若い監督の長編デビュー作なのに、こんな題材を選び、(すでに短編として作られた作品のセルフリメイク)こんなふうに仕上げるなんて渋すぎる。早川千絵監督作品。なんとカンヌ映画祭「ある視点」部門で、(初長編作品に与えられる)カメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。
それにしてもこれはあまりに暗くて重い映画だ。でも、スクリーンから目が離せない。説明的な展開はない。それどころか説明不足なくらい . . . 本文を読む
1月から6月末までに劇場で見た映画は98本。日本映画は47本、外国映画は51本だ。その中でのベストテンを選んでみた。
日本映画 1位 流浪の月
2位 マイ・スモールランド
3位 余命10年
4位 メタモルフォーゼの縁側
5位 春原さんのうた
6位 恋は光
7位 20歳のソウル
8位 ちょっと思い出しただけ
. . . 本文を読む
先日のあみゅーず・とらいあんぐるリーディング公演で彼女の『妻が椎茸だったころ』が取り上げられていたが、これはあの短編集と同じテイストの新作短編集だ。昨年の長編『やさしい猫』はとても素晴らしくて、2022年「僕の読書」ベストワンにした(たぶん)のだが、今回も実に素敵だ。ここには6つのお話が収録されている。いずれも「結婚、家族、真実の愛」をめぐるなんとも不思議なお話ばかりだ。それぞれは独立した短編なの . . . 本文を読む