こういうたわいもないラブコメを見ていると、なんだか平和な気分にさせられる。たまにはこういうものを見るのもいいかもしれない。まぁ、わざわざこれを見るために劇場に行こうとは正直言うと思わない。だって世の中にはこんなものより意味のある映画はごまんとある。貴重な時間の無駄だとしか思わない。だが、友だちに「試写会あるからいかん?」と誘われると、ついついタダの魅力に勝てずにホイホイ行ってしまうのだ。でも、そ . . . 本文を読む
西原理恵子のマンガの映画化らしいが、先の『いけちゃんとぼく』にしても、今回にしても、なんだかツボに嵌まり過ぎて困る。見る前からやられるなぁ、という予感はあるが、それがあまりに思ったようにくると、見ていて恥ずかしい。もちろん、映画が、ではなく、自分が、である。女の子が主人公で、とても感傷的な『スタンド・バイ・ミー』系のお話で、映画はその設定だけ確認すると、けっこうすぐに回想に入っていき、どんどん行 . . . 本文を読む
東野祥子さんの新作。彼女のソロ(昨年中止になった作品が見たかった!)ではなく、BABY-Qとして発表する作品を見るのは久しぶりだ。今までの大仕掛けのスペクタクルではなく、シンプルで内省的な作品に驚く。短いシーンから構成され、その一つ一つに明確なテーマが設けられ、テーマと表現の接近と乖離を楽しみながら見る。本来両者は密接に絡み合うのが当然なのだが、ダンスに於いてはそこが難しい。言葉にしないことが幾 . . . 本文を読む