前作から3ヶ月。これだけ短いスパンで新作を公開するなんて、乗りに乗ってる。3年前の作品の再演である。初演の時も思ったのだが、お話自体に欠陥がある気がする。辺境の村、因習に縛られたこの村の閉鎖性。舞台設定と、機械少女というタイトルとがまるで噛み合わない。『機械』が『奇怪』であるのはわかるのだが、あくまでも『機械』であるのなら、それが何を意味するのか、きちんと提示してもらいたい。
2つの体がくっ . . . 本文を読む
石井裕也監督の『剥き出しにっぽん』を見たときは、感想を保留した。扱き下ろすのは趣味ではないが、好きでもないものを無理して誉めても仕方ないし、というか、おもしろいのだが、なんか好きになれないって感じたのだ。それってなんだろ? 実はかなり気になっていた。
そこで、今回続々リリースされた彼の作品から、最新作であるこの作品を見ることにした。だが、僕にはあかんかった。何が言いたいのやら、とんと伝わらな . . . 本文を読む
井口昇監督の『片腕マシンガール』を見た時、もうこれはいいわぁ、と思ったのだが、究極のスプラッター・アクションにはどこまでがエスカレートが可能なのか、それを見極めたくてついついレンタルしてきてしまった。超評判の映画である。なにもここまでやらなくてもいいじゃないか、と思わせる過剰さ。最初は笑って見てたが、だんだん表情がこわばってくる。えげつなさはMAXである。
流血はシャワー状態というのは『片腕 . . . 本文を読む
また、重い映画を見てしまった。106分、見ている間は、いつ何が起こるのかと、気が気ではない。ずっと緊張が続く。疲れた。そして、あの救いのないラスト。いい映画だと思う。だが、くたくたになる。
映画の進行とともに、彼の過去が徐々に明らかにされていく。家庭の事情や、同じように孤独な少年との出会い、2人が友情を育んでいく過程。そして、彼らが起こした事件。出所してきた後、保護司の指示ですべてを隠して、 . . . 本文を読む