今年もHPF大阪高校演劇祭が始まる。もう30年以上の歴史がある。僕はその3年目から参加(というか、見てるだけだけど)している。スペースゼロの古賀先生から「高校生の芝居って凄いぞ」と言われ、眉唾で見始めた。自分が高校で教師をしているくせに、それまでまるで高校演劇には興味がなかった。そんな僕が最初に見たのは、追手門の『千年の孤独』だ。忘れない。あり得ない、と思った。2時間を優に超える長さに驚いただけで . . . 本文を読む
今年3年振りで「大阪春の演劇まつり」が復活した。ただ、従来通りの形ではなく、『番外編』と銘打っての再開だ。参加劇団も7劇団。各劇団がそれぞれいつも通りの時期に公演を打つ。まずはそれだけでも大きな1歩だ。「お祭り」というスタイルには程遠いけど、いつもの集団がそれぞれ舞台に立つ。芝居が上演されるという事、ただそれだけでもうれしい。開会式や閉幕セレモニーはないけど、先日急遽、講評会が開催されることになっ . . . 本文を読む
35編の短いエッセイ集だ。でも、なんだか短編連作のようになっているのが面白い。どこかに依頼されて連載したものを集めて一冊にしたものではない。(たぶん)沢木さんが日々の実感を綴った。コロナから3年、ようやく少しずつ日常に戻りつつある生活の中で、ようやく旅が可能になって、そこで彼がやれることから始めた旅の記録だ。
16歳の時、初めて東北へ一人旅をした12日間。あの時の記憶をたどる旅に出る。後期高齢者 . . . 本文を読む