市川拓司を見ていると、この人はこれから作家としてきっと行き詰まってしまうに違いないと確信してしまう。それくらいに手の内が明白で、バリエーションがないのだ。何を書いてもいつも同じで、自分のことしか書けない。
同じように内気な男の子とか、女の子が出てきて、不器用な恋をする。彼らの世界はいつも狭くて、そこからはみ出したらそれだけで生きていけないようなのだ。だから、その小世界で息を潜めて生きている。 . . . 本文を読む
夏休みのお子さまランチとして見たならば、別に腹も立たないけど、大人向けの1本の映画としては、これではあんまりではないか。今時、子供用、大人用の区別なんて『ポケモン』や『ドラえもん』ならいざ知らず、こういうタイプの映画ではなくなっている。『ハリーポッター』は大人だって見るし、『スパイダーマン』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』なんかは決して子供向けではない。
そんな時代に、明らかに大人を舐めて . . . 本文を読む