こういう小説をたまに読むとほっとする。400ページを超える大作なのだが、話はほとんど『となりのトトロ』だ。ばらばらになった家族が座敷わらしを通して再びひとつになっていく、なんていうカビが生えそうなお話なのだが、読んでいたら、いい気分にさせられる。
座敷わらしちゃんがとてもかわいいし、話の展開のゆるさがなかなかいい。田舎ののんびりした空気の中にしっぽりと浸っていられる。「希望と再生の物語」だな . . . 本文を読む
とても暗い映画だ。よくもまぁ、こんな題材にTV局(フジテレビが中心になっている)がお金を出したものだ。『踊る大捜査線』シリーズの脚本を書き、『容疑者 室井慎次』(これも暗い映画だった)を監督した君塚良一だからGOが出たのだろうがなかなか大胆な投資である。この手の映画がヒットするかはかなり難しい。宣伝も困難だ。だが、映画はとてもよく出来ている。こういう企画を見事に売り込めたならTVが製作する映画も . . . 本文を読む