今回の伏兵コードは今までの作品とはまるで肌触りが違う。主人公は真理。主人公の名前が自分の名前で、自分をモデルにしているのは、今までだって同じだけど、そこにとどまらない覚悟がここにはある。彼女と父親との確執が描かれるのも、今までの彼女の作品と同じだ。しかし、今回の父親は優しい。真理もまた、父親に対して優しい。それはいつもの激しいドラマとの大きな違いになる。
父親役として蟷螂襲を持ってきたからには、 . . . 本文を読む
今回の『メビウス』は、Aプロは小野村優×小出太一、Bプロは宮島めぐみ×佐竹仁、という2ヴァージョンで上演された。初演はもちろん林遊眠(と、成瀬トモヒロ)。彼女が演じなくても、ちゃんと『メビウス』になる、という当然のことを証明するための公演だ。少し、ドキドキする。ほんとうに、そうなっているのか。林遊眠じゃなくても、ショウダウンなのか、と。
もちろん、演出はナツメクニオだし、安心して見ていられる作品 . . . 本文を読む