないのだが、これでWIN95を卒業できそうだ。そして、ヒューレットパッカード社の素晴らしいスキャンナーScanJet4Pを心置きなく使える。解像度はそれほどでなくとも、これだけの機能をこの価格で揃えることなどは現在でも不可能である。

そこまでは良かったのだが、それからが大変だった。最終段階で、リノクッスをインストールすることになって、初めて問題が生じた。どうもパーティションのとり方が良くなかったようで、二つのオペレーションシステムを立ち上げるときのブーストのソフトが上手くインストール出来なかった。やはりスペースが開き過ぎているので、125G以内の場所に置けないという警告が出た。あれほど大きなハードディスクになるとしっかりと読み込み能力に応じてパーティションをしてやらなければいけないということのようだ。結局いろいろやっているうちに折角完成したXPを再び消して、初期化から始めることになった。結局夕飯にもありにつけず、夜中も三時ごろになって初めて床についた。

最終的にはXPにインストールスペースを75Gほどに切って、残りを600Gを大き目にDディストリーとしてシステムを置かないように工夫した。残りのスペース300Gほどがリノックスのスペースとなった。Dをうまく使えば、リノックスなら十分なスペースなのだろう。ウインドーズ95においても最後は戦場のようにありとあらゆることが試されることになる。

またリノックスを入れたり消したりしているうちに大分使い方が分ってきた。やはり一度は修羅場をくぐらないと使いこなせないようにならないようで、ようやくリノックスになれるうちに本来の遊び方ができるようになるだろうか。これは楽しみである。

そして最後の最後に、今まで使っていたWIN95を撤去する段になって、そこに繋がれていたソニーのモニターを弄ることになった。理由は接続端子の針が折れてから、赤色が欠けてしまってまともにカラー映像とはならなくなっていて、ソニーのドイツ総代理でも交換コードがなかったので修理を諦めていたからである。改めてさまざまな修理の方法を考えたが、結局はヴィデオカードのメス型に針を刺して、接続させる方法を再度試みてみた。適当な長さにしておくと穴から再び取り出すことができる。そして過不足なく赤色を再現できた。もしヴィデオカードを壊すことになっても同程度のものならば比較的安価に購入できる。それよりもかなり今でも質のよいトリニトロンを捨てて、新たにPC用にブラウン管を購入することはないので、これで大分助かった。

そして最後にとうとうウィンドーズ95ともお別れのときがやってきたのである。かれこれ十五年以上のお付き合いであった。それ以上に、そのシステムの構築には優に修理を含めて二百時間以上のときが費やされたのであった。当時はドイツ語のOSの上で日本語の環境などは不可能な時代だったのである。あの当時にリノックスがあったならマイクロソフトなどという会社は今でも無名だったに違いない。



参照:
脱WIN95は可能か? 2013-05-28 | 生活
サポート無しの孤独な試み 2005-06-15 | 雑感
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技術的な困難さや面白さ

2013-06-01 | 雑感
聖体の日はなんとか陽が射した。地元では終日降らなかったが、奇岩地方では朝に降っていたようで、中々乾かなかったであろう。そこで、午後にシャワーがあったが、陽が射したので夕方に石切り場に出かけた。時刻の関係から意気がそがれていたので、少しばかり体を動かす程度で誤魔化したが、登ったところは困難度以上に正確に技術重視で登ったので、とっても登り替えがあった。一本目は小さなオヴァーハング乗り越しである。昨年初めてリード出来たところだが、手掛かりなどが頭に入っているので、初めてレッドポイントでなんら他の力を借りることなく、手掛かり足掛かりだけで登れた。体の動きと、手掛かりを探る時の、姿勢の維持などまさに冬の間に練習してきた成果である。また更に容易な場所でも、決して逃げずに休まずに、正確に登るとなると結構必死で登らなければいけない。如何に勢いで、慣れで登っているとそうした肝心な技術的な困難さや面白さを見逃しているかが分かるのである。そのように登るとどのような状況でもどのような初めての岩場でも同じように体が動かせることを確認できるのでとても素晴らしい。漸くクライミングの面白さが分かりだしてきたようだ。

さて、コピー保護で他のPC用のXPビジネスソフトが、修理したPCでは無料で使えないことが分かった。そこでそのPCの本来のウンドウーズXPホームを送って貰った。早速それをインストールして、ネット環境を整えようとしたが、予想以上に閉口した。結論からすれば、WLANカードのソフトやドライヴァ―が災いして、接続が上手くいかなかった。ウィンドーズのロゴテストが通らないと警告が出てきたのは当然で、こうした商品やソフトでは皆苦労するのである。安い分だけ仕事が増えるので決して安くはない。重要なのは、ドライヴァーなどのソフトを厳選してインストールすることである。その点から、多くのPCユーザーがアプリケーション以外にも不必要なソフトをインストールしてしてしまっている。

今回の特徴は、ドライヴァーと一緒にプロトコールなどのそれがインストールされているらしく、本来のウインドーズのそれが使えなくなってしまうようである。だからカードに付属したソフトでは動くのだが、ウインドーズのそれに切り替えてマニュアルでアドレスなどを設定し直して使用するとネットへの連結などの肝心なところでデータが流れなくなる。付属ソフトで使うと必ずそのソフトが開いてしまうので鬱陶しいこともあるが、それ以上にマニュアルで調整できないのでどうしても安全処置などで穴ができやすくなる。

そこで、そのソフトを消去すると動かなくなり、ウィンドーズでも動かなくなるのである。そこで思い切ってドライヴァーもそっくり消去して、必要なものだけをコピーすることにした。すると、今度はウィンドーズのプロトコールでも自動認識するようになったのである。こちらが願っていたような接続が出来た。またまた長い時間が掛かってしまった。お蔭で、以前よりもネットアドミニスレーターとして知識はついたので、今後のネット構築などには役に立つかもしれない。



参照:
ここぞと言う雨の合間 2013-05-30 | 暦
脱WIN95は可能か? 2013-05-28 | 生活
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